ある日、沖縄からのお土産に黒糖バナナケーキなるものをいただきました。パウンド風の甘さ控えめのケーキでしたが、バナナと黒砂糖がどちらもほんのりと共存し合っているような感じの、上品なお味でした。これをなんとかパンに出来ないものかと作ってみたのが、これ。ケーキ風にはならなかったけれど、風味が豊かでおいしいですよ。
強力粉(コンチェルト) 300g
バター 15g
塩 小さじ2分の1
卵 1個
水 大さじ2
黒砂糖 45g
スキムミルク 大さじ山盛り2
バナナ (正味)180g
生イースト 大さじ1弱
黒砂糖 適量
①小さな器に水と黒砂糖の塊を入れ、レンジにかけて黒砂糖を溶かします。大きな塊なら、あらかじめ砕いておくと溶けやすいです。
②《基本の卵生地》を参照して、冷めた①と他の材料をパンケースに入れます。バナナは適当な大きさに折り分けて入れました。
③生地作りコースをスタートさせ、1次発酵が終わったら6等分してベンチタイムをとります。やわらかめの生地だったので、ベンチタイムは短めにしました。
④丸く成形したものを3個ずつ、薄くバターを塗ったパウンド型に入れます。
⑤《基本の卵生地》を参照して2時発酵させ、軽く霧を吹いて180度で17分くらい焼きます。
焼き上がりのバナナの風味がたまりません。丸めただけのものは、完全に冷めると黒砂糖の上品な味がほんのりとしてきます。完熟した甘いバナナを使って焼き立てを楽しむなら、こちらがお勧め。
黒砂糖を巻き込んだものは、冷めると中の黒砂糖がカリカリになり、生地の卵味が引き立ってきます。さらに長く置くと、カリカリの黒砂糖がとろりと溶けていて、これもまた美味。
バナナの風味は豊かなのに、なぜか和の味わいのするパン。おまんじゅうのように小さく丸めて作るのも可愛いかも。
粉をはるゆたかブレンドに変えて作ると、よりふわふわに仕上がりました。
生イーストをドライイーストに変えて作っていただいている方が多いですが、おいしく出来るようです。白神酵母でも試しましたが、癖がないのでバナナの香りが引き立ちます。ホシノ酵母でもおいしくお作りいただいているようです。
焼く前に上に粉末の黒砂糖を振りかけても、焼き上がりにちょうどよく溶けておいしいとか。これはぜひ試してみたいですね。