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こころのたび

（04/04/15更新）

あげっぱなし


愛は、
あげっぱなしがいい。

そうおもっていると、

こころはいつも、
やすらか。




心の壁


「あれもして、これもして、こうなろう！」って、
一度にたくさんの目標をかかげると、

なかなか実行できなくて、イヤになっちゃうかも・・

そのうち、
できない自分を責めはじめて、
自分のことをキライになったら、なんにもならない。

だから、
目標はすこぅし大きくして、
それができたら、
またちょこっと大きくして、

毎日、「よくやった！」と
自分をほめてあげるのがいちばん。

すると、どんどんやる気がわいてきて、
知らないうちに夢もかなえられるよ。

そのうち、
たかーい心の壁だって、
ひょいと飛び越えられるようになるから。




いま、飛ぼう


未来とは、
いま、この瞬間の小さな勇気。

ほんの小さな勇気から、
少しずつ作られていく、まだ知らない世界

もし、いまなにもこわいものがなかったら、
もし、いまなにも不満がなかったら、

勇気をわきたたせる必要なんて、
ないかもしれない。
このまま、あしたをむかえればいいから。

だけど・・・

もし、いますごく不安だったら、
もし、いま正直に生きてなかったら、

こころから満足して生きられるように、
ときめく未来を作るために、

いま、小さな勇気をふりしぼって。




生まれたての自分


毎朝、目を覚ますと日付けが変わってる。
それといっしょに、
今日を生きる新しい自分になってる。

生まれたてのいまがあって、
生まれたての自分が、そこにいる。

過去は引きずるためのもの？
ちがうよ。
いまを生み出すための時間だよ。

おなじように、
未来は心配するためのものじゃなくて、
いま夢を抱けるようにある時間。

そうしてかけぬけていく“とき”といっしょに、
すべての感情は、
次から次へと通り過ぎていく。

だから、
いま抱えている苦しみも、悲しみも、
そんな痛みがいっとき生まれたことをゆるして。

そのかわり、うれしいことがあったら、
素直に感謝して、めいっぱい楽しもう。

「そうする！」っておもったとたん、
ほら、さっきまでと違うあなたが生まれてる。




こころの大掃除


新しい気分でなにかしようというときは、
こころの大掃除が、とっても大事。

いくらまわりをきれいにしても、
こころがすっきりしないうちは、
いまひとつぱっとしないし、
元気もわいてこない。

だから、
うーんとおもいきりよく、
役に立たないものはすてて。

できるかどうかを心配することや、
できなかったらどうしよう・・って
想像することも、もうやめて。

こころの大掃除をしよう。

どんな自分で、
どんな夢をおいかけていたいか、
本気でこころにたずねてみよう。

こころがピカピカになってくると、
ほんとうにやりたいことがわかるから。




チャレンジ


もし、それが不可能だったら、
最初からおもい浮かばないよ。

「チャレンジしたい！」ってことは、
それができるから、おもいついたんだ。

なにかが背中を押してくれたのかも・・・
そう信じて、やってごらん。




メリー・クリスマス


毎年、クリスマスがやってくる。
すると、決まったように、
「メリー・クリスマス！」
「陽気で楽しいクリスマスを！」っていう。

子どものころ・・・・・・
クリスマスが大好きだった。
もちろん、プレゼントがもらえるから。

友だちができて、
クリスマスが、おもしろい日になった。
夜遅くまでワイワイさわいだ。

ある日、恋人ができた。
クリスマス・イブを待ちこがれた。
こんなロマンチックな夜があったんだって感動した。

そのあとやってきた、ひとりぼっちの１２月。
いつもよりずっと孤独がつのって、
大きらいだった、あの年のクリスマス。

今年はどんなふうにして迎えるんだろう・・・・

こうしてみんな、
どこかに自分の歴史を刻んで、生きている。




泣いちゃった


さっき、泣いちゃった。

でも、
涙がポロポロ出て、たすかった。

あのままじっとがまんしてたら、
こころがはちきれたかもしれない。

泣けてよかった。
ちょっと楽になったよ。

だから、
わたしの涙に、ありがとう。




自分を責めるクセ


うまくいかなかったら、自分を責める。
それって、とても簡単な結論。

慣れてるし、だれにも迷惑かけないし、
ともすれば、まわりからなぐさめてもらえる。

反省するところまではいいけど、
自分をいじめて、落ちこんで、
やる気をなくして、自信も失って、
けっきょく、
勇気をふるうことから、ひたすら逃げているだけ。

そんな自分をますます責めたてる。
だから、どうしようもなくつらい。

どうすればいいんだろう？
すぐ自分を攻撃するクセ。

他人じゃなくて、
自分が自分を傷つけてる。

もういやだ。
やめやめ、そんなバカげたこと。

モーレツに勇気をふるってみようかな。
自分をとことん応援してみようかな。
責める代わりに、もう一度チャレンジしてみようかな。

それをやってみてから、
次のこと、考えようっと。





こころの旅


そっとドアをあけて、
自分を捜す“こころの旅”に出よう。

自分をもっと好きになれるように。

ほんとうは、いつも笑っていたいんでしょう？

きっと、いま想像している自分よりも、
ずっとかわいい、素直な自分が待っている。

発見してもらいたくて、うずうずしてるかもネ。

もし、いまよりうーんと自信がもてたら、
生きていくのが、とっても楽になるだろうなぁ・・・

自分のことを好きになれたら、
明るくなれるだろうなぁ・・・

そんなこと考えているのは、ひとりじゃない。

自分を大好きになりたいって、
たぶん、全員がおもってる。

もっと笑いながら生きていきたいって、
みんな、夢見てる。

だから、
こころの旅に出て、自分を解放しよう。

まず「そうする！」って決めないことには、
なんにもはじまらないよ。





おんなじ人生


一日一日を大切に生きよう！

そういうのは簡単だけど、
正直いって、ぜんぜんできていない。

もし、
あと３ヶ月しか生きられないとしたら、
悔いを残さないように
真剣に生きようっておもうに違いない。

もっとからだをいたわって
なんだって素直に楽しむだろう。

まわりの人にもちゃんと気を配って
ほほえんで暮らすだろう。

それなのに、
そうしたい自分がいるのに、
時間をむだにしてばかり・・・

あと何十年も生きられる“つもり”になって。

だからいま、改めてこころに刻もう。
一度きりの人生を、悔いなく生きるって。





一方通行のこころ


そういえば、やっきになってたかも。
自分の思いを伝えることばかりに。

すっかり忘れちゃってた。
相手の話をていねいに聞くこと。

一方通行ってさみしい。
受けとめてもらえなかった思いが、
行き場をなくしてオロオロ・・・

だから、もうやめる。
やさしさの押し売りは。

そのかわり、
じっくり話を聞く人になる。




不調のとき


いま、かかえている苦しさから脱するには、
これがいちばんいい。

「人を助ける」

いま、はまりこんでる孤独から逃れるには、
これが手っとり早い。

「人に尽くす」

自分がほしいものは、
自分があげることで完結する。

やってみれば、きっと身にしみてわかるはず。

自分がつらいときほど、
自分の愛をさしだすことで、自分自身が救われるって。










うさみ ゆりこ 作家、カウンセラー
ベストセラー『元気を出して』の著者