「霊魂論」エチカ詳解334(生と死165) 人類が脳細胞の進化発展に伴い、生得的で定型的な特徴を持つDNAの流れを汲む「本能」概念を時代が進むにつれて、最近では生得的,1次的動機づけ,またはそれらに基づいて解発される行動のパターンなどを意味する記述概念となってきています。本能の分類は多くを試みられてはきましたが,此れが心の概念だとされた決定打となると難しい。通常最も頻繁に援用されるのが、ドイツの生理学者にして哲学者でもある心理学者、 現代心理学の祖といわれるヴィルヘルム・マクシミリアン・ヴント(Wilhelm Maximilian Wundt/1832年-1920年)、現代心理学の祖といわれる第一の理由は、心理学を直接経験の科学、物理学は間接経験の科学と同様に定義して、たとえば感覚のような単純な精神現象を実験室の中で実際に生起させそ研究する方法、現代でも同様の精神療法は精神医が取り入れています。大学心理学原論では「夢判断」のフロイト先生よりもヴントに始まりヴントに終わる状況を見れば、現代心理学の祖といわれるのも肯(うなず)けます。ヴィルヘルム・マクシミリアン・ヴントの「本能」定義は、一言で云えば「自己保存の本能」です。此処には精神以前の生命因子の遺伝子が人間精神に或る規定を与えています。