撥ね万直撃! #03 2004.10.24 |
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■秋の天皇賞は一番好きな古馬G1である。何と言っても魅力は府中の2000mという設定。スタート地点の問題は確かにあるが、馬の総合力を問うには最適な条件ではないか。歴代の勝ち馬を見ても、マイラーのニッポーテイオー、ヤマニンゼファーからステイヤータイプのタマモクロス、スーパークリークまで。さらには牝馬のエアグルーヴ、ダートでもG1を勝ったアグネスデジタル、ローカルの上り馬レッツゴーターキン、そして3歳馬の活躍とまさに何でもあり。どんな適性の馬でも能力を出し切れるのがこの2000mという舞台。そこで繰り広げられるのはまさにトップを決めるガチンコ勝負と言っていい。 |
レース回顧 |
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■完璧なスタート。大観衆の期待を乗せてスズカは軽快にラップを刻む。1000m通過が57秒4のアナウンスに大きく沸くスタンド。速すぎる?いや、これがスズカのペース。涼しい顔で気持ち良さそうに逃げている。いつものように完全な一人旅を楽しんでいる。誰も追いつけやしない。3コーナー、スピードはトップギア。差は拡がる。場内のどよめきは大歓声へと変わっていく。さあ今日もぶっちぎりを見せてくれ!…その時! |