ホシノ天然酵母で作る

　ホシノ天然酵母との出会いは、ある夏の日のことでした。母から電話があり、今とあるパン屋さんにいるのだけど、面白そうなものがあるよ、との事。特に興味をひかれたわけではなかったのですが、どこかで聞いたことのある名前だし、話のタネに買ってきてもらうことにしました。

　ちょうど季節もよかったのか、さっそく買い込んだ本とにらめっこしながらパンが出来ました。なるほど、これが天然酵母のパンか。そして、それほどの感銘も受けなかったために、冬まで忘れ去っていました。

　ところが、ＭＬではこれが大人気。その頃知り合いの方でナショナルの天然酵母対応のＨＢを買われた方が「もうイーストのパンを食べる気がしなくなった」とおっしゃっているのを聞き、新しいＨＢかこね器にしようか迷っていたのに決着がつきました。きっと私のやり方がまずかったのだと思ったのです。

　さて、新しいＨＢで種を起こし、お任せの食パンを焼いてみました。うん、おいしい。キメも細かくて、もっちりふわふわです。でも、この酵母の匂いが…。甘酒も飲めない私は、これがなんとも苦手でした。

　そして、ある時ＭＬで矢野さき子さんのパネトーネを知りました。私が本格的にホシノ酵母を好きになったのがこれだったのです。それ以来すっかり夢中になり、あれほど便利だと思っていた種起こし機能も使わずに、わざわざ自分で起こしているのですから不思議です。相変わらずあの酒かすの匂いは好きにはなれないのに、せっせと匂いをかぎ続けているのですから。

生種の起こし方

レモン・グラハム・ボール（中種法での生地の作り方、こね方などを説明しました。）

チョコチップ・ヨーグルト

蜂蜜くるみパン（南部小麦の扱いについて。）

ライ麦ハニーパン

夏みかんピールのロールパン（ＨＢでこねて作るふわふわの生地。）

栗栗コーヒーパン

ブルーベリー・クッペ（南部小麦で）