Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年05月23日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-418
 定理二九 その本性が我々の本性とまったく異なる個物は我々の活動能力を促進することも阻害することもできない。また一般に、いかなる物も、もしそれが我々とある共通点を有しなければ我々にとって善でも悪でもありえない。
 証明 おのおのの個物の能力、したがって(第二部定理一〇の系 人間の本質は神の属性のある様態的変状(モディフィカティオ)から構成されていることになる。により)人間が存在し・作用する人間の能力もまた、他の個物によってのみ決定されるのであるが(第一部定理二八 あらゆる個物、すなわち有限で定まった存在を有するおのおのの物は、同様に有限で定まった存在を有する他の原因から存在または作用に決定されるのでなくては存在することも作用に決定されることもできない。そしてこの原因たるものもまた、同様に有限で定まった存在を有する他の原因から存在または作用に決定されるのでなくては存在することも作用に決定されることもできない。このようにして無限に進む。により)、しかしその個物の本性は人間の本性が考えられるのと同一の属性によって考えられるものでなければならぬ(第二部定理六おのおのの属性の様態は、それが様態となっている属性のもとで神が考察される限りにおいてのみ神を原因とし、神がある他の属性のもとで考察される限りにおいてはそうでない。により)。ゆえに我々の活動能力は、これをどのように解しても、我々とある共通点を有する他の個物の力によって決定され、したがってまた促進あるいは阻害されうるのであって、その本性が我々の本性とまったく異なるような物の力によっては促進あるいは阻害されることができない。次に我々が善あるいは悪と呼ぶのは喜びあるいは悲しみの原因であるもの(この部第四部の定理八善および悪の認識は、我々に意識された限りにおける喜びあるいは悲しみの感情にほかならない。により)、言いかえれば(第三部定理一一の備考 抜粋:我々は、精神がもろもろの大なる変化を受けて時にはより大なる完全性へ、また時にはより小なる完全性へ移行しうることが分かる。この受動が我々に喜びおよび悲しみの感情を説明してくれる。こうして私は以下において喜びを精神がより大なる完全性へ移行する受動と解し、これに反して悲しみを精神がより小なる完全性へ移行する受動と解する。により)我々の活動能力を増大あるいは減少し、促進あるいは阻害するもののことであるから、したがってその本性が我々の本性とまったく異なるような物は我々にとって善でも悪でもありえないのである。Q・E・D・此れが証明すべきことであった。
 記:スピノザが此の章で述べる「個物」とは如何なるものを想定しているのか、エチカ全文からみれば此の世界に人間とは無縁のものがあるとは解釈しにくい。此処では人間の「精神感情」に因果関係を齎さないものを想定したと考えざるをえない。人間は無機物・有機物の電解質で構成され、全ての構成物質が此の我々の宇宙活動の成果です。人類に恵みをもたらす至宝の宝の多くが超新星爆発で想像されたとみられます。此の生命が存する世界は人間身体そのものであり、人間の「精神感情」さえも其の例外では有り得ません。現代人は折り畳まれた「三次元+時間(時空)」+六次元を知らなくとも其の影響下にあります。それらと我々の「精神感情」とに因果関係があるかは、新たなる精神物理科学部門を待つしかありません。



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最終更新日  2022年05月23日 06時06分06秒
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