Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2015年05月09日
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カテゴリ: 夢有無有
「思考と直覚」ヘーゲルの理法世界観(百二十一)
 ヘーゲルは弁証法と科学的原理として成り立った運動法則を駆使して、この宇宙には始まりがあって、爆発のように膨張して現在のようになったとする説、ビッグバン (Big Bang)は当時には、ビッグバン理論或いはビッグバン仮説に基づいた科学的理論の基礎は無かったにせよ、宇宙は時間と空間の区別がつかない一種の「無」の状態から忽然と誕生したことを予感せしめます。この弁証法と科学的原理として成り立った運動法則に則って、この宇宙には始まりがあって、爆発のように膨張して現在のようになったとする説が考えられていなかったにせよ、宇宙開闢以前の計画から、此の一或いは複数の大宇宙・大自然の生成、人間精神の歴史をすべて思考で概ね捉えきっています。ヘーゲルの体系の中に、形而上及び形而下世界の全てが位置づけられているとまで言えます。シェリングやヘーゲルの青年期の燃える立志には、教会の神概念が失落しつつある時期に哲学的思考によって捉える神の創世記を書かねばならないという人間によっての「志向」があります。しかしカント、フィヒテ、シェリングは、思考によって捉えられ得た神は、神そのものではなく、すでに「考えられた神」であるという立場をとっています。そして知の限界の後、最後に神と結び合うために信仰や芸術が立ちあらわれて来て、これが彼らの哲学の主たる関心であったのですが、陳腐な解釈によっては、神は理解できないから考えなくてもいいような無神論が起こってもいたのです。然し乍ら、存在を唯物論或いは観念論的に捉えるとするならば、神は大乗の説くところの「有」其のものであるのですが、誰にとってでもない単なる「有」という存在有は、実は誰にとっても「無」に等しいとも言えます。此の「有」と「無」という矛盾によって、両者は消滅するのではなく、互いが互いを否定しあって全体は「成」即ちになり「一なる有」として「合・変化」に至るとするのがヘーゲルの弁証法です。此の「一なる有」を考察する思考方法は「大乗の空観」の思考過程に相似します。但し龍樹の理論によれば其れは「空」であり「中」では在るにしても、「有」と「無」の対立を包含した「一有」とは呼称されてはいません。

Georg Wilhelm Friedrich Hege2
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最終更新日  2015年05月09日 07時00分45秒
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