Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年04月25日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-390
 第四部定理四 人間が自然の一部分でないということは、不可能であり、また人間が単に自己の本性のみによって理解されうるような変化、自分がその妥当な原因であるような変化だけしか受けないということも不可能である。
 証明 個物が、したがってまた人間が、自己の有を維持する能力は神あるいは自然の能力そのものであるが(第一部定理二四の系により)、しかしそれは無限なる限りにおける神あるいは自然の能力そのものではなく、人間の現実的本質によって説明されうる限りにおける神あるいは自然の能力そのものである(第三部定理七により)。ゆえに人間の能力はそれが彼の現実的本質によって説明される限り、神あるいは自然の無限なる能力の、言いかえれば(第一部定理三四 神から産出された物の本質は存在を含まない。により)神あるいは自然の無限なる本質の一部分である。これが第一の点であった。注* 神即自然・人間の能力
 次にもし人間が単に彼自身の本性のみによって理解されうるような変化だけしか受けないということが可能であるとしたら、人間は(第三部定理四 いかなる物も、外部の原因によってでなくては滅ぼされることができない。および第三部定理六 おのおのの物は自己の及ぶかぎり自己の有に固執するように努める。により)滅びえずして必然的に常に存在することになるであろう。そしてこのことは有限な能力を有する原因からかあるいは無限な能力を有する原因から起こらなければならぬであろう。すなわち単なる人間の能力によるか云々。この場合は人間は外部の原因から生じうる他の諸変化を退ける力を有することになろう。あるいは自然の無限なる能力によるか云々。この場合は人間が自己の保存に有効な変化だけしか受けないようなふうに自然が一切の個物を導くことになろう。従いてそのどちらかでなければならぬであろう。ところが始めのことは不条理である(前定理第四部定理三 人間が存在に固執する力は制限されており、外部の原因の力によって無限に凌駕される。による。その定理の証明は普遍的であってすべての個物に適用されうるから)。ゆえに人間が単に彼自身の本性のみによって理解されうるような変化だけしか受けず・したがってまた、すでに示したように、必然的に常に存在するということが可能だとしたら、それは神の無限なる能力から起こらなければならぬであろう。したがって(第一部定理一六 神の本性の必然性から無限に多くのものが無限に多くの仕方で(言いかえれば無限の知性によって把握されうるすべてのものが)生じなければならぬ。により)ある人間に発現したと見られる限りにおける神の本性の必然性からして、延長および思惟の属性のもとに考えられた全自然の秩序が導き出されなければならぬであろう。 この帰結として(第一部定理二ー 神のある属性の絶対的本性から生ずるすべてのものは常にかつ無限に存在しなければならぬ、言いかえればそれはこの属性によって永遠かつ無限である。により)人間は無限であることになろう。しかしこれは、この証明の始めの部分により、不条理である。ゆえに自らがその妥当な原因であるような変化だけしか人間が受けないということは不可能なのである。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 系 この帰結として、人間は必然的に常に受動に隷属し、また自然の共通の秩序(記:物理法則>生命秩序>社会法則)に従い、これに服従し、かつこれに対して自然が要求するだけ順応するということになる。



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最終更新日  2022年04月25日 06時10分04秒
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