茶いな茶イナの不思議パワー


茶いな茶イナ家元:未来コバちゃん

茶イナ茶イナの不思議パワー
茶畑より雲海に煙る富士を望む


中国4千年ともいわれる歴史を持つ茶は、古くは
生の葉を咀嚼(そしゃく)する事に始まり、
次いで棗(ナツメ)や橘(みかん)の皮などと一緒に煮込んだ汁を飲む
と言う利用法を経て、現在のような乾燥葉に湯を注いで飲むという
飲み方に変わってきたと言われている。

それも初めのうちは、摘み取った茶葉が酵素によって自然発酵する
のを加熱して止める(殺菌)方法が未発見だった為に、現在の烏龍茶
のような半発酵茶として飲まれた後、やがて緑茶が作られるようになり、
さらに遅れて今から千四百年ほど前に、酵素による発酵をことさらに
促した紅茶が生まれたと考えられている。

そうした発展のプロセスが、茶の源流である広大な中国の随所で、
様々に展開されたのである。

加工法の変化による茶葉の色合いの
違いにより、茶を「緑茶・黄茶・黒茶・青茶・白茶・紅茶」に分類して
[六大茶類」と呼ぶことがあり、紅茶はさらに[小種紅茶・工夫紅茶・紅砕茶」に大別される。
(健康・栄養食品事典)より

*ここではお茶に秘められた不思議なパワーを紹介しましょう*

*お茶について美味しい飲み方など投稿し合って茶のみ友達の和をつくりませんか? 


* お茶の歴史は5千年以上も前から? 古代より春秋時代までは、一般には茶の薬効に目をつけた解毒治療が主な用途であったのだ!

5000年以上も前から人々に愛され、飲まれてきたお茶、中国の伝説によると、農耕の神様である「炎帝神農氏」は異常な潔癖症で、一度沸かした水しか飲まなかったのである。

ある日、この皇帝が木陰で休んでいると、心地よい風が皇帝の湯の中に一枚の葉を導きました。

これを飲んだ皇帝はえもいえぬ幸せな気分を味わったそうです。

そう、この葉っぱがお茶だったのです。

インドでも「達磨大師」が修行中に、お茶を発見したとのいい伝えがあります。

9年間眠らないという荒行の最中、ウトウトし始めた達磨大師は数枚の葉っぱを口に運びました。

その途端、眠気は去り無事に修行を成し遂げたのです。

これはお茶にまつわる神話なのですが、実際初めてお茶を飲んだ時、フワッとする感じを覚えませんでしたか?

また疲れた時、睡魔に襲われた時、お茶を飲むことによって解消されたことはありませんでしたか?

忙しい日々の合間に、時間をみつけてお茶しちゃいませんか?



(迷カメラマン未来コバちゃんの私でも写るんです。伊佐布の茶畑より富士を望む10/10)


***中国の飲茶の歴史は古く、5000年以上も昔にさかのぼる***

古代より春秋時代までは、一般には茶の薬効に目をつけた解毒治療が主な用途で、茶葉を米やおかずと一緒に煮るのが唯一の飲み方だったようである。

三国時代、魏(ぎ)の「広雅」には、茶葉を蒸して練って餅にする「茶餅」の記述が残っているのだそうだ。

この固形茶の飲み方が、隋(ずい)唐(とう)時代までにいろいろと工夫され、完璧なものになっていったのである。

唐代の文化人、陸羽は初めて茶専門書として「茶経」を書いたのである。

そこには当時の一般的な飲み方が記されている「まず茶葉を切り、火にあぶって煎じ、焼いて乾かし、石臼(いしうす)でつき砕く。これに沸騰した湯を注ぐ」と紹介しているのであるが、これは大変茶葉の価値が失われる飲み方で、陸羽はこれをもっと優れたものにしたのであった。

それゆえ陸羽は以後、茶祖(ちゃそ)と祭り上げられる由縁となったのである。

*宋(そう)代には飲茶がますます盛んになり、茶を調合する技術や優劣を競う「闘茶(茶戦)」が流行したらしい。

この固形茶が茶葉に変わっていったのは、明(みん)代で、茶餅は基本的に姿を消し、線状の緑茶が作られたのである。

陸樹声が書いた「茶寮記」には「茶を器に入れ、最初は少量の湯を入れる。茶葉が開いたら満杯の湯を注ぐ」と、新しい飲茶の入れ方が書かれているのである。

この後、茶は急速に発展し16世紀にはヨーロッパにも伝わったのである。

お茶の効能が宣伝されたこともあり、ヨーロッパ諸国のアジア進出とともに、中国茶の需要は飛躍的に伸びたのである。

こうしてお茶をする風習は世界中に広がったのだ。

このような歴史を持つ中国茶だが、コーヒーやコーラなどが入ってきた現在でも「茶」の中国民的飲料の座は揺るぎない。

中国の職場でも家庭でも「蓋茶」と呼ばれる少し大きめの満カップに似た蓋つきの茶杯に直接茶葉を入れ熱湯を注ぐ。

広がった茶葉が底に落ちつくのを待って、その上澄みを飲むのである。

また茶の経済価値は、近代の中国史において大きな役割を演じてきたのである。

茶を求めた英国は、茶の見返りとして「アヘン事件」を起こし時代を動かした。

現在でも烏龍茶をはじめとして、中国茶は外貨獲得の為に貢献しているのである。

各飲料メーカーが作っているウーロン缶は、日本が接している最も身近な中国文化かもしれないね?


**お茶でうがい インフルエンザ予防 成分カテキンに坑ウイルス作用***

日本人に長く愛飲されているお茶。

古来「養生の仙薬」と呼ばれたほど、病気予防などの働きがあることは経験的に知られてきた。

専門家によると、冬場に流行するインフルエンザを抑える作用も動物実験で確認されている。

お茶でうがいを励行すれば、インフルエンザにかかりにくくなるという。

お茶の成分の中で様々な作用の主役と考えられているのが「カテキン」と呼ばれる物質なのである。

赤ワインに含まれ、動脈硬化などの予防に役立つ成分として有名になったポリフェノールの一種で、渋み成分の本体だ。

緑茶にはカテキンの一種であるヱピガロカテキンガレートという物質が、紅茶には同じくテアフラビンなどの成分がそれぞれ含まれているのである。

カテキンは湯飲み茶わん一杯のお茶の中に薬100㎎と、お茶に多いとされるビタミンCの数十倍多くふくまれているのだそうだ。

お茶に含まれるカテキンの研究を続ける島村忠勝・昭和大学医学部教授は「カテキンはいくつもの異なった作用を併せ持つユニークな物質」と強調する。

カテキンには

①細菌を攻撃する抗菌作用

②毒素を解毒する抗毒素作用

③ウイルスを抑える坑ウイルス作用――などがあるという。

このうち坑ウイルス作用は様々な実験で明らかにされているのだ。

例えば、宮城県の養豚場でのブタを対象にした実験では。

ブタは人間同様にインフルエンザにかかるそうだ。

11月から1月までの期間、緑茶から抽出したカテキン類を水に溶かし、普通のお茶の約四分の一の濃度にして豚舎天井のスプリンクラーからブタに直接噴霧してみた。

実験の狙いは緑茶成分がインフルエンザを抑える効果を持つかどうかの検証であった。

生まれたばかりの子ブタは、母ブタから受け継いだインフルエンザ抗体を持つものの、抗体の数は年々減少していくのだそうだ。

逆にインフルエンザに感染すると抗体が増えるそうである。

この増減の具合を調べ、効果を検証しようというものだ。

その結果、緑茶成分を噴霧した子ブタは12月には抗体数はほぼゼロになり、インフルエンザの感染が認められなかったのである。

噴霧をやめると一ヶ月以内に抗体が増えたのだ。

一方、比較対象のために水を噴霧しただけの近くの養豚場では、同時期に子ブタの抗体が増えており、この地域でのブタのインフルエンザが流行していたと推測できるそうだ。

予防接種をして体内に抗体を作らなくても、鼻や口を通して緑茶成分を摂取すれば、その坑ウイルス作用でインフルエンザ予防効果が見込めることを示しているという。

島村教授は「噴霧しただけで効果が見られたのがこの実験のおもしろいところ」と解説するのである。

お茶の坑ウイルス作用をうまく利用する方法がお茶を使ったうがいなのだそうである。

お茶どころ静岡県の榛原町にある坂部小学校では、インフルエンザが猛威を振るう11月から2月くらいまで、緑茶うがいを励行しているという。

体育の後、給食前など日に3~5回行っているのだ。

お茶は家庭で水筒に詰めて生徒が持参したものだそうだ。

インフルエンザが流行した1998年初め、生徒の欠席率は近隣の小学校と比べて明らかに低い数値となったという。

うがいに使うお茶は、いわゆるお茶の木から作られるお茶ならば紅茶でもウーロン茶でもよいとのことだそうだ。

教授は「お茶を使ううがいはインフルエンザにかかったひとがほかの人にうつすのを防ぐにも有効」と話す。

実験ではお茶は市販のうがい薬とは働き方が違ったのである。

市販薬がウイルスなどを殺菌してしまうのに対し、カテキン類はウイルスの増殖を抑える働きがあるという。

とはいえ、お茶でうがいをするだけでよいわけではないだろう。

規則正しい生活とバランスのとれた食事もかかせないのだそうだ。

すべての細菌やウイルスに効くわけではないし、万病を予防するわけでもないのだが、毎日、手軽に続けられる点はお茶ならではの長所なのかも知れない。

***お茶でうがいをするときのポイント***

カテキンが含まれるお茶を使う(緑茶、紅茶、ほうじ茶、番茶、ウーロン茶など)。

お茶は熱くても冷たくてもよいそうだ。 

(熱いお湯で入れるとカテキン類がよく抽出されるが、やけどに注意すること)。

薄いお茶でも可(2、3番せんじでもよい)。

砂糖やミルクは入れないようにする(糖分があると効果が落ちる)


つづく



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