Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2013年03月23日
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カテゴリ: 夢有無有
「時間」を紐解く(22)神学系哲学-時間観(八)スピノザの3
 アウグスティヌスに於いては「現在」がいわば二重の意味をもたされて、特別な役割を担っています。過去と未来に対比される様態としての「現在」と、過去・現在・未来すべての心(霊魂)の働きの場として「現在」と。そして時間の中で出来事が生起するのではなく、出来事の生起が人間によって時間として理解される。だから厳密な意味で存在しているのは出来事が生起しているその現在だけなのであり、我々が過去と呼ぶのは過ぎ去った現在を、また未来と呼ぶのは想定上の現在を意味しているに過ぎない。このアウグスティヌスの時間論に対して、スピノザは、世界の存在を一瞬のうちに捉えようとするところが異なっています。超越した絶対存在としての必然性は無時間的なものなのであるから、それには以前もなければ以後もなく、およそ時間的な契機といったものの入り込む隙がない。おそらく神は宇宙を、一瞥で捉えることができるに違いない。スピノザにとって実在と本質の根本的相違は、実在は時間的に存在するが、本質は時間の外にあるということであった。時間的に存在するものだけが死という宿命をせおっているのだから、無時間的である本質の領域は永遠でなければならない。それにもかかわらず、本質の領域は個物の領域をも成す。永遠性とは持続や時間によっては説明されえない。永遠は持続ではなく、したがって時間とは関係ないものである。つまり永遠性は時間を超越する。人が永遠の相のもとに世界を観るということは、時間を超越して世界を観るということになる。一言で言い表すならば、我が国の哲人西田幾太郎の言う「直覚知」によって世界の統一力と自身の理性または霊魂の瞬間的な融合「大統一力」といったところか。

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最終更新日  2013年03月23日 06時35分42秒
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