小玉智子のお買い物ブログ

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2010年02月22日
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 2/19に行われたバンクーバーオリンピックのフィギュアスケート男子、高橋大輔選手が銅メダルを受賞!いよいよ2/24から始まるフィギュア女子も楽しみですね。

 フィギュアスケートに欠かせない音楽には、クラシックやオペラ、ミュージカル音楽、映画音楽などがあります。2/10に発売されたCD『マイ・フィギュアスケート・アルバム2010』には、浅田真央選手が使用するハチャトゥリアン「仮面舞踏会」など人気選手の2010年フィギュア使用曲が多数、収録されています。その他、CD『スケーテイング・ミュージック 2010』などが発売されています。

 今回は、その中から高橋大輔選手が使用した『道』や、織田信成選手のチャップリン、キム・ヨナ選手の『007』など、特に映画音楽とその作品をご紹介します。

 まずは、高橋大輔選手が使用した映画音楽『道』について。
 映画『道』(原題:LA STRADA/1954年/イタリア)は、20世紀を代表する巨匠フェデリコ・フェリーニが監督し、世界の傑作映画100選などに必ず入る名作です。ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞、アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。
 旅芸人のザンパノは、芸の手伝い役としてジェルソミーナをタダ同然で買い取り、女房代わりにしていた。ザンパノは粗野で暴力を振るうが、頭が弱くて心の素直なジェルソミーナは、それでも彼についていった。ある日、綱渡り芸人にからかわれて怒ったザンパノはナイフを持ち出し逮捕されてしまう…。
 純粋で美しい心の持ち主であるジェルソミーナと、彼女の献身ぶりに気づかず辛く当たるザンパノ。やがて二人に起こる悲劇が胸を打つヒューマンドラマの傑作です。
 音楽を担当したのは、フェリーニ作品に欠かせない作曲家ニーノ・ロータ。
 その甘く抒情性豊かな音楽にのせた、高橋選手の力強くて感情表現豊かな演技は、多くの人々に感動を与えました。
 ニーノ・ロータはクラシック音楽も手掛け、フェリーニ作品の他、コッポラ監督の『ゴッドファーザー』(1972年)や、アラン・ドロン主演の『太陽がいっぱい』(1960年)、オリビア・ハッセー主演の『ロミオとジュリエット』(1968年)など誰もがどこかで聞いたことのあるメロディを数多く、輩出しています。
 下記にリンクしているCD『Nino Rota Film Music: ニ-ノ ロ-タ映画音楽集 輸入盤』には彼の代表作12曲が収録されています。

 次は、織田信成選手が使用したチャップリンについて。
 “喜劇王”チャーリー(チャールズ)・チャップリンと言えば、トレードマークのちょび髭に、だぶだぶズボン、ドタ靴、山高帽、ステッキといういでたちで、サイレント時代からトーキー作品まで、自ら製作・監督・脚本・主演し、時には作曲もこなした名コメディアンです。笑いの原点は、幼少時代の極貧生活の経験によるもので、弱者の立場から権力を笑い飛ばす作風でした。織田信成選手は、そんなサイレント時代のチャップリンの仕草をコミカルに表現しています。
 サイレント時代は『チャップリンの黄金狂時代』(1925年)などパントマイムを基本にしたドタバタ・コメディが主でしたが、やがて子供や女性など弱者への優しさや愛情を表現した『キッド』(1921年)、『街の灯』(1931年)、『ライムライト』(1952年)といった人情味溢れる作品を発表するようになり、遂には機械文明を皮肉った『モダン・タイムス』(1936年)、反戦思想を痛烈に謳いあげたブラック・コメディ『チャップリンの独裁者』(1940年)、『チャップリンの殺人狂時代』(1947年)などの社会的なテーマを描くに至りました。サイレント期の喜劇作品のイメージが強い方は、これらの作品をご覧になってみてください。現代にも通じるテーマが数多く描かれていることに驚くはずです。
 下記にリンクしているCD『チャップリンの映画音楽』には、彼のオリジナル譜面を復元した組曲「キッド」「黄金狂時代」などが収録されています。

 最後に、キム・ヨナ選手が使用している『007』について。
 イギリスの作家イアン・フレミングのスパイ小説を映画化した1962年から続くスパイ・アクション・シリーズ。イギリスの諜報機関“MI-6”に所属する“殺しの許可証”を持つ男ジェームズ・ボンド(通称:007)が世界中を股にかけ活躍します。
 この映画『007』シリーズに欠かせないのが、ボンドカー、秘密兵器、スタントマンによるリアル・アクションと同時にボンドガールの存在。キム・ヨナ選手は、強くてセクシーでクールなボンドガールのイメージを氷上で見事に表現。実際に映画に出演して欲しいと思うような圧倒的な存在感で魅せてくれます。
 音楽はジョン・バリーと主題歌のモンティ・ノーマン。ジョン・バリーは、『野生のエルザ』(1966年)、『愛と哀しみの果て』(1985年)、『ダンス・ウィズ・ウルブズ』(1990年)などでアカデミー賞作曲賞を受賞。イギリスを代表する映画音楽家の一人です。
 CD『Best Of Bond: James Bond 輸入盤』には、ジェームズ・ボンドのテーマ曲、ジョン・バリーの劇中曲から2006年の『007/カジノ・ロワイヤル』の主題歌「ユー・ノー・マイ・ネーム」まで歴代主題歌を収録。マドンナ、デュラン・デュラン、a-ha、ポール・マッカートニー&ウイングスなど、聴けば知っている名曲ばかりの名盤です。

 過去には、エンニオ・モリコーネ作曲による『ニューシネマ・パラダイス』(1989年)なども使用されています。フィギュアスケートに映画音楽の名曲が使用されることによって、観客にもイメージが判り易く伝わり、その作品のイメージがプラスされることによって、さらにフィギュアスケートの表現力に繋がる気がします。
 映画を観ていなくても選手たちの表現によって充分に伝わりますが、映画を観れば、さらに感動が増すと思います。ぜひ、この機会に映画を観たり、映画音楽に触れてみてください。

 次回は、大ヒット米TVドラマシリーズ『LOST』のJ.J.エイブラムスが次に放つ最新TVドラマ『FRINGE/フリンジ』ファースト・シーズンをご紹介します。





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最終更新日  2010年02月22日 11時17分23秒


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