Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2022年06月21日
XML
カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-447
 通常我々は自己満足とは心理学用語として、人間が行動を行った場合に、その行った行動に対して自分自身が満足をするようなもののことを言うと捉えていますが、スピノザの自己満足の捉え方は、所謂、性的満足や闘争本能etcなどによる、行動的満足は範疇には入れていないようで、もっぱら、精神活動としての自己満足を想定しているのが分かります。生活一般用語として、誰かのためじゃなく、結局自分の気分が良くなるから行動してるんでしょというネガティブな意味に捉えると解釈が混迷します。高度の思考回路を持ち得た哲人には自己満足も高度なものなのだともとれます。此れが哲学史上で問答法で名を成さしめたソクラテスや、ソフィストが不興を買った一因なのかも知れません。
 定理五二 自己満足は理性から生ずることができる。そして理性から生ずるこの満足のみが、存在しうる最高の満足である。
 証明 自己満足は人間が自己自身および自己の活動能力を観想することから生ずる喜びである(感情の定義二五 自己満足とは人間が自己自身および自己の活動能力を観想することから生ずる喜びである。により)。ところが人間の真の活動能力ないし徳は理性「妥当な観念」そのものであり(第三部定理三 精神の能動は妥当な観念のみから生じ、これに反して受動は非妥当な観念のみに依存する。により)、そして人間はこの理性「妥当な観念」を明瞭判然と観想し得(う)る。第二部定理四〇 精神のうちの妥当な観念から精神のうちに生起するすべての観念は、同様に妥当である。および、定理四三により)。ゆえに自己満足は理性から生じうる。次に人間は自己自身を観想するにあたり、自己の活動能力から生ずることのみを明瞭判然と、すなわち妥当に、知覚する(第三部定義二により)。言いかえれば(第三部定理三 真の観念を有する者は、同時に、自分が真の観念を有することを知り、かつそのことの真理を疑うことができない。により)自己の認識能力から生ずることのみを妥当に知覚する。それゆえにこうした観想のみから、存在しうる最高の満足が生ずるのである。Q・E・D・=此れが証明すべきことであった。
 備考 まことに自己満足は我々の望みうる最高のものである。なぜなら(この部第四部の定理二五 何びとも他の物(*事物・者etc)のために自己の有(*哲学的な恒常有ではなく人間本性の欲性的有)を維持しようと努めはしない。において我々が示したように)何びとも自己の有を何らかの他の目的のために維持しようとは努めないからである。そしてこの満足は賞讃によってますます養われ強められ、第三部定理五三の系 この喜びびは人間がより多く他人から賞讃されることを表象するに従ってますます強められる。なぜなら彼がより多く他人から賞讃されることを表象するに従って、彼は他人が彼からそれだけ大なる喜びに、しかも彼自身の観念を伴った喜びに刺激されることを表象する。したがって彼自身は彼自身の観念を伴ったそれだけ大なる喜びに刺激される。また反対に(第三部定理五五の系 何びとも自分と同等でない者をその徳のゆえにねたみはしない。により)非難によってますますかき乱されるから、このゆえに我々は、名誉に最も多く支配され、そして恥辱の生活はほとんど耐えることができないのである。



哲学・思想ランキング





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年06月21日 06時10分07秒
コメント(0) | コメントを書く
[絶対存在論] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: