Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2023年11月14日
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カテゴリ: 霊魂論
内的霊的衝動の写しとしての美術史
 第1講 ドルナハ  1916年10月8日-Ⅱ
 あちらのギリシアでは、ゴルゴタの秘蹟とその作用に関連する形姿を如何に描き出すべきかについての観照が育(はぐく)まれました。そしておそらく、造形において、救世主そのひと自身に関わる造形の発達において、聖母(マドンナ)やそれに関わる地上を超えた天使界の姿、地上を超えたものに魅せられた使徒たちや聖人たちの姿などを通して、つまりこれらすべてを手がかりに、最もよくわかるのは、キリスト教がヨーロッパに馴染み入り込んでいく際、非常にファンタジー豊かに東方から到来したものが、謂わば如何にローマ的なファンタジー欠如によってとらえられいたたかということなのです。私たちがよく知っていますように、キリスト教表現の初期においては、救世主の姿そのものが、キリスト・イエスおよび彼に結びついているその他の姿が未だ、ギリシア的ファンタジーに貫かれていました。救世主そのひとをアポロンそっくりに表現している彫刻もあります。私たちは、キリスト教発展の最初の数世紀の頃に、奇妙な論争が繰り広げられたことも知っています、救世主を醜く表現し、その醜い容貌を通じて、内なる魂の生を、人類のために引き起こされた法外な出来事を、表現するべきなのかどうかという論争です。こういう救世主のタイプと、ゴルゴタの秘蹟に関わるほかの人物の同様なタイプは、ヨーロッパ東部とギリシアの内部で発達しました。それに対して、西方のイタリアにおいては、寧ろ、救世主の姿とそれに関わるすべてをなんとしても美しく描かねばならないという見解が優勢でした。けれどもこういう議論は、ギリシアが外的に征服され、ローマ文化(Roemertum)の影響のもと、ギリシア文化(Griechenyum)の直接的な影響下で具現された美を描き出す能力がもはや失われた時代にまでも奇妙なしかたで続きます、ギリシアは外的に征服されましたが、実際は文化的にはローマ文化がギリシア文化によって霊的に征服されたのです、ギリシア文化はファンタジー無きローマ文化のもとで衰弱しはしましたが。美を描き出す能力は、続く数世紀において存続、その後失われずに生き続けその後衰退していきました。このように、ゴルゴタの秘蹟を通じて実り豊かにされた新たな世界衝動を表現すべく実際ファンタジーによって創造されたもの、これは伝統的に東方オリエントからもたらされたのです。次いで、オリエントのファンタジーによって実り豊かにされた芸術性8Kuenstlertum)が芸術的にイタリアへと移植されて入ってきました。そして、ダンテが生まれた時代においてやはりこの衝動となったものを、それ以前のものがすべて多かれ少なかれ没落してしまい、もはやなくなってしまった後でも、私たちはひとつの終末現象のなかに、西洋によって影響されている部分を見い出します、つまりチマブエという名のもとに知られている創作のなかにです。チマブエの絵画は壁画であり、本来的に壁画そのものと理解されねばなりません。それらは、そこに描かれている人物が、私たちにはまったく不自然に見えるような、より感情に即して考えられた輪郭で大きな平面に拡がっていると申し上げたいような、平面的に考えられ非常に表現力豊かな、しかし今日ではそもそももはや見ることのできない画法で平面を考え尽くされたように見えるという具合に人物が描き出された絵画です。ところがチマブエを見ることができるところでも、その画法はもはや見ることができません。何故かと云えば、チマブエの絵画作品はその殆んどが後から上塗りされているからです。彩色におけるまったく生き生きとしたものも彩色における平面的に考えられたものも総じてもう見ることはできないでしょう。ですから、チマブエの絵が失うところがもっとも少ないのは、それがスライドとして上映される場合なのです。この独特な、申しましたように、より感情に即して考えられた輪郭で描き出された人物たちの完全な特徴をスライドとして見きわめることできるのす、何か巨大なもの(etwas Kolossalisches)を有する、少なくとも巨大なものと考えられ且つ巨大な作用として考えられた人物たち、そしてそれ以上に、この人物たちは、別世界から地上世界を見ている。何故なら彼らは地上世界そのものから跳び去ったからだと云えるような、そのように考えられた人物たちの特徴をです。聖母像もそうですし、地上世界に見入る救世主其のものの描出も、聖人たちや天使たちその他の描出もそうです。、ここで描かれているものはキリスト教の衝動は、地上に疎遠な世界からやってきたものであるから、なおもヴィジョン的な生、この地上に疎遠な世界を自然主義的に描き出そうとはしないと洞察することのできたヴィジョン的な生を背景に有したファンタジーに根ざしていることを、私たちははっきりと理解しておかなくてはなりません。



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最終更新日  2023年11月14日 06時22分46秒
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