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呼び止められて歩みを止める。
しかし振り向かない。
決して後ろを見ない。
見てはいけない。
自分がいるそこは。
その場所は。
歩みを止めても許される。
疲れてそこに留まることも許される。
進む意思さえあれば。
前を向く目と。
先を掴む手と。
再び足を動かして、地面を踏む。
確かな感触はないが、それでもそこに現実があると信じて踏み続けていく。
振り向けば今までの道があるだろうか。
信じた土が確かに存在しているだろうか。
どこにでもいけるし、どこからでもいける。
赤い水も。
青い火も。
緑の器も。
紫の靴で歩いていけば、いずれば黒い城にたどり着く。
黒城。
その黒城壁が崩れないうちに黒門をくぐらなければ。
その使命が自分にはある。
たどり着いたときにはわかるはずだ。
たどり着いたときにはもういいだろう。
そのときはしっかり見よう。
その為に歩くのだから。

「クロ、行こうか」

手を伸ばす人が自分の前にいた。
その手を掴み、やっと気づいた。
夢から覚めて現実に戻ったこと。


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