Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2020年07月02日
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カテゴリ: 時間考察
時間の陥穽199
 空間なければ「運動」や「時間」が無いのは論を待たずです。点さえも位置を示すことに鑑みれば空間が欠かせません。時間線として捉えられる「時間」も当然に空間なしには成り立ちません。縁起論者のナーガールジュナも、流石に世界としての宇宙の始まりについては明言はしていませんが、「有」を認めない以上、「縁起」したとしなければなりません。但し、「空」即ち「縁起」と捉えるならば「始まり」は無限遡及に陥り矛盾が露呈します。始まりが無いものには終わりも無い「虚無」が浮上するからです。起論者のナーガールジュナの難点です。そのナーガールジュナが空間について語っていると想われるのが、「時の考察」の章のなかで「過去」が「現在・未来」に依存しているという論証のすぐ後で、これ「過去が現在・未来に依存している」という論証によって、順次に、残りの二つの時期、現在と未来、、さらに「上・下・中」(空間に相当する)など、多数性などを解すべきであるとした文言です。従いて、時間が「過去・現在・未来」という事象の先後関係として理解されるように、空間も「上・下・中」あるいは「左・右」などの物の位置関係として理解できるとするのです。つまり、空間が依存しているところの事物さえも、それ自体で成立しているのではなく他に依存している。「点」として表されるモノ自体が「空間」依存してこそ成立することになります。時間とは「先後関係」のことであり、空間とは「位置関係」のことであって、時間や空間は事物の背景として、事物とは別に存在している何かではなく、事物の間にある先後関係や位置関係そのものに過ぎないとします。従いて、「時の流れ」というようなものをナーガールジュナは認めていません。彼にとっては、変化は流れるような何かであっても「時間」そのものでない「?/何か」です。



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最終更新日  2020年07月02日 06時14分43秒
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