そして ありがとう


ひとりだちへ

看板はいらない

全速力で
高速道路を走って

自分で石を置いて
つまづいた

倒れなければ
止まれなかった

病を得て退(しりぞ)いて
静けさと時間を与えられた

10年たって
戻ってきてしまった

また4年が流れたよ
いつのまにか

わたしの原点は
何も持っていないことです

新しい出会いは
新しい自分を

とりだして
あらわしてくれる

竹は 節目をついで
円く 真っ直ぐに
天へ 伸びゆく

とまり よどみ
そして ながれる
時間と 共に



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