思ったことをそのままに・・・。

とある昼下がりの出来事・・・。


数等ある団地の前に到着して、車を降りた瞬間・・・。
片方のくつが落下してきた・・・。

それと同時に黒い大きな物体が上空を通り過ぎた。

それを確認したかしないかのタイミングで・・・。
『コラ!!!離しなさい!!』
『もう!駄目かしら・・・。』
そんな声が聞こえてきた・・・。

その声と同時に、さきほど上空を横切った黒いもの・・・。
私の上を通り過ぎて、隣の建物の屋上に飛び立っていった・・・。
カラスであった・・・。
ようやく落ち着いたのか、そのカラスはなにやらついばんでいる・・・。
黄色いスポンジだか、ふわふわしたものが散乱していた・・・。
その光景を何気なく眺めていたのですが
上階より凄い勢いで降りてきた一人の奥様・・・。

先ほど降ってきた靴を凄い勢いで拾っていた・・・。
片方裸足で走ってきて、拾ったものを履いていたので
その奥様が、きっとカラスに投げつけたのだろう・・・。
そんな光景を眺めていると、もう一つ走ってくるパタパタ音が・・・。

5歳くらいの供がその奥様・・・。お母さんなのであろう・・・。
ようやく追い付いたって感じであった・・・。

それを確認すると、そのお母さん・・・。
『あのからすどこにいったのかしら・・・。』なんて子供と話しながら
私のほうに近づいてきたのである・・・。

私は思った・・・。
”なんだあのカラスに何かを持っていかれたのだろう・・・。”
”それであわてて、靴をなげつけたんだろうな・・・。”
”先ほどからすがつっついてたのは子供のぬいぐるみかなにかだろう・・。”

カラスが去っていった方を眺めながら、少しあわてたように更に
私に近づいてきた・・・。
私になにか訴えているかのように、私を眺めていたので・・・。
『カラスですよね?黄色いぬいぐるみか何かですか?』
私は何もしらないがために、勝手に解釈したことをたんたんと喋っていた
『あそこの屋上で、なんだかつっついていました。黄色いものが
なんだか散乱してたんで、ばらばらになってると思いますよ・・・。』

その瞬間、子供が大きな声で泣き出したのである・・・。
”え?なになんだったの???”
”そんなに大事なぬいぐるみだったの?”
なんて簡単に考えてた私に・・・。そのお母さん・・・。
『たっ・・・。食べられちゃったね・・・。』
”ん?なん?食べられた???”
『あっあの~・・・。小鳥だったんですよ・・・。』
”・・・・。あっ・・・。小鳥・・・。”思わず・・・。
『え?あれ小鳥だったんですか・・・・・・・・・・・。』

私に軽く挨拶を済ませると・・・。子供に・・・。
『とりあえず、みにいってくるからね・・。なかないの・・・。』
『fだsdfdさふぁちゃんが・・。からすが・・・。うわぁ~~~ん』
きっと小鳥の名前だろう・・・。聞き取れなかった・・・。
とにかく、その後10分位おお泣きしていた・・・。
更に妹がいるようで、妹の名前を読んで・・・。泣きながら
声にならない言葉で・・・。
『○○・・。ちゃんが・・・・。たっ・・。ひっく・・・。たべられちゃ・・・。』
凄く切なかった・・・。見た光景そのままつたえちゃった・・・。
もうばらばらになってると思いますよって・・・。
凄くやりきれない思いにかられた・・・。

その後、暫く私が話した建物の屋上の方を眺めながら・・・。
時折、妹と合流した兄妹は・・・。
『からすのばかやろ~・・・。捕まえてお前をコロス・・。』
切ないよね・・・。こんな事言うんだもん・・・。
自分の鳥を殺されて泣きながら、こんな事・・・。
『仕方ないよね・・・。泣かないでね・・・。』って・・・。
そのコロスって感情・・・。本当に切ない・・・。

きっとあの子供はカラスに特別な感情を抱くに違いない・・・。
そして、その泣いた感情・・・。死んだ小鳥・・・。
いい体験をしたんじゃないかな・・・。って・・・。

なんとも最近味わったことのない感情に抱かれた・・・。
同情している自分と、それは自然の摂理だ!なんて冷静な自分
自分の鳥食べるでしょう?弱肉強食の世界仕方ないんだ・・・。
なんて皮肉っぽい自分・・・。そんな純粋に泣いている子供
純粋に感情をぶちまけコロス!とまで言った子供の素直な感情を
垣間見て、そんな色々な感情を抱いた私・・・。
矢張り大人になるってこうゆう事なのかな?なんて感じた・・・。

なんとも言いがたい体験をした日であった・・・。


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