差し伸べられる手 ~誰の上にも平等に訪れる事を願って~

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文献 その弐

   ★★甘えがエスカレートする境界性人格障害★★


 不安障害と精神病(精神分裂病・気分障害)の境界に位置する障害で、実体は曖昧である。
 他の心の病気を合併するのも特徴だ。パニック障害やうつ病などである。診断基準が緩く難解なため、
他の病気までこの病気と診断している可能性もある。
 下のチェックリストのうち五項目該当すれば境界性人格障害と診断できる。ただし診断はプロでも難
しい。

・・・境界性人格障害者の症状・・・
 大人としての対等な関係を結べないことが特徴だ。誰でもいいからすがりつこうとし、どこまでも依
存する。見捨てられる不安が強く、体を張ってまでして引き止めようと図る。周囲は痛々しさにほださ
れていいなりになってしまう。
 だが、誉められてその気になっていると、どこまでも頼られるか、役立たずと怒られるかのどちらか
だ。
 精神的に不安定で、場面や対人関係にふつりあいの怒りを感じやすく、突然かっとなったりする。
 その一方、慢性的な虚無感を訴えることもある。うつ病のうつ気分とは違い、満たされない気持ち
に支配されている。将来の見通しが立てられず、あるべき自己像を見つけられない。自己同一性(「こ
れが自分だ」という自己像)に障害があるのだ。そのためいつも不安を抱えている。

 ※チェックリスト※
○現実あるいは想像の中で、見捨てられることを避けようと気違いじみた努力をする。
○対人関係は不安定で激しく、理想化とこきおろしの両極端を揺れ動く。
○不安定な自己像あるいは自己感が続いている。
○自分を傷つける可能性のある、衝動的な行為(たとえば浪費や性行為、ドラッグ乱用、無謀な運転、
 気晴らし食いなどのうち二つ以上)をする。
○自殺未遂や自傷行為を繰り返す。
○うつ気分やイライラ、または不安への激しい変化が数時間続く。
○慢性的な虚無感がある。
○的外れに激しく怒る、または怒りの制御ができなくなる。
○一時的な思い込みや解離性障害を起こす。


  ~ 「こころの病気がわかる事典」より  渡辺登著 日本実業出版社 ~ 


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