Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2017年03月29日
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カテゴリ: 夢有無有
{思考と直覚」人間の霊魂を思考/サルトル65/ニーチェ32
 一見してみれば老子の「道」は、人間の思考経過を喩えとして受け入れることには矛盾は有り得ないように組み立てられています。但し、飽く迄も老子は形而上からの視点で存在する人間を見るのではなく、人間存在其のものを前提にして思考することからの弱点が顕わになります。「天下の万物は有より生じ、有は無より生ずる。」の言は、現代物理学に於いては理論物理学より観測物理学にあっては当然と化しつつある状況です。然し乍ら、老子は人間精神の空白を物理的空間を「無」と称名(しょうみょう)しているのであり、語句そのものには現代的にも矛盾は一見なさそうですが、空間を「無」と捉えたところに誤謬があります。「天下の万物は有より生じ、有は無より生ずる。」の言は、「天下の万物は有としてある個物より生じ、有は空間としての虚(空ろ)である「無」より生ずる。」とするのが適正です。老子とっての「無」とは、飽く迄も道の存在論的な別言に過ぎない。真空という道の性質をひとことで「無」と表現するのです。従って、老子的な「無」とは「何も無い」ことではなく、老子的な真空の概念に従って「何かが在る」状態であることを肝に銘じなければ、老子の思想が曖昧望楼とするのは理の当然です。老荘の思想は人間の生き方即ち煩わしい倫理と懸け離れたところの「自由闊達」にこそある「道(どう)」を薦めているのです。老子の「虚無」はニーチェやサルトルの「虚無」とは幾分は相違するとは云え「人間精神の内包する問題」を究めんとする態度は同様に取り扱えます。
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老子の道1

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最終更新日  2017年03月29日 06時30分56秒
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