《櫻井ジャーナル》

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2013.01.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 一昨年からイギリス、フランス、アメリカ、トルコをはじめとするNATO諸国、そしてサウジアラビアやカタールなどの湾岸産油国は傭兵を使い、シリアの体制転覆を目指して軍事侵略している。

 イラクではシーア派、スンニ派、クルドで3分割、リビアもサヌーシ教団(王党派)が支配する東部の分離などがありえ、シリアもNATO、トルコ、イスラエルで3分割されると主張する人もいる。次のターゲットはイランだ。

 その一方、大量の核兵器を保有、パレスチナ人に対して破壊と殺戮を繰り返して隔離政策を推進しているイスラエル、イスラム武装勢力を傭兵として使っている奴隷制国家のサウジアラビアなどとは手を組んでいる。

 最近、サウジアラビアの聖職者であるモハメド・アル・アリフィは、傭兵向けの「慰安婦」を認めると受け取れるファトワー(教令)を出したというが、サウジアラビアの実態を考えると不思議ではない。

 中東/北アフリカを侵略するシナリオを作成したのはネオコン(アメリカの親イスラエル派)である。彼らは1992年、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領の時代にDPGの草案を作成している。この草案は覇権主義的な色彩が濃く、途中で問題になって書き直しているようだが、消え去ったわけではなかった。2000年にPNACが出した『アメリカ国防の再構築』で息を吹き返し、ジョージ・W・ブッシュ政権で政策に反映される。

 何度も書いていることだが、 ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官によると 、1991年にネオコン(親イスラエル派)のポール・ウォルフォウィッツ国防次官は、シリア、イラン、イラクを掃除すると話していたという。

ウィキリークスが公表したアメリカ政府の外交文書によると 、アメリカの国務省はシリアの反政府派へ2000年代半ばには資金援助を開始、「米国アフリカ軍」の設立が宣言された 2007年にシーモア・ハーシュが発表した記事によると 、アメリカはイスラエルやサウジアラビアと非公式の同盟関係を結んでいた。サウジアラビアと緊密な関係にあるムスリム同胞団やサラフィ派がシリアの体制転覆を目指す反政府軍の主力になっている。

 中東/北アフリカに対する本格的な軍事介入が始まる切っ掛けになったのが2001年9月11日の出来事。言うまでもなく、航空機がニューヨークの世界貿易センターにあった超高層ビル2棟に突入、ペンタゴンが攻撃された、あの出来事だ。

クラーク元司令官によると 、911の6週間後にブッシュ・ジュニア政権はイラク、イラン、シリア、リビア、レバノン、ソマリア、スーダンに軍事侵攻する計画を作成していた。

 侵略軍による破壊と殺戮を国連が傍観しているシリアの状況は今後、さらに悪くなる可能性が高いが、ネオコンが作成したリストに従えばイランに対する戦争も始まり、東アジアでの軍事的な緊張も高まる可能性が高い。ネオコンは中国と日本を戦わせ、両国を疲弊させるつもりだ。ネオコンとの関係を断つことができないなら、日本は破滅する。





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最終更新日  2013.01.02 03:45:31


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