Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

2024年10月15日
XML
カテゴリ: 霊魂論
ルドルフ・シュタイナー
「精神科学と医学」第八講 1920年 3月28日     ドルナハ
第八講-5
 私たちがさらに内的なプロセスを探究していくと、どこに行くのでしょうか。視覚から発して私たちが表象のなかに有しているものは、視覚において外面化されているもので、これは思考においていわばまた内部へと反射するものです。見るというプロセスをいわば反対向きにしようと、再び生体組織の方に導こうと努めているわけです。その反対の極に置かれたプロセスは、したがって、そこにあるプロセスを、内部に向かってではなく、外部に向かって導こうと努めているということになるでしょう。つまりこれは、消化プロセスは、排泄プロセスのなかに継続され(図参照)、排泄プロセスはそれによって表象のもう一方の対となる、ということです。こうして皆さんは、私が数日前に比較解剖学によって皆さんに示したことを、別の、より内密な見地から見たわけです。数日前に私が示したことには、いわゆる人間の精神的な能力と、調整された排泄プロセスあるいは調整されない排泄プロセスとの間に、いかに内的な親和性が生じているかを、まさに人間の構成と、とくに腸菌群落の発生が、何らかのしかたで示唆しているということもありました。皆さんはここでは別の面からこのことをとらえるのです。つまりここで皆さんに示されるのは、私たちの内に向かっては、思考プロセスのなかに、見るプロセスが継続されていて、外に向かっては、排泄プロセスのなかに、消化プロセスが継続されているということです。さて、私たちが少し前に観察したこと、つまり、芳香発生は押しとどめられた燃焼プロセスであり、植物の硬化は押しとどめられた塩化であるということにもどるなら、私たちはまたも、今度は内部で起こっていることに光を投げかけたことになります。ただし、反転も起こりうる、ということを明確にしておかなければなりません。ここ上部位置では、見ることが、内面化に向けて反転し、ここ下部位置では、外面化に向かって反転しています。したがって私たちは、ここ上部では、その経過の塩化との親和性を認めることになり、ここ下部では、その経過の火化(Feuerwerden)、あるいは燃焼、火との親和性(図参照)を認めることになるのです。つまり、植物における芳香発生と押しとどめられた燃焼プロセスに作用する(☆1)のに適しているものを、下腹部に導けば、皆さんは下腹部の働きを助けることができるでしょう。植物において塩プロセスを押し留(とど)めるめる、あるいは塩プロセスを植物のなかで内面化する使命を持つものを、上部人間に導けば、皆さんは上部人間の経過を助けることができるでしょう。このことはさらに個別的に実施していかなければなりません。こうして、外部全体がいわば再び内部全体のなかに現われ得るのだということがおわかりだと思います。ですから、人間の内部へと入り込んでいくほどに、それだけいっそう私たちは人間の内部に外的なものを探究しなければならないのです。私たちは、消化器官、とりわけ腎臓において起こっていることのなかに、芳香発生プロセス、燃焼プロセスに非常に親和性のある、そういう何かを探究しなければなりません。ただしこれはもう一方の極においてです。さらに私たちは、肺から始まって喉頭と頭部を経て上に向かう人間の組織のなかに、植物において塩化となるもの、人間内部の自然全般において塩化の傾向を持つものすべてと内的に親和性のある何かを探究しなければなりません。つまりこう言えるかもしれません。単にこう言えるかもしれないのではなく、こう言うことができる、植物が自らのうちに塩を集積するさまざまなやり方がわかったならば、人間の生体組織のなかの対応するものを探しさえすればよいということです。きょうはこれを概観的に探究しましたが、個別的には明日以降の講演で追求していきましょう。
参考画:Digestive System



 これでおわかりのように、いわば植物療法全体がとりあえずは原理として特徴づけられたわけです。植物療法は何に依拠しているのかがおわかりになったと思います。私が申し上げたいのは、皆さんは、内部と外部との相互作用においておこっている実際のプロセス全体を見通しているのだということです。けれどもまったく特殊なものにもすでに目を向けているのです。たとえば、すでに香りというよりはむしろ味覚的なものへの傾向を持っている、と申しますか、その当の植物を噛むことによってはじめて、正しい香りにたどり着き、実際香りと味との統合を知覚するような、メリッサ(Melisse、メリッサ、レモンバーム、西洋ヤマハッカ)やカキドオシ(Gundelrebe)のような、そういう香りを想って考えてみてください。すると私たちには、すでにその内部にはいくぶんかの塩化が存在していること、すでにその内部では、塩化と芳香発生の共同作用が見られることがわかるのです。このことが私たちに示してくれるのは、メリッサその他のような植物に親和性を持っているにちがいない器官は、より外部に向かう、胸に向かう位置にあり、一方、非常に芳香を放つ、そうですね、ボダイジュやバラのようなものに親和性を持っているにちがいない器官は、下腹部に、より一層入り込んでいるか、より下腹部に向かう位置にあるものに親和性があるにちがいないということです。さて、上部人間において、嗅覚や味覚の領域に位置しているものすべての間に、器官的に観察して、ある別のプロセス、これはいくらかもっと深い意味で、人間にとって重要な生のプロセスなのですが、そういう別のプロセスが組み込まれている、ということに気づかれるでしょう。ここに組み込まれているのは呼吸プロセスです(図参照)。私たちはこの呼吸プロセスに対しても対極的に組織されているプロセスを探すことができます。この呼吸プロセスの対極のプロセスは、消化プロセスが排泄プロセスに通じ、器官上の表象プロセスに対して対極のものである限り、消化プロセスからいわば区別されるプロセスでなければなりません。ちょうど呼吸が、器官的に見て、嗅覚・味覚プロセスの近くに限定されているように、器官的に消化プロセスのもっと近くにあるもの、そういうものが、区別されなければならないのです。これは、リンパー血液プロセス、血液形成プロセスにおいて起こっているすべてのもの、あるいは、消化から内部へ向かって押し込まれたもの、つまりリンパ腺その他のような器官、血液形成に関与するすべての器官にあるもの、こういったすべてのものです。こうしてここに二つの対極的なプロセスが見られます。ひとつは消化から分離されたプロセス、もうひとつはもっと外に向かって置かれた感覚の経過から分離されたプロセスです。すなわち、いわば感覚の経過の背後にある(☆2)呼吸と、消化がさらに排泄に通じる限り消化の前に置かれている血液形成ーリンパ形成プロセスです。奇妙なことに、私たちはこうしてプロセスから人間全体のなかに入っていくのに対し、今日では通常、目の前にある器官からしか人間の観察はなされていません。私たちはここで、プロセスから、人間と人間の外部の世界との関係全体から、人間を認識し、洞察しようと試みています。そして実際に、私たちにとって真に直接、人間におけるエーテル活動全体を写す像である諸関係を見出すのです。なぜなら、結局私たちがきょうのこの時間で研究してきましたことは、人間におけるエーテル作用に他ならないからです。そしてこの二つのプロセス、呼吸プロセスと血液形成プロセスは、再び出会います。この出会いというのは人間の心臓で起こるのです。おわかりですね、人間の外部をも含んでいるという意味において外界全体が、二重性として、つまり人間の心臓でせき止められ、人間の心臓において一種の均衡状態を目指す二重性として、私たちに現われてくるのです。このようにして私たちは、ある独特のイメージ、人間の心臓のイメージに到達することができます。この心臓の内面においては、体の全面にわたって私たちに外的に作用してくるものの統合(Synthetisieren)がなされ、外界においては、分散(Analysieren)がなされている、つまり心臓のなかでいわば膨らまされたものがいたるところで拡散させられているのです(図参照)。ここで皆さんは、重要な考えに到達します。これはたとえば次のように言い表わせるかもしれません。皆さんは宇宙を見渡してこの円周を目にし、こう自問するのです、この円周のなかには何があるのだろう、この円周から働きかけてくるものは何なのだろう。この円周に親和性のある、同じような何かを、私のなかのどこに見出せるのかと。私が私自身の心臓をのぞいてみるとしたら、そこにはいわば、反転した天が、対極に置かれたものがあるのだ。こちらに周辺部分が、いわば無限のかなたへと拡張された点があり、一方で人間の心臓に集中された円があるのです。宇宙全体がこのなかに存在しています。大雑把な比喩を使うなら、簡単にこう言えるかもしれません。人間が山の上に立って遥か彼方を見渡し、宇宙の広大な円周を見ると考えて下さい。それからごく小さなこびとを人間の心臓に置いて、このこびとがそのなかに何を見ているか、思い浮かべてみてください。このこびとは、その内部の回転に宇宙の完全な像が縮小され、統合されているのを見るのです。これは単なる具象的な表象、一種のイマジネーションにすぎないかもしれませんが、同時に、正しく受け容れれば、正規の、調整的なイメージ、調整原理として作用することができるものであり、まさに私たちが個別的に認識するものを、正しく総括する手引きとなってくれるものなのです。これで私は、個別の観察のためのだいたいの基礎を作りました。これはまた、提出されたさまざまなご質問に個々に答えるための土台にもなるでしょう。

哲学・思想ランキング
■原注
 ☆1 「に作用する」という語句は筆記録にはないが、後続文に応じて編者により補足された。 
 ☆2 「感覚の経過の背後にある」のあとに、ある筆記録では「表象は魂的なものの栄養であり、その中間に呼吸プロセスが組み込まれます。」という文が見られる。
   第八講-5 了 「精神科学と医学」第八講 完了





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2024年10月15日 08時02分17秒
コメント(0) | コメントを書く
[霊魂論] カテゴリの最新記事


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

プロフィール

cap-hiro

cap-hiro

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

バックナンバー

2026年05月
2026年04月
2026年03月
2026年02月
2026年01月
2025年12月
2025年11月
2025年10月
2025年09月
2025年08月

© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: