Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2021年05月12日
XML
カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-48
 近代東洋哲学の西田幾多郎の世界即ち「神」を「直観知」することが、神への愛に通じ其の喜びは幸福と成り、其の実践は善を成す、というのはスピノザの影響を多分に受けたものと思われます。スピノザの東洋思想への関心、西田幾多郎のスピノザへの思考の探求は、共に世界が在るが儘に「神」を表現します。スピノザの関心は「神」の在り方、其の理の認識、其処から生じる実践にあり、西田幾多郎の関心は「人間の幸が、神の認識としての「善」の実践が人間に「幸福」を齎すと結辞しています。「神」の完全体としての「完璧」は、世界が「美しい」と捉える思考家及び科学者は、世界が持つ法則性の美に感嘆します。ところが、人間世界の社会生活では此の法式は成り立ちません。此のことがスピノザに次なる発言「なおここに見逃してならないのは、物の目的性を説明するにあたって自己の才能を示そうと欲したこの説の信奉者たちが、この自説を確証するために、一つの新しい証明法を提起したことである。それは帰謬法ではなくて帰無知法、人の無知に基づく証明法とでも言うべきやりかたである。このことはこの説にとって他の何の証明方法もなかったことを物語るものである。例えばもしある屋根から石がある人間の頭上に落ちてその人間を殺したとするなら、彼らは石が人間を殺すために落ちたのだとして次のように証明するであろう。もし石が神の意志によってそうした目的のために落ちたのでなかったら、どうしてそのように多くの事情が偶然輻輳(ふくそう)しえた、というのはしばしば多くの事情が同時に輻輳するからのであるかと。これに対して、それは風が吹いたから、そして人間がそこを通ったから起こったのだと答えでもすれば、彼らはなぜ風がその時吹いたか、なぜ人間がちょうどその時刻にそこを通ったかと迫るであろう。これに対してまた、前日まだ天候が穏かだったのに海が荒れ出したからその時になって風が起こったのだ、そしてその人間は友人から招待されていたのだ、と答えるならば、彼らはさらに々問いには際限がないから更に迫るであろう、しかしなぜ海が荒れ出したのか、なぜその人間がその時刻に招待されていたのかと。このように次から次へと原因の原因を尋ねて、相手がついに神の意志すなわち無知の避難所へ逃れるまではそれをやめないであろう。同様にまた彼らは、人間の身体の構造を見て驚く。そしてそうした巧みな技術の原因を知らないので、それは機械的技術によってではなく神的な、あるいは超自然的な技術によって作られ、一つの部分が他の部分を損なわないようなふうに仕組まれていると結論する。このゆえに諸奇蹟の真因を探究する者、また自然物を愚者として驚歎する代りに学者として理解しようと努める者は、一般から異端者、不敬虔者と見なされ、民衆が自然ならびに神々の代弁者として崇める人々からはこのような者として罵倒されることになる。なぜなら、神の代弁者と崇められる人々は、無知あるいは寧ろ愚鈍がなくなれば、驚き、すなわち自己の権威を証明し・維持するための唯一の手がかりもまたなくなることを知っているからである。しかしここに述べたような証明法にどんな効力があるかの判断はこの証明法の提起者自身にまかせる。私はこれらのことどもを措(お)いて、ここで取り扱おうと定めた第三の事柄に移る。」として辛辣に相手方の対象者を批判しますが、現実的にも周囲に心当たりの在る方も多く見付かりそうです。世界は人間の思考の理屈通りには動きません。其れは、逆から観ると、人類は世界を理解することに能力があまりにも到らないことを示しています。


哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2021年05月12日 06時17分37秒
コメント(0) | コメントを書く
[絶対存在論] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: