In My Life

In My Life

2009年03月28日
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  ときは流れて

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聴こえてくるのはとても優しいメロディ。

この歌を聴いていたのは19の頃だった。夏休みの1ヶ月間、住み込みのアルバイト先は山中湖のハンバーガーショップ「ジョイ・パティオ」だった。音楽好きのオーナーは店のBGMにも大変なこだわりを持っていた。レコードを買い集めては自分でテープにダビングするのだが、選曲のセンスがすごく良かった。

こんなことがあった。店番をしているのは僕ひとり。そこにテニス帰りの若いカップルが入ってきた。(富士五湖のひとつの山中湖は当時軽井沢に次ぐテニスリゾート地と言われていた)

会話が途切れ、静かに二人の時間だけが流れていく・・・。僕はカセットテープを取り替えて早送りする。店内に流れるBGMを意図的に変えたのだった。「そんなときはこの歌などいかがですか?」とでも言わんばかりに・・・。そして岸田智史のこの歌が流れ出す。(今思えば余計なおせっかいだったわけだが。でも僕はお客さんが音楽に聴き入ってくれている姿を見ているのが好きだった。)

テレビの歌番組に出演しない人の曲の中にもすごくいい作品がたくさんあることをここで知った。19のときにこの店で経験したことがいろいろな意味で今の僕の下地になっている。特に音楽好きになったことは大きい。それだけは間違いなく言えている。何故だかわからないけど、今夜はそんなことを突然思い出した。

 →  21のキャンドルライト/岸田智史





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最終更新日  2009年03月29日 02時19分49秒
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