Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2019年03月20日
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カテゴリ: 夢有無有
「霊魂論」エチカ詳解142
 人間はの属性は「神即自然」の無限の属性の保持者の僅か一部、延長と思惟の様体だけであり、世界全体を俯瞰する其のものとは相違し、宗教の神格性が与えられた其れとも相違し有限存在であり続けています。其れ故に、「自由意思」という世界を完全に把握することが出来ない者故の錯覚が生じるとスピノザは思考しています。勿論のこと「神即自然」の完全体は他者からの影響を受けないので完全に自由な筈ですが、無限に充足するものが目的の自由を持たないのは、元から「神即自然」は十全であり足りないものを欲する自由とは無縁だからこそだと云えます。持てないものと持たないものが、人間と神の相違なのです。人間の意志と目的と価値は三つ揃いを一式として、古代から中世にかけて思考の枠組みであった目的論を醸成してきたと云えます。然し、スピノザにとっては此れ等の意志や目的も価値も、すべてが有限存在であるし、人間独自の想像の産物であり、ピタゴラス教団が数理論理から三角形の常理が三角のなかに神の存在を見せたように、人間の有限性を無限である実在「神」に投影しているだけのものでしかありません。スピノザ以前の世界観というものは、概ね形而上学的にプラトンに代表されるように現実の世界と理念の世界を別々のものとして捉えられています。然し乍ら、スピノザにあっては理念と現実は同じ完全なる実在としての神を別々の属性で表すものでしかない、人間が観想する理念と観相する世界は神の属性だと看做します。



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最終更新日  2019年03月20日 06時17分13秒
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