Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2022年08月26日
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カテゴリ: 絶対存在論
神の存否-512
  第五部定理定理三六の後半部の系及びその系
 系 この帰結として、神は自分自身を愛する限りにおいて人間を愛し、したがってまた人間に対する神の愛と神に対する精神の知的愛とは同一である、ということになる。
 備考 以上によって我々の幸福あるいは至福または自由が何に存するかを我々は明瞭に理解する。すなわちそれは神に対する恒常・永遠の愛に、あるいは人間に対する神の愛に存するのである。この愛ないし至福は聖書においては名誉(グロリア)と呼ばれているがそれは不当ではない。なぜなら、この愛は、神に関すると人間に関するとを問わず、まさしく心の満足(アニミ・アクイエスケンティア)と呼ばれうるのであり、そして心の満足は実際には(感情の定義二五 自己満足とは人間が自己自身および自己の活動能力を観想することから生ずる喜びである。および感情の定義三〇 名誉とは他人から賞讃されると我々の表象する我々のある行為の観念を伴った喜びである。により)名誉と異ならないからである。なぜ心の満足と呼ばれうるかと言えば、この愛は、神に関する限り、神自身の親念を伴った喜び、神について今なお喜びという言葉を用いることが許されるならばであって(この部第五部の定理三五 神は無限の知的愛をもって自己自身を愛する。により)、その点この愛が精神に関する場合(この部第五部の定理二七 この第三種の認識から、存在しうる限りの最高の精神の満足が生ずる。により)と同じだからである。次に我々の精神の本質は認識のみに存し、そして神はこの認識の始源であり基礎であるから(第一部定理二五 神は物の存在の起成原因であるばかりでなく、また物の本質の起成原因でもある。および、第二部定理四七の備考 抜粋:人間が神については共通概念によってほど明瞭な認識を有しないのはなぜかといえば、それは人間が神を物体のように表象することができないということ、また人間が神という名前を自分らの通常見慣れている諸物の表象像に結合してきたということによる。これは人間が絶えず外部の物体から刺激されている関係上ほとんど避けがたい事柄である。により)、前に述べたことから、我々の精神は本質ならびに存在に関していかなる仕方、いかなる様式で神の本性から起こり、そしてたえず神に依存するかが我々にきわめて明瞭になる。このことを私はここで注意した方がよいと思った。これによって私は直観的認識あるいは第三種の認識と名づけた個物の認識(第二部定理四〇の備考二 要項:第一種の認識、意見(オピニオ)もしくは表象(イマギナティオ)。第二種の認識、事物の特質について共通概念あるいは妥当な観念を有する理性(ラティオ)。第三種の認識、この認識は神のいくつかの属性の形相的本質(エッセンティア・フォルマリス)の妥当な観念から事物の本質の妥当な認識へ進むものである直観知(スキエンティア・イントゥイティヴァ)と呼ぶ認識の概念。を見よ)がいかに多くのことをなしうるかまたそれが第二種の認識と名づけた普遍的認識よりどれだけ有力であるかを明らかにしようとしたのである。というのは私は、第一部において、一切が、したがって人間精神もまた本質ならびに存在に関して神に依存することを一般的に示したけれども、その証明は、たとえ正当であって何ら疑惑の余地がないとはいえ、神に依存すると我々が言った個物各自の本質そのものからこのことが結論される場合のようには我々の精神を感銘させないからである。



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最終更新日  2022年08月26日 06時10分08秒
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