ハナちゃんといっしょ

ハナちゃんといっしょ

春の岐阜路



●雪解けの岐阜路●

お仕事の春休み、思い立って岐阜に遊びに行くことにしました。岐阜にはNZのワーホリ時代のお友だちの ぺぺちゃん が住んでいます。ぺぺちゃんは一度九州に遊びに来てくれたので、私も行ってみることに♪

大分から岐阜まで遠いような感じがしますが、それはとても行きやすくて便利なのです。大分から名古屋まで高速バスが走っていて、値段も往復19800円とお得なんですね~。名古屋のバスセンターも名古屋駅のすぐそばだし、岐阜まで快速でほんの数駅しか停車しません。出発時間は夜の8時で、朝8時前には名古屋に到着です。眠っている間にバスが運んでくれるなんて、快適だわ~と思っていたのですが…。

長距離の高速バスはやっぱり広いです。リクライニングシートが楽~に倒せるし、車内にはトイレも完備。そしてフリードリンクなんですね。コーヒー、紅茶、お茶、パックのぶんごオレンジジュースが飲み放題。ただ、このバスというせまい空間、禁煙じゃないんです~!!!バスの前の方は禁煙席でしたが、吸わない人にとって後ろのほうから来る煙が苦痛でなりませんでした。喫煙者には気の毒だけど、締め切られた車内で喫煙OKはちょっとね~。おかげでのどがイガイガして、ぐっすり眠れませんでした。

さて、名古屋に着き快速電車に乗りました。電車に乗ってからぺぺちゃんにメールで到着時間を知らせました。ぺぺちゃんは下車駅まで車で迎えに来てくれていました。そして朝ご飯。喫茶店へ連れて行ってくれたのですが、そこのモーニングメニューにまず感激。それは小倉トースト。トーストに餡子をつけて食べるんです。私は餡子が大好きなので、それはそれはおいしくいただきました。

ぺぺちゃんのおうちにチェックイン(笑)し、お母さんと愛犬君とご対面。優しそうで元気なお母さんに、よく吠えるワンちゃん。実は、私は吠えるワンちゃんがとても怖いんですね。わんこにもわかるんでしょうね、私が怖がっていたのが。だからよけいに吠えられたんだと思います。

その後、ぺぺちゃんは私を連れて飛騨高山へ連れて行ってくれました。1泊旅行です。岐阜市内はもう春っていう感じでしたが、車で北上するにつれて雪がまだ残っているんです。それも半端な量じゃない!道路の端に積まれた雪は、2mを越えていましたもの。

山のほうへ走っていくにつれ、信号も横向きじゃなくて縦長なんです。これは雪が積もって信号の色が見えなくなるのを防ぐためだとか。そういえば、屋根も急下降の三角お屋根がちらほら見えるようになりました。九州と本州山間部とじゃこうも違うんだな~って、プチ異文化体験でした。

山の色もなんとなく違うんですね、緑の濃さが。山深くなるにつれて、木々が緑ではなく、もうほとんど黒に近いっていうか。山のほうはまだ雪がしっかり残っていました。雪解けといってもこちらも半端じゃない量です。うちのほうで大雪が降ったときのような量でした。

途中で立ち寄ったところ。川の色がきれいでした。
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●天領・飛騨高山●

高山市内に到着後は、早速町に繰り出しました。高山は江戸時代は天領だったところです。さて、その天領とはいったい何のことでしょう?

高山の町並み。
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天領とは、江戸幕府の直轄領のことを指す通称です。「天領」という言葉は明治時代に使われていた用語で、江戸時代には「御領」・「御料戸」などと呼ばれていました。高山のある飛騨と甲府は一国丸ごと天領でした。そのほか、大坂、長崎などの重要都市や佐渡金山、鉱山なども天領でした。あの天領水で有名な大分県の日田もです。天領は藩の財政が必要以上に潤わないようにする策だったのでしょうね~。

さすが古い町並みで有名な町だけあって、観光客がたくさん歩いていました。って、私も観光客ですけど。古い建物を残し、それを利用したお店が建ち並びます。造り酒屋さんが多かったような気がします。その中の1軒に入り、運転手じゃない私は枡酒(1杯200円)をいただきました。おいしい冷酒でございました。

酒屋さんの前。
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おせんべい屋さんも多く、ぺぺちゃんの買ったあぶらせんべいだっけ、名前をよく覚えてないけど、ふんわりしていてとてもおいしかったです。そして高山ラーメン。小さなお店でいただきましたが、醤油味のおいしいラーメンでした。ただ、九州はとんこつスープなので少々物足りなかったなって感じも。

高山といえばこれ!さるぼぼです。
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おもしろいオブジェもたくさんありました。
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夕方になり、高山のユースホステルに向かいましたが、そこはお寺の中にありました。しかも、宿泊施設はお墓に囲まれていて、なんてナイスなロケーション…。部屋は和室で、中に入るとドアに『南無阿弥陀仏』の張り紙がされていました…って、出るんかい!ここは~!!!って、私はあまり気にしていなかったんですけどね。爆睡でした。ぺぺちゃんは、お化けがほふく前進してきそうで寝付けなかったそうです。あ、でもお部屋はきれいだし、雰囲気もいい素敵なホステルでしたよ。←フォローになってないし。

翌日は朝の高山市内を周り、それから下呂方面へと向かったのでした。

●高山から下呂へ●

岐阜旅行2日目。お寺の中のユースホステルをチェックアウトした後、私たちは朝の高山を散策しました。朱塗りの橋の上に観光客を乗せた人力車が走っていたり、川沿いでの朝市、なんとも情緒のある光景でした。

高山は町並み自体が観光地なのですが、ここで観光地らしい観光地へ行きました。それは国史跡の高山陣屋です。

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陣屋とは、江戸時代の郡代・代官所のことです。つまり今でいう裁判所のことです。ここ高山陣屋は全国で唯一現存する郡代・代官所です。敷地内には寺院・町年寄り・町組頭の詰所、郡代の邸宅、御蔵、大広間、そしてテレビの時代劇なんかでよく見るお裁きの場所である吟味所と白州がありました。吟味所・白州は取調室でもあり、罪人を乗せる籠が展示されているし、実際に拷問も行われていたといいます。滅多に見る機会のないものが見られました。

実は私はこの岐阜の旅で白川郷にとても行きたかったのですね。ぺぺちゃんがホステルをチェックアウトする前に道路情報を聞いてくれたのですが、なんとまあ、雪崩注意報が出ていて断念。その代わり、岐阜に帰る途中で下呂温泉にある合掌村へ連れて行ってくれました(ぺぺちゃんいわく、『なんちゃって合掌村』)。

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なんちゃってといってもですね、ちゃんと白川郷から移築された本物の合掌造りの家なんですよ。中に入って家の内部もしっかり見ることができるし、2階にも上がることができます。

たくさんのお人形が飾られていました。
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でも、本当の合掌村でもないのに、入場料800円は取りすぎだよってちょこっとだけ思いました。保存のこととか考えたら、これくらいあたりまえなんだろうけどね~。次回、岐阜を旅行することがあれば、本物の白川郷に行って、下呂温泉にも入りたいです。このときは温泉は未入湯でしたので。

そして岐阜市内のぺぺちゃん宅に到着。疲れたので2人ともぺぺちゃんの部屋でお昼寝をしました。夜はぺぺちゃんのお母さんが食事に連れて行ってくれました。それも、名古屋周辺の名物料理味噌カツ!我が家は白味噌か合せ味噌で料理をすることが多いので、赤味噌にはあまり馴染みがありません。しかし、これがめっちゃおいしくて…。揚げたてのカツと本当によく合っていました。私はトンカツがあまり好きじゃないのに、ぺろりとたいらげました。これはまた食べたいものです。

その翌日は岐阜最後の1日となりました。

●岐阜での休日●

さてさて、ぺぺちゃんと岐阜で過ごす最後の日となりました。この日は観光をすることもなく、のんびり過ごしました。

まずは岐阜市内を車で通過。あの美川憲一さんの歌、『柳ヶ瀬ブルース』で有名な柳ヶ瀬を通りました。岐阜は名古屋に近いせいか、なんとなく市内は寂しい感じがしました。これは知らなかったのですが、岐阜市内には路面電車が走っているんですね~。きっと、知らない人が多いと思います。広島で暮したことのある私にとっては「路面電車=広島」って思い込みができあがっていますから。それと私の知っているのは、熊本、長崎、鹿児島、松山、岡山程度です。高知にもあったかしら?あったような、なかったような…。他にも路面電車の走っている町をご存知でしたら教えてください。

え~っと、本題、本題。それから郊外にあるショッピングモールへ行きました。目的は映画鑑賞です。映画が始まるまでは、本屋さんへ行ったりペットショップでかわいい犬や猫なんかを見て回っていました。その日見た映画は安藤政信主演の『サトラレ』でした。当時人気のあった俳優さんだったし、かっこいいので迷わずこの映画に決定。内容は普通?でも、確か岐阜で撮影か何かしていた映画だったと思います。

それから軽くドライブ。斎藤道三で有名な岐阜城方面へ向かいました。お城までは行ってないのですが、ちゃんと天守閣が見えました。山のてっぺんにありました。今くらいの体力なら山道を歩いて登りたいな~。次回はよろしくね、ぺぺちゃん!

岐阜市内はちょうど桜も見頃。山の中腹に車を止めて、桜と岐阜市内を一望できる場所でちょっとのんびり。バイクのお兄さんたちもバイクを止めて景色を眺めていました。

岐阜市内。逆光になっちゃった。
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見にくいけど、真ん中のほうに流れる川は鵜飼で有名な長良川だと思います。五木ひろしさんの『長良川艶歌』でも有名ですね。さっきから演歌のタイトルが出てくるけど、私は演歌は聴きませんので(笑)。川のある町の風景って、なんだか素敵ですよね。

帰りはぺぺちゃんに素敵なカフェに連れて行っていただきました。そこのカフェのお姉さん、湯布院を旅行した行って行っていた気がするのですが、もしまだならいつでもどうぞ。案内しますよ♪

帰りのバスは名古屋発でした。電車の時間までぺぺちゃん宅でのんびり過ごし(最終日にやっとお父さんとご対面!)、ぺぺちゃんに駅まで送っていただきました。3日間、どうもありがとう。今でも本当によく覚えています。特に、わんちゃんにめちゃめちゃ吠えられたことをね…(笑)。

帰りのバスは本当に最悪でした。長距離バスの喫煙OK、これは何とかしてほしいです。疲れていた上に、タバコの煙でのどをやられて、翌日は風邪を引いてしまいましたから。吸わない人には密室での喫煙は本当に辛いものです。格安長距離バスで文句を言うなって?いや、言います。まあ、でも無事に九州に帰り着きました。

ぺぺちゃん、よかったらまたこちらにも遊びに来てくださいね。今度はたくさん温泉めぐりしましょう!おいしいものもたくさん食べようね~。あなたなら、いつでも大歓迎です!

おわり♪


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