Blades of Glory The ProducersでのWill Ferrellはアメリカの佐藤二朗に思えたけれど 今回のWillもSaturday Night Live風?ブラックでパワフルな笑いだった。 (WillのPresidential Bashを見てみたい) 友情と男気にあふれる少年ジャンプ的世界を大人な氷とgayの裏世界にIron Lotusで投げ飛ばした風味。
PC(political correctness)的にどうか...と思えたのがChazz Michael Michaels(Will Ferrell)の「父親がいないから...」のセリフ。 原題はBlades of Glory(=栄光のブレード、blade=gayの意味もあるので栄光のgay)でタイトルからしてPC的な問題を孕んでいるけれどQueenのFlash Gordonが流れてさらにもうひと押ししている。
GO このために『GO』をもう一度観た。 正一が刺される場面は 京都の国際会館駅で撮影されているようだ。 国際、という駅名が、言葉が痛烈な皮肉になっている。
No Country for Old Men アメリカの来た道、 時代の終焉とPuritanismの末路を感じた。 ベトナムがひとつの分岐点だったのだろうか。
宗教のくびきがはずれ人間性の悪と不条理が描かれている。 新大陸が逸脱したProtestant Ethicが タイトルのNo Countries for Old Menと呟かせる。
作品名はYeatsの詩"Sailing to Byzantium" の最初の一節からとられているそう。
That is no country for old men. The young In one another's arms, birds in the trees - Those dying generations - at their song, The salmon-falls, the mackerel-crowded seas, Fish, flesh, or fowl, commend all summer long Whatever is begotten, born, and dies. Caught in that sensual music all neglect Monuments of unageing intellect. … …
family ties + ice hockey + Rice Bowl + Segway promotion committeeのような... 家族愛にちょっとじんわり。 The winner's drinking a glass bottle of milk after the race is only seen in the Indianapolis 500. Well, so was the race Indy 500?
The Story of the Vivian Girls, in What is Known as the Realms of the Unreal, of the Glandeco-Angelinnian War Storm, Caused by the Child Slave Rebellion)
ノムノムノム The Good, The Bad, and The Weird ソン・ガンホは脚本を読んだ時 (オレがいい奴の役だ...)と思ったそう。 家族をはじめ周りの人みんなが「ソン・ガンホはヘンな奴の役しかない!」と思っていたというのに。 楽天的というか、愛すべきキャラクター。 映画の中ではヘンでオカシイ、ちょっと底知れぬ怖さのある「悪い奴」だった、 No Countryの悪役ともまた違う...
It's a Free World... 資本主義経済は自由経済。 その自由な経済の潮の流れのまま だれにでも幸せになる自由はある、 あちら側の世界に足を踏み出す権利はある、 もうひとつの足でだれかの幸福を踏みにじりながら...という映画。
Sex and the Cityの裏バージョンにも見えた。 やっと人生を享受できるようになった女性たち。 彼女たちが仕事も恋も、とよくばる姿にためらいや迷いはない。 たとえ怖い目にあったとしても 外国人労働者を斡旋し続ける仕事をやめるつもりはない。 自分も自分の子どもも幸せになりたい、幸せになれるはず、という一心で突き進む、 それがFree World。
Ken Loach/Paul Lavertyの描き方はヒロインの生き方を非難したり審判を下すわけでもなく 愚かで、自己の欲望に忠実で 愚かな行いを繰り返してしまうひとりの人間を見つめる。 搾取される外国人労働者が救われるような 現実とかけ離れた描き方はしない。 監督の目が観たリアリティをただ淡々と映し出す。 その手法が、後日9月に観たある映画にリンクした。
落下の王国 ひと目観て サルマン・ラシュディの小説Midnight's Childrenを思い出した。 インド的な空想力の賜物、が共通している気がした。 El ingenioso hidalgo Don Quijote de la Manchaも少し思い出したが... 映像は万華鏡のような美しさと、落下する哀しみに満ちている。