ノンフィクション

ノンフィクション

 事実は小説より奇なり。まったくです。




*アンジェラの灰  フランク・マコート著


 どうしようもなく貧乏で悲惨なのに、子供の目を通すとここまで笑えてしまうものだろうか?10歳のフランク少年が、可愛くてたまらなくなってくる。

*ヴァレンティーナ  リョーヴィン恵美子著


 日露戦争に始まり、第1次大戦、ロシア革命を経て大きく変貌する祖国。聖職者の娘としてペテルブルグに生まれたヴァレンティーナの波乱に富んだ生涯を描く。

ウインザー城の恋人たち  レディ・ フォーテスキュー著


 牧師の娘として生まれ、女優を経て王室ゆかりの男性と結婚した著者の自伝的小説。第2次大戦の不安定な生活の中で、夫を助け常に笑顔と前向きの姿勢を忘れなかった著者には本当に共感出来る。

*鉄仮面 歴史に封印された男  ハリー・トンプソン著


 ルイ14世統治の時代、仮面をつけられてバスチーユで獄死した謎の男がいた。デュマによるルイ14世との双子説をはじめ仮面の男の正体について様々な説が唱えられたが、近年新たに発見された資料をもとにひとりの人物が浮かび上がってくる。ミステリー仕立てのこの作品は、読み終わった途端に再読したくなってしまった。

*ジョゼフ・フーシェ  ツヴァイク著


 フランス革命時から、常に有利なほうに寝返り続けた男の物語。これほどナポレオンと関わりてこずらせながら知名度が低いと言うのが興味深い。

*セブン・イヤーズ・イン・チベット  ハラー著


 もっと文章力があればと惜しまれるのだが、チベットの人々との生活に溶け込んでいく様子が手にとるように理解出来る。宗教について考えてみるのもいいかもしれない。

*南仏プロヴァンスの12か月  ピーター・メイル著 河出文庫


 プロヴァンスに移住したイギリス人の著者。カルチャー・ショックと戦いながらおいしい生活を楽しむ笑えるエッセイ。

*真夜中のサヴァナ  ジョン・ベレント著


 とても本当とは思えない「妙な人々」の妙なエピソードには、全く笑ってしまう。下巻の第2部は、クリント・イーストウッド監督・主演で映画化されたらしい。

ミラノ 霧の風景  須賀敦子著


 ミラノで翻訳の仕事に携わっていた著者が、イタリア人の夫を亡くして帰国するまでのあれこれをつづったエッセイ。ここで書かれるイタリアは底抜けの陽気な国ではなかった。

*夢を掘り当てた人  シュリーマン著


 架空の伝説だとされていたトロイ遺跡発掘物語。この本の影響で外国語と神話に興味を持ち始めた。


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