チョコりんパン

チョコりんパン

 焼き上がりが近づくと、チョコレートの甘い香りがしてきます。ブリオッシュ型に入れてみましたが、形も可愛いし冷めたほうがおいしいのでプレゼントにも。寒くなってからはなかなかうまく仕上がらなかった白神酵母でしたので、出来るだけ保温に気をつけながら作ってみました。


 <材料> ブリオッシュ型10個分
強力粉 250g
水 120cc
酵母 小さじ2分の1
溶解水 50cc
砂糖 大さじ1.5
塩 小さじ2分の1
バター 15g
煮りんご 100g
チョコチップ 大さじ3弱

 <作り方>

①120ccの水をレンジにかけて温め、冷たいボールに入れます。人肌程度に冷めたらひとつまみ(分量外)の砂糖を溶かし、200gの強力粉を加えてざっと混ぜます。


②50ccの水に酵母をよく溶かし、①にくわえて全体がなめらかになるまで混ぜます。


③ぬくもりの残っているレンジにボールごと入れ、給水タイムを5分以上とります。


④ボールの中でこねます。水分の割合が多くてかなりやわらかいので、生地が滑らかになって手につかなくなる程度でかまいません。


⑤レンジでカップに熱湯を沸かし、それと一緒にボールを入れて40分ほど置きます。


⑥少しふんわりする程度でそれほど変わりませんが、生地の伸びがよくなっています。ここに残りの粉と砂糖を加えてざっと混ぜ、塩も加えてよくこねます。ホシノや自家製のものに比べるとかなり弾力があり、イースト生地に近い感じがします。表面がなめらかになり、つやつやとしてやわらかい手触りは、まさにつきたてのお餅。


⑦レンジでやわらかくしておいたバターを3回くらいに分けて加え、《レモン・グラハム・ボール》の要領で練り込んでいきます。この時点で生地がやわらかめだと感じたら、粉を少し足してこねます。


⑧4~5mmのいちょう切りにしたりんごとチョコチップを合わせておき、《クグロフ》の要領で生地に混ぜ込みます。ここでも生地は水っぽくなり、更に1次発酵でやわらかくなるので、⑦の時点で調節するようにします。


⑨⑤の要領で1次発酵させます。


私は1時間ほどで倍になりました。

⑩生地をボールからパンマットに取り出します。ボールの底に生地が網目状に粘りついているので、なるべく残さないようにカードなどでこそげ取ります。


⑪やわらかいので大きく丸めてマットを折り返し、ブリオッシュ型にバターを塗る間そのまま休ませておきます。


⑫バターの付いたままの手で生地を10等分して丸め、ブリオッシュ型に入れてオーブン内で2次発酵させます。《基本の卵生地》を参照してください。


⑬30分ほどで1.5倍ほどになったので、取り出してオーブンを200度に予熱します。


⑭予熱が完了したら150度に下げ、型を並べた天板に霧を吹いて焼成します。


予熱の間に天板をオーブンの上に置いて温めておきました。150度に下がるまでの間にその天板に型を並べ、霧を吹いてオーブンへ。まず150度で6分焼き、次いで170度で5分、最後に190度に上げて焼き色が付くまで5分ほど焼きました。

 例によって焼き立てをすぐ口に運んでしまうのですが、これは冷めたほうが断然おいしいです。外側がカリッとして、ふんわりもちもちの中にとろけたチョコレートとしっとりしたりんごが絶妙。更に置くと、チョコチップはカリカリでりんごはシャキシャキ。いくらでも食べてしまうのが怖い…。


 ここでは《サングリア風フルーツワイン》で使ったりんごをシロップに漬けたもので作りました。生のりんごを煮て使う時は、硬めに仕上げるといいと思います。


 この酵母の割合では、夏には1時間ほどで1次発酵が出来ていたのですが、寒くなってからでは1時間半以上もかかることがありました。酵母の量を増やすことでおいしく焼けるらしいのですが、安上がりに済ませるためにあれこれと策を練っています。今回は一種の中種法のようなことを試してみましたが、時間はそれほど短縮出来なかったもののふんわりもちもちの、白神ならではの持ち味を生かせるパンに仕上がったと思います。



チョコりんご

 ◎2002年12月22日製作


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