Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年04月10日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」ルネッサンスの汎神論(九十一)
 ルネッサンス初期前後の時代の思想家としてニコラウス・クザーヌス(Nicolaus Cusanus/
1401-1464)モーゼル河畔の富裕な船主の家庭に生れ、10代半ばでハイデルベルク大学、更にはパドヴァ大学で神学、法学を学び活動しますが、当時は、もはや教皇権の衰退期にあたり、教会大分裂即ち仏王と独帝とがそれぞれに教皇を擁立したり、異端の続出で指導力を失っており、教会の再建を図ります。1448年にはローマ教会の枢機卿に任ぜられます。彼はルネッサンスを前に死んだとされるがルネサンスを代表する汎神論(はんしんろん)の思想家としても許されるでしょう。彼は神秘的直感を重視し、有限なもののあらゆる対立を自己の内に統一している絶対である神の属性。したがって、神は、可能であるとともに存在であり、最大であるとともに最小である。また、神は万物の包含であり、逆に、万物は神の展開である。と「反対の一致」説を唱えます。また、人間は、感覚 ・悟性 ・知性 の3段階を経て認識を高める。悟性は、感覚に形象を与え、知識に区別と連関を与える数学的認識能力であり、その原理は矛盾律(あることがらが A でありかつ A でないと言うことはない)である。しかし、絶対的統一である神を認識するには、この矛盾律を越えた反対の一致を認める知性が必要である。つまり、我々は、悟性認識の極限において、自己の無知を自覚することによって、はじめて、より高い認識に達することができる。クザーヌスは「知ある無知」や「反対の一致」などという独創的な思想を唱えた。クザーヌスによれば神の本質は、あらゆる対立の統一の一致にある。無限の中では極大と極小、つまり、神と被造物が一致する。すべての被造物は「神の映し」であり、それぞれの独自な個性を持ちながらも、相互に調和している。取り分け其の中でも人間は自覚的に神を映し出す優れた存在であり、認識の最終段階においては神との合一が可能であると説きます。其の真意は対立したものに調和をもたらそうとする思想、東西教会、キリスト教とイスラム教やユダヤ教、公会議派と法王派などの調和が唱われています。宗教の相違だけではなく宗派の基底的には同様にあっても殺戮を繰り返す現代には人間の「悟性」に期待するニコラウス・クザーヌスの思考は「思考と直覚」が求める「覚り」には霊魂の存続性を考慮する上で参考になります。

Nicolaus-Cusanus1
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最終更新日  2015年04月10日 08時07分10秒
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