Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2024年01月23日
XML
カテゴリ: 霊魂論
内的霊的衝動の写しとしての美術史
第2講  ルネサンスの三人の巨匠 レオナルド ミケランジェロ ラファエロ
ドルナハ  1916年11月1日-4 ミケランジェロ
 ルネサンス的なものをレオナルドと共有しているものの、それとはまったく別の性質を持っているのがミケランジェロです。レオナルドについては、当時の時代全体をその胸のうちに担い、その時代をその深さの全てにおいて、またその後数世紀経過してようやく生じてくる諸力をもって用いてしまったがゆえに、彼はしばしばその時代と不調和にもなり理解されないままにとどまっていると言うことができるなら、ミケランジェロについては、彼はほんとうに当時のフィレンツェを自らのうちに担っていたということができるでしょう。とは云え、フィレンツェとは何だったのでしょうか。フィレンツェは実際、ある意味で当時の世界秩序が濃縮されたもの(Konzentrat)でした。そしてこのフィレンツェをミケランジェロは自らのうちに担っていました。彼はフィレンツェをこんな具合に自らのうちに担っていました、つまり、彼はレオナルドのように政治的状況から遠ざかるのではなく、当時の政治上であれほど紛糾して起こったこと、そして当時全世界秩序が政治的なもののなかに入り込んでいました。彼の時代の上昇する局面において起こっていること、これが繰り返し彼の魂のなかへと働きかけたと言うことができるほどに、フィレンツェを担っていたのです。そして繰り返しローマに行くたびに、ミケランジェロは彼のフィレンツェをローマまで担って行って、
フィレンツェ的感情をローマ的なもののなかに描き形造ります。レオナルドは事物のなかに彼が創造し
た世界感情を持ち込みます。ミケランジェロはフィレンツェ的感情をその芸術創造のなかに持ち込むので
す。彼はフィレンツェ的感情をローマにまで携えていきます。彼はローマにおいてフィレンツェを再生さ
せることで、いわば精神的に芸術家としてローマを征服するのです。ミケランジェロは、彼の生きた時代
にフィレンツェで政治的状況から起こることを体験します。これは彼の人生の連続する時代のなかにも見
ることができます。彼はその経歴の初期、非常に若いときに偉大なメディチの威光を初めて知ると言ってよいかもしれません。彼は偉大なメディチ家、ロレンツォ・デ・メディチ、ロレンツォ・イル・マニーフィコ、偉大な人と呼ばれた人物のお気に入りとなり、彼を通じて、当時フィレンツェで精神生活のなかに受け入れることのできたすべてへと高められます。古典芸術と古典芸術様式について当時フィレンツェで研究することのできたものを、ミケランジェロはメディチ家の保護のもとに研究しました。そして彼の最初の作品をメディチ家の保護のもとに制作しました。そして彼はこのパトロンをとても愛していて、彼自身の魂のなかで、このメディチ家のパトロンの魂のありようと一体となっていました。その後の彼は、自分のパトロンの息子たちは以前とはまったく別ものであると体験することを余儀なくされました。なるほど野心的な心情からではあっても、この心情から自由を与え、フィレンツェにとって偉大なことを成し遂げたこのパトロン、彼が1492年に死んだのです、するとその息子たちは、大なり小なり月並みな暴君であることを露呈しました。この急変をミケランジェロは比較的早い時期に体験しなければなりませんでした。彼は、その経歴の始めに、メディチ家の商魂により思うさま芸術を開花させるのを許された一方で、今やその商魂が政治的精神を誇示し、暴虐を求めるということを体験しなければならなかったのです。そして彼は、のちに全世界を遅うものがフィレンツェにおいてまず小さな規模で示されていたことも体験しました。これは彼にとっては恐るべき体験でしたが、近代というものの変転全体とも関わる体験でした。こうして彼ははじめてローマに行きます。そして、彼はローマで、このフィレンツェの偉大さとして自分が体験したものを思って悲しみながら時を過ごしたと言うことができます。そして、ミケランジェロの形態(フォルム)付与がいかに感情におけるこの急変と関わっているかを見ることができます。フィレンツェにおけるこの政治的な急変がどれほど彼の心情のなかで作用を及ぼしているか、線のなかに至るまで認められます。そしてこういう事柄について感受性を持つひとは、ヴァチカンに見られる「ピエタ(127)」について、これはほんとうは悲しんでいるミケランジェロ、故郷を思い悲しんでいるミケランジェロに由来することに気づくでしょう。

参照画:ピエタ(127)



参照画:ミケランジェロ肖像画1



参照画:ミケランジェロ肖像画2







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年01月23日 06時49分12秒
コメント(0) | コメントを書く
[霊魂論] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: