Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年06月20日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-446
 定理五一 好意は理性と矛盾せず、寧ろ(むしろ)、それと一致することができ、またそれから生ずることができる。
 証明 なぜなら、好意は他人に親切をなした人に対する愛である(感情の定義一九 好意とは他人に親切をなした人に対する愛である。により)。したがってそれは働きをなすと言われる限りにおける精神に関係ずることができる(第三部定理五九すべて、働きをなす限りにおいての精神に関係する感情には、喜びあるいは欲望に関する感情があるだけである。により)。言いかえれば(第三部定理三 精神の能動は妥当な観念のみから生じ、これに反して受動は非妥当な観念のみに依存する。により)認識する限りにおける精神に関係することがでる。ゆえに好意は理性と一致し云々。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 別の証明 理性の導きに従って生活する人は自分のために欲求する善を他人のためにも欲する(この部第四部の定理三七 徳に従うおのおのの人は自己のために求める善を他の人々のためにも欲するであろう。そして彼の有する神の認識がより大なるに従ってそれだけ多くこれを欲するであろう。により)。だから親切をなそうとする彼の努力は、ある人が他人に親切をなすのを彼が見ることによって促進される。
 記:すべて我々の身体の活動能力を増大しあるいは減少し、促進しあるいは阻害するものの観念は他者の観念を通しても、言いかえれば(第三部定理一一の備考 要項:我々は、精神がもろもろの大なる変化を受けて時にはより大なる完全性へ、また時にはより小なる完全性へ移行しうることが分かる。により)彼はそれによって喜ぶであろう。しかも(仮定:他人に親切をなした人に対する愛への好意。により)その喜びは他人に親切をなした人の観念を伴ったものである。ゆえに、彼はその人に対して好意を感ずる。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 我々が定義したような憤慨(感情の定義二〇 憤慨とは他人に害悪を加えた人に対する憎しみである。を見よ)は必然的に悪である(この部第四部の定理四五 憎しみは決して善ではありえない。により)。しかし注意しなければならぬのは、最高権力としての「国家」が平和を確保する願望に促されて、他人に不法を加えたある国民を罰する場合、私は最高権力がその国民に対して憤慨するとは言わないということである。なぜなら、最高権力は憎しみに駆られてその国民を害するために罰するのでなく、道義の念によって罰するのだからである。  (参照:スピノザの母国オランダのハーグの国連の主要機関で「世界法廷」とも呼ばれる国際司法裁判所の権能)



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最終更新日  2022年06月20日 06時10分05秒
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