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さようならセックスおれのセックスよさようなら そして傷口をかくしきれない少女たちの全身の包帯よにじみでる人格よさようならセックスおれのセックスよさようなら そして暴力的美顔のホストたちの環境ホルモンに食われていく精虫よさようならセックスおれのセックスよさようなら そして家族中から怒鳴り散らされる認知症患者の老いさらばえた暴動の両の手に走る敗残兵よさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてクスリのネックレスを中指にかけるメンへラーのか弱い心臓の一団よさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてニートジェネレーションを誤解するかれの両親のあくなき結婚エリート主義のどぶにつっこんだペチャクチャガチャガチャよさようならセックス おれのセックスよさようなら そして肛門に福沢さんの顔をつっこんだブランド物の肉体美につつまれた似非セレブ願望のおまるよ彼女たちのオシャレなウンコよ清潔なウンコよさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてケツの孔に痔ができるのを怖れて最後までイかない悲しき似非ホモのカップルよさようならセックスおれのセックスよさようなら そして復讐を美談に仕立て上げる時代劇の似非道徳踊りよさようならセックスおれのセックスよさようなら そしていじめられっ子を美化していじめっ子をかっこ良く描くドラマのプロデゥーサーの犯罪的なサガよ 視聴率の悪魔祓いにも似たすばらしいクレーマーの一日よさようならセックスおれのセックスよさようなら そして酔いどれの染色体変異よドラッグにあぶれた貴重な午後の昼下がりよさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてペットをこれから踏み台にする男に連れられた将来のチャールズ・マンソン少年よさようならセックスおれのセックスよさようなら そして精神病院のシュルレアリストたちよかれらの円形脱毛症を遠目に嘲笑する医者と看護婦の薄気味の悪い笑みよさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてイラクのちぎれた首でサッカーに興じる男根十字軍の兵士たちよ 君たちはおれよりもイカレてるぜさようならセックスおれのセックスよさようなら そして個人攻撃で大金を稼ぐヤクザなミュージシャンたちよその金を相手にも分けてやったらどうなんだい?さようならセックスおれのセックスよさようなら そして日本の自殺志願者たちよかれらから待望されて果てた世界の終わりよテポドンに対するかれらの新たな期待よさようならセックスおれのセックスよさようなら そしてお茶の間軍事評論家の引っ張り凧にされるときの冷たい脳髄よさようならセックスおれのセックスよさようなら そして全国の童貞の先っぽに舞い降りたAV天使たち これからも大いに社会のお役にたってくれることを願うばかりの我らのビデオから流れる精液の川よ 川のなかのぴちぴちしたありがたい人魚たちよラジカルな文学青年の有罪者リストにアップされる売れっ子詩人よ思いつきだけで何冊も本をものす軽率な哲学者に頭をやられたインテリ青年たちよかれらに殺害された神よあなたの墓はどこですか?モラハラいじめ自殺幼女誘拐幼児虐待の流行よあまりテレビに取り上げられない職場いじめよそして嵐のなか立ちすくむ秋葉原の電気を帯びた下半身よさようならさようならセックスおれもセックスしてみたかったそしてみんなほんとうにさようなら!
2007/03/25
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蔓延する少女たちのロドリゲル症候群勃起する彼女たちの中指人形鏡には映らない皺まみれの魂手首の礼拝堂へ降りそそぐ雨鬱々生産学園のなかの糞ファシズム合唱団クスリでつながれた絆カッターナイフの切っ先の青春そしてもう一度少女たちのロドリゲル症候群彼女たちは裸体を嫌うだが生きること自体が猥褻だとだれかが言うならばおれたちはいったいどう存在したらいいのだろう?ある男は女に小便を流し込むのが好きだそうだならきっと小便くさい赤ん坊が生まれてくるに違いないねえそういえば 女の胎内は和式便器に酷似していると思わないかい?おれが言いたいのはおぎゃあと言った瞬間からみんながみんなこの鼻を突き刺す世の中ってやつへ流されちまうってことなんだそしてやたらと同類にばかり出会いキレイな色まで汚しちまうはっと気づいて手のひらを見ればそこにはこれからひとつの惑星を自分たちが滅ぼすとあるじゃないかなんてこった!ある日突然彼女たちの中指人形が歌いだす人形には人形の歌があるものだだがそれにしても勃起した五本の指を数えながらスカートの下で涙をこぼすしかないのだろうか?「あるときお母さんツバメが巣を飛び立ちました子ツバメたちもそれを真似して羽ばたこうとしましたところがみんな次々とコンクリートの地面に激突して果ててしまいましたとさ」大人たちの語る残酷な童話を繰り返し聞かされて育った十代が己の影を釘付けにする青春の輪郭をなぞるカッターナイフにいざなわれ透明なショーケースに閉ざされた苦痛がかわいい人形たちを酷使するしかない現実この現実に飲み下される永遠の数々礼拝堂には凍てついたニヒリズムが刻みこまれ研ぎ澄まされた尻尾が伸びていくそう 限りなく限りなく明日の下敷きになる声と声とがキーで結ばれるときはたしてそのとき たとえ一時だけでも 安堵した心へ向けて 中指人形はお辞儀をするだろうか?
2007/03/24
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沙漠のしたにはおまえのうるわしい影が すなどられる時間たちを抱きすくめ 見えない姿ばかりにいろどる なのに さまよわせてわたしのてのひら どこにもいないおまえ ふりかえれば惑星はあんなにも滅びかけているよ なのに ああおまえはどこでどうして暮れている ひとつの寂しい隠喩となり果てるまでに さまよわせてわたしのてのひら どこにもいないおまえあの大空へとにじみだすおまえの影を ガラスの肺に埋もれゆきながら悲痛にあえいでいる惑星の吐息になぞらえて じっとりゆるんでゆく脳髄の背後にかいま見えるおまえの影を おまえの沙漠を心臓から吹きでるつめたい涙になぞらえて わたしはいま時間に絡みつかれた根の繭 その中枢でわずかな踊り手のように身をかがめる さまよわせてわたしのてのひらどこにもいないおまえかつておまえの気配に痙攣をおこしたはずの静脈の切っ先さへもがおまえののどにあてがうことのなかったしるしを咀嚼する音に わたしはつつまれているかに見えるさまよわせてわたしのてのひらどこにもいないおまえそのふるえる先端から滴り落ちる何かがあるかと思えば 落下を身に浴びる記憶の双生児がふとはやしたてるではないか 一方は海を願い いま一方は渇きを願いながらここへ探しにきはしないかと そればかり アルコール漬けの肩を不透明なケース越しによせあい視力の蒼褪めた言葉を分かち合ったのはいつだったか定めがたいけれど ここで待ちわびているひとときをまことしやかに眠らせながら そればかり 影さえもが知らされていないまま おまえがどうしているか そして 誰との抱擁にまどろんでいるかを そればかり声のつたわる 沙漠のしたから永遠のはざまへするどい指をさしいれはじめた影よ 声のつたわる 思わず懐かしさの淵へと糸を垂れ おまえの名を呼ぶよう 声のつたわる いつしかつらいあきらめのようにそそがれる 誘いをかける 日のひかりと 雨滴との 芽を吹く自然さよ 声のつたわる 立ちすくんでいるあいだだけ おまえが笑っているみたいに そっと息を
2007/03/23
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たしかにさらり さらさらりと 小さな手のひらのうちに残ったみずからの灰を 額に降らせる子供たちの姿 そんな口づけをせがむ悲しみを 血まみれの瞳にとじこめて 翳をよぎらせる現実に手をひいてゆかれ(どこへ) 生臭い香りに疲れながらもひいてゆかれ(あられもないどこかへ) しきりに酔い痴れているヒマワリたちを あたり一面の祈りにさがしてみれば 血の気のように触れるきれぎれ とらわれては星に身投げをするかしら? あるいは永遠に食べられつづけるに等しい半身をヒマワリにもたせる姿も 血まみれの瞳にとじこめて ふるえふるえる(どこで) ふるえているよ(だれも教えてくれない) あくびの出そうなほどにも光はほどけすぎて 手触りにゆだねるしかなくなった とほうに暮れて 手のひらのうえの林檎のとっているポーズさえまねることにも怠惰な たわいのない意識をまさぐられくるり……いつしか あられもない世界から誰かと もう もどってこれない そう思うようなどうしたことか あやうい午後のような 季節を透かし見ては陽だまりのあやうい それでも 溶かされてゆく想い出ばかりその果てに なにも知らない 知らないような曖昧な意識 くつがえされ 一度に降りはじめる不意のなか連れてゆかれ 重いたまりしているよ一度に たまりしているよくつがえされ 鮮やかなイメジの色彩くつがえされ 流れてゆくよ色彩 足のつかぬ地上を洗いながら そんなとき ヒマワリと酔いしれているわたし もう 想い出せることはなにも ふるえている
2007/03/22
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あたし パンダ世界なの ほんとだよだからとっても赤いポストが好きぃ!なぜってパンダ世界だから そしていつもあたしに危険信号を送ってくれるからおかげで勢いに駆られてみんなを虐殺しなくてすんじゃうのでもでもどうしてもこの手からピストルが離れてくれないんだぁどうやら好かれちゃってるみたい ピストルにあーあgvhんfんf時kbnyんf路度96kk!!パパはセックス電波の大統領パパの臭っせえ口のなかの黄ばんだ壁に落書きせぬ物言いで世界各国の頭という頭があたしたちに向けて勃起する様子をテレビで何発もお見舞いされちゃうのもう大変なんだから!パパったら大きな口から強烈なVXガスを排出しながらあたしのレモネードにあついマイルドセブンを無理矢理つっこんじゃうの一日に何本も何本もだよそれも奥までもうグラスが悲鳴をあげちゃうっこっちはただ黙って底に沈殿していく灰を眺めてるしかないの小さな頭蓋を空にしてねだれか飲んでくれないかなでもあたしはあたしでいつか鼻からかわゆいエイリアンのベビーちゃんをほじくり出したいなねえ手伝ってちょうだい!きっと丸々太ったベビーちゃんが爪のあいだにめり込むことでしょうほんと食べちゃいたい!あたしのベビーちゃんカモン!!弟のジョンはあの最も天国に近いと言われるエベレストの頂上でだれにも知られずにオナニー罪を働いていたら小さなハエに扮した神様にさらわれちゃったあたしたちの神様は青い果実を齧るのがお好き!だって神様がそうおっしゃったんだもん!あたしもさらわれたいな神様の愛人になりたいのそれで神様に頼んで人類を亡ぼしてもらいたいの人類皆滅亡兄弟!!あたしも仲間に入れてちょうだい!だってすごいじゃんもうウンコしたあとケツを拭かなくてすむんだよっだから拭いたあとトイレットペーパーについた緑色に発光するシミについてあれこれ悩まなくてよくなっちゃうじゃんなんであたしのは緑色なの?それにどうして暗闇でホタルのアヌスみたいに光るの?点いたり消えたり点いたり消えたりなんかしてまるで生きてるみたい(エサはあたしがいいかな?) みんなも同じなのかな?それともあたしだけ?でもこんなこと恥ずかしくて人に聞けないしああっもうどうしよう!ってなかんじにねっあ言っちゃった エヘママはヴァギナアイスのしゃぶりすぎでドラえもんになっちゃったのキュウリのアクみたいな汗でぬるぬるした気持ちの悪いドラえもんにママ あたしをポケットから出してちょうだい未来のたくさんつまった四次元ポケットなんて息苦しいだけなのそんな丸い手じゃあたしをつかめやしないんだからあたしってそんなにママにとっての大事なウンコ?だからってあたしに合掌なんかしないでよそんなことしたってあたしには恋人ができないままなんだからっだから早く出してちょうだいママのポケットから出してちょうだい出して出して出して出して出して出して出してちょうだい出してちょうだい出してちょうだいよう!! んdhjkjgjkbkbkっこvklろいjhkjgjg気mtkg、!! (嘔吐)(嘔吐)(嘔吐)(その後ジョンは小汚いケツの穴をさらしたままゴミ置き場のポリバケツのなかに変死体で発見されたの家出したあたしはいまでも流浪の生活を送ってるんだぁ手にはあの あたしのこと好いてくれてるピストル君を握ったまま‥‥めでたしめでたし!?)
2007/03/19
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農薬のダンボールでできた心の部屋へ虚勢を張るマムシ共の吐息に縛られたまま唾棄されるある胎児のまるい身体彼は殻のなかで己の糞の匂いを嗅いでいる他人にはどんなに臭かろうが己の匂いを遊泳するにしくはないほど自分に対してどうしようもないくらい鈍くなっているからカート・コバーンの舌のうえに引きつった傷のくちびるをよせあつめてリスパダールを飲み下すけれど彼のまるい身体は開かれないツバキのような甘い蜜を含んでいるわけではないから何故ってだってそういうことだからだからだれも彼を寄る辺にして羽を休めようとしない彼は独りだ そういつもそしてこれからもずっとマリア像が信者達に輪姦されるこの社会で外の戦闘機械共は互いに相手の中指をしゃぶり合う胎児は知っている中指には自己催眠にかける猛毒のガスがつまっていることを始めのうちそれは味わい深いドラッグだが未熟な精神をどろどろに溶かして麻痺させてしまうということを「ああ おれのファルスからアストラル体が抜けていく」彼のやわらかいファルスはさまよえる死者達の顔を撫で回す一時 それは壊れたレコードの役割を演じて死者達をなぐさめる死者達の顔が濡れていく それらの顔の表面は行き場もなく泳いでいる精虫でいっぱいだが すぐに戦闘機械たちの鋼鉄のファルスに妨げられてしまう「奴らはおれの顔中を隈なく撫で回す最新流行のDVDみたいに」顔を撫でられているとき彼にはヴィジョンが見える数知れぬ怖ろしいトリップのためにさかさに吊るし上げられて自分がボロクソなサンドバッグにされてしまうヴィジョンが彼は揺れている 教室の自分の席でのときと同じようにただ揺れているばかりこんなときサンドバッグはどんな悲しい音色を漏らすだろうか?彼にはそこまでなりきれない恥ずかしさがよぎる彼はあの時代に己の傷んだ制服を脱ぎ捨てるべきだったと後悔しているまわりに脱ぎ捨てる者がだれもいなかったことで自分が許されざる者の裸体を晒すことになるのを怖れたのだ「いまもおれはあの時代の制服を着たままなのかもしれない囚人のように」いま教室の囚人達はどうしているだろうか?ふとそんな疑問がもたげてくるのを禁じえない彼彼の視界は顔のうえの軌跡をなぞってぐるぐる回転する視界といっしょに部屋が回転する部屋といっしょに世界が回転する世界といっしょに己の顔までもが回転しているのに気付く世界中の標識という標識がめちゃめちゃにかき混ぜられ混乱に陥った人々が居場所を求めてさ迷い歩くのではないか?だが窓の外はいつもと変らぬ日常が所狭しと並んでいるばかり所詮彼にそんな力はないのだそしてきょうも彼は殻のなかで己の糞の匂いを嗅いでいる他人にはどんなに臭かろうが己の匂いを遊泳するにしくはないほど自分に対してどうしようもないくらい鈍くなっているから鈍くなっているから 鈍くなっているから‥‥ているから‥‥から‥‥ら‥‥
2007/03/17
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「うええええん@※§¥#!」「イエーイ、こいつまた泣いたぜええええ!マニュアル通り。ひーひっひっひっひっひ!「@※§¥#!」ひーひっひっひっひっひ!」あたしは幸子 中学生だよみんなからサンドバッグって呼ばれてるの毎日学校で殴られてるからいつのまにか感覚が麻痺して痛みを感じなくなっちゃったこれでも泣き虫なのあたし悲しくなって泣いちゃうんだけど素材が悪いからよけいにキショイ面構えになっちゃってみんなから失笑買う始末でもねでもね みんなもキショイんだよ頭がひしゃげてて目玉がぎょろんと上に出っ張って口の大きいこと大きいこと それから肌が緑色にぬるぬる光っててカエルそのもの綺麗な妖精さんが近づいてくるとびょおおおんと舌がのびてゴクリと呑みこんじゃうの ね? キショイでしょ?そのカエル共がげこげこ笑いながらさっさと中央線に飛び込んじゃえば楽になれるのにねって頷きあうのあたしはよく自分の部屋でカエル共のすがたかたちをイメージしながらカッターナイフを振り回しちゃうのカエル共は無様な悲鳴をあげると花火みたいに血潮や臓物まき散らしてあたしのかわいらしい部屋を汚すのほんと汚い花火なんだからカエルってケツの穴にストロー突っこんで息を吹きこむとプクーって膨らむんだよねそこを踏みつけるとパンって割れちゃう汚い花火ねいつかほんとうにやってやろうって思っていつもカッターナイフ持ち歩いてるんだけどチャンスが訪れるたびに腰がひけて今日のところは許してやるか命をひろってよかったなまたあたしのこと殴ったら今度こそやってやる!って心のなかで相手にきこえるくらいに精一杯叫ぶのこんなことがもう何度も続いてるわこのあいだ昼休みの校庭で特殊学級のひとが慰み物にされてたのそのひとまるであたしみたいに無様だったでも同じ無様なあたしはなにもできずに教室の窓から傍観してただけどお?最低の女でしょ?カエル相手になにもできないバカなんだよ内ポケットのカッターナイフが泣いてるわこれじゃあ男子トイレで便器の底に顔面押しつけられながらどろどろの抜群にくっせえぇウンコ食べさせられてそのうえウンコで汚れた面のままカエル共と記念撮影させられるのは自業自得だねあいつらのそのときのポーズったらないの!ウルトラマンの猿真似であたしに向かってスペシウム光線発射する仕草してるんだよあたしがどんな眼で見られてるかを象徴してるみたいねエイッヤートゥ! 大怪獣ウンコめこれを喰らえ!ビー! ギャオオオオン! うわあやられたああああ!あっそうだ そういえばあたしホームページ開いてるのブログ名は人類滅亡教本部ハンドルネームは慰み物のグルちなみにこんなあたしにも話し相手がいるんだよ 自分の手首に剃刀で刻んだ十字架へ願いごとをするリストカッター自分の母の生まれ変わりと信じて花たちを虐殺する少女自分の産んだフリークスの赤ちゃんを悪意にみちた神の姿と考え赤ちゃんを神だと思ってお乳を与えながら罵詈讒謗を吐き散らす主婦病気のように青ざめた百合の花に向精神薬をまいて慰めるノイローゼの男それからそれぞれの人格を英語の四文字卑語で呼び捨てにする比較的若い多重人格者もいるこのひとたちといつも掲示板で傷をなめあってるの夜ねてるときのほうが幸せだけどねいやそうでもないかな死刑執行を待つ囚人のような眠りに幸せだなんておかしいもんね(時折うしろをふりかえらずにはいられないいつ殴られるかとそればかりでもそんなときに限ってだれもいないのああ あたしってほんとバカあたしってほんとバカ……)こんなこと言ってるけど最近気づいたことがあるんだよ 世の中のすべての被害者はみなひとしくそれなりに責任が問われるってねつまり人間は不平等だけどカルマは平等だってことこの世は不条理だけどカルマは理にかなってるってこと人間は嘘つくけどカルマは真実だけを明らかにするってことだからあたしのせいなのみんな因業地獄少女 それがあたしでもあたしの責任ってなんだろ?これを知ったところで救いになるのかな?わからないけど知らなきゃいけないってあたしの妖精さんにしかられそう妖精さん あたしバカなのごめんなさいね大人になればわかるようになるかなあ
2007/03/16
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冷え切ったぴすとるに股間のふくらみを金属のようにこすりつける日々サルのビリーが発狂する檻のなかで発狂する彼の股間は決壊したダム手には今しがた引き千切ったばかりの睾丸が握られているけれどビリーは啼きやまないダムが空になるまで啼きつづけるつもりでいるらしい白衣の男たちはこの光景に眉ひとつ動かさず冷静沈着にことのなりゆきを記録している一生懸命に己の生命を撒き散らしながら両の腕を振り回して激しく飛び跳ねるビリーさっきまで冷え切っていたぴすとるがだんだん温かくなってくるのがわかる星がひとつ 狙撃されたヒバリになって墜落していくあれはきっと別のだれかに違いない熱のこもったぴすとるに吸い上げられるようにしてパンツが濡れていくもうすぐだ もうすぐあの時刻がやってくるパンツの穴から中指を突出させるぴすとるは爛熟の悦びに濡れている檻の片隅で恋びとの狂態に怯えるメスのキャシーキャシーはチャーミングな生き物だなにかうしろめたい血流が陰影の円周をなぞっていく空無へと追いすがる血流のめぐりあわせには裏切りに近い円環の狼煙が背なかを彷徨い尽くそうとしているキャシーの怯えた瞳の奥に埋葬される哀れなビリービリーの手に握られる彼のまだ温かい陰嚢につつまれたふたつの睾丸オタマジャクシ型の苦悩が泳いでいるであろうあまい蜜のつまったふたつの玉ビリーは啼きやまない檻の底へ両の足で激しく拍子をとりながら中空を引き裂いていくビリーそのだいそれた裂傷の狭間からは海よりも深くうつろな世界が広がっていくまるで血友病患者の出血みたいにあ突然手のなかの物体が紅い洞穴への逃亡を図る痛々しく噛み砕かれる肉塊 だが顔面の神経症的な皮膚上に蛆や虱の這っているかに蠢いている痙攣がある存分に啼きつづけたあげくのことだそれでも啼きやもうとしないビリーキャシーは途方に暮れながらも片隅からじっとうかがっているけれどぴすとるのつらい嘔吐はどこからも聞こえてきやない渋谷のスクランブル交差点からも 三菱デパートの食品売り場からも上野の森公園からも ゲームセンターからも 海岸からも ビルの屋上からもどこかも どこからでさえも これからも このままずっと
2007/03/08
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ある日少年が自転車をこいでいた笑われるかもしれないがおれにはその車輪が重い牢獄の鉄格子に見えたんだこれはほんとうさその向こうになにがとらわれているかなんて知るわけないが抜け殻のような白い手が絡みついていた気がする抜け殻……おそかったんだいやそれに気づくのがおそすぎたんだろうすでに世界は飛び去っていずことも知れぬ世界とひとつに交わったあとだったこの星には世界のかけらも見当たらないあとには暴動の皮膚をすべっていくひかりの車輪がひと切れそれだけだったろうか?ひとつの座席をもとめて千の心音が倒れかかる地面のしたではミミズ共が十字を切るたがいの肉体を重ねるようにして十字を切るまるでなにかを覚悟しているみたいに十字を切る膣の奥地ではケツとケツとが接吻してみせるふたりはゴキブリの触覚のように仲がいいらしいビルには麻酔注射の痕と思しき窓が群がっていてそれらはどれもどろどろに液化した世界の顔を流さない限りなく永遠のように尽きているばかりだ仮に鏡を粉々にすることでふたたび世界の手を握り返す場面に遭遇したならば代わりにおれの視界から自分の姿を隠してしまうことだってできたろうだけどおれの皮膚はそんな破壊音に耐えられないくらいに脆弱だあるいは日の光の糸をよじ登っていくことができたなら世界の後を追うことまでも叶ったにちがいないだけど憂鬱な心の重さに光の糸が千切れてしまいかねないじゃないかすでに世界は行ってしまった おそかったんだつなぎとめておくことのできなかった無能なおれというクズ野郎おれの歯は磨り減っているそれは鏡をのぞくこととおなじくらいに悲しいことなんだろう欝病者の心臓のように蠕動する人形共の染みがひろがっていくさびしい孤島をかたどっては眠くなる匂い苦し紛れの体液 苦し紛れの体液瘡蓋の内側からむりやり逃亡するイメージシーディーに切り刻まれて黄緑色に滲んだ脳髄を起こしてだれもかけた覚えのない電話に出ることをする見てくれ 世界がなければおれはこんなにも胡散臭いかわいらしい卵巣へダイブする脳髄は腐ったケツの似姿頭から小汚ねえイメージを垂れ流す日々に周囲はどんどん変化して大事なお道具を引きずっていく自転車の少年は何事もなく通り過ぎていったいつか少年は車に撥ねられて死ぬだろうアスファルトのガーゼに浸透する苦痛に野次馬は眠らされるだろう少年の死体と失われた世界とのあいだには生きた星座がないだろうおれはそのことばかり気に病んでいるそのうち猫を飼うようになったら気が紛れるにちがいないその日まで暗い痙攣が胸に這いつくばって息を切らすことだろうもしいつかおれが世界というものになれたならそのときはおれがだれかの救いになるクスリとして微笑みかけることができるだろうそれが叶わぬのならば腕に一日一日を切り刻んでいくだけだ少年よありがとうおれは世界の喪失に気付くことをゆるされただけどそれはおそすぎたさようなら少年よ さようならそしてありがとう
2007/03/07
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教室でオナニーを強制されるサンドバック少年小学生の集団に嬲り者にされる電柱に繋がれた犬新宿駅の階段で薄汚いよだれを垂らすホームレスラブホテルに立ち入りを禁じられているホモたち平和なんてこんなものさと誰かが知った風な口をきくならば毎夜鉄道のレールを枕にして眠るおれたちは何に生かされているというのか?まさか奇跡だとでも?精神的な藪睨みを掻き抱くようにして眠りへ落ちる東京のあかるい膀胱にあふれかえる雑踏の雨はまるで悪意ででもあるかに天秤を一方的に傾かせ 一方の皿のうえにあるものの存在理由を根絶やしにしてしまう雨は世界を萎縮させる鋭い針の束であり顔を剥がれた名もない主人公たちの肉体を世界とすげかえることができるからだいまや女神の眼隠しは炎のなかにある火達磨とはどんな気分だろうか?どうせみんな膀胱炎さ男も女も老いも若きもみんな自分のなかにある汚らしいものを排泄するたびに先っぽが地獄を見るのさそういうもんさまた誰かが知った風な口をきいたあんたって天国みたいな眼をして言うのね向かいの女が笑いながらつっこみをいれるそうさおれの眼球はなんだかある気がしないんだだから時々あんたの顔もこうして拝んでいるのかどうかさえ曖昧になっちまってねだんだん不安になってくるんだよいっそこんな眼球シャープペンで抉ってやったほうが実感がつかめるんじゃないかねやだあ気持ち悪ぅいふふふあはははは何がおかしいんだよだあってええふふふははははははそうだな笑っちゃうなははははははははふたりが笑い興じているあいだにどこからか現れたゴキブリが熱いコーンスープに落ちてしまったはじめのうちゴキブリは無謀にもじたばたしていただがやがて動かなくなり熱死せざるをえなかった見ろよこいつがおれたちさおれたちそのものさ言いながら彼はスプーンでゴキブリの死体ごとコーンスープをかき混ぜているぐるぐるぐるぐるかき混ぜることを繰り返す繰り返す繰り返すうまそうな匂いがあたりを征服し彼の意識をを恍惚とさせているさなか女の方はというと眼を見張って喜んでいたやがて少年は制服を見ただけで足がすくんでしまいアレがおっ立たなくなるだろう犬は己の舌を噛み千切ってついに悶絶するだろうホームレスはティーンエイジャーに殴り殺されホモたちは公園の公衆便所で糞尿臭いからだになるだろうそしてある日おれたちは一人残らず電車にめちゃくちゃにつぶされて見分けがつかなくなるだろうこんな具合に日常が繰り返されるそれは怠惰とも思える効果音を撒き散らしながらこんな社会では狂わない方がどうかしているということをご丁寧にも思い知らせてくれるのだ手のひらに刻まれた明日の数だけ頭がグニャグニャになるようだアメリカ人の男根みたいにたよりないスタイルをした己の頭を無理やりに未来へ挿入する すると己の張り詰めた心へ突き当たって果てる遠心力の失われた苦笑いでそれを出迎えながらp・s・アレのおっ立たなくなったサンドバックの少年はホームルームの時間に教師ごとクラスのみんなを射殺したそして自らも銃口をしゃぶったのだったおれには何も言うべきことは見つからないただ眼隠しを燃やしたあの女神の両眼はつぶれていたそうだかっとひらいた両の眼はすでに腐っていたらしいどうしょうもないなこりゃ ははははは
2007/03/06
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あなたの乳首を思想がついばむときおれの翼は地にふれるおれのあられもない姿の底ふかくへと世界が降りそそいでいるわけは傘を掠奪されたからではけっしてなかったそしておれはあなたの思想になってどこまでも拡がっていくんだああ 手の意識がうすれていく――
2006/12/28
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ねえ母さん狂ったサルの手が睾丸を握りつぶすんだよ母さん「いまに世界の灰を頭からかぶってみせるから」ああ言葉の破片で飾りつくされた心臓が母さんにむごたらしい液体をさしだすそのなかでおれの少年が歌という歌をほじくり返す少年は鳥になって屹立する男根のうえに羽を休めているどうせ世界はあるのでもないのでもないなのに苦痛をむさぼり合うモルモットたち今日も空は切り傷模様少年は翼をひろげたまま休んでいるずっと そうさずっとさああ なにも生まれない夢――どうせ世界はあるのでもないのでもないなのにおれの少年はいつまでも休んでいるずたずたに切り裂かれた五体にだけ受け入れられて美しいイニシエーションに舞い降りているああ なにも生まれない夢――どうせ世界はあるのでもないのでもないだから誰かがおれ自身になれと囁くそうすればひとつの意志が滅ぼされると……おれは世界の切っ先にケツの穴を見せびらかして少年の日の夢をまさぐるたえがたい舌を闇のふところに差し入れるとサルの奇声がした世界のためのものではないおれのための奇声がしたんだ世界は鼻からおれの頭蓋の底にたまった虱をすすりあげてくれる世界の鼻はどんどん悪化するおれの頭蓋は空っぽになるもはやなにを言うべきかわからなくなった母さん手と手に暴力をなじませてあなたにささげようとしたおれは許しがたい皮膚の色をさらしているはずだ空っぽの頭蓋があなたを呑みこもうとしているいまのままでは不安ばかりが心に咬みついて離さないからおれにはこの手からふるい落とさねばならない匂いがあるんだ
2006/12/19
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両親はわたしの孔を内側につくったそれは夜にひらくわたしの波打ち際には世界が傷だらけで横たわっているそれは夜に死ぬ電燈に手をかざしてそれを口へ運ぶそれだけで胃が満たされるとしたならもはやこの世に未練を残さないだろうそれは夜に飛翔する世界は涙でできているらしいからきっと美しいにちがいないたったひとつの傷が口をひらいてたくさんの傷と会話する美しいにちがいない世界はこんなにもグロテスクだそれは夜に集合するあわたしは花のありかを忘れてしまったひとたび摘まれれば眠ってしまう花その花を話し相手にするにはこちらに目覚めていられる時間がいくらあっても意味がないそんな花をだれかが花を女にささげただけどすぐに眠ってしまった花彼女に気に入られるにはあまりに眠りすぎの花それは夜に首を刎ねられる朝になると世界はわたしの手のひらのうえから流れこんでくるそのために内側にひらかれていた孔は再びとじてしまういつからだろうわたしが世界と生存の契約を結んだのは?わたしの手のひらは世界の膿みで汚れているだれにも見せたくないこの汚れを見てわたしは孔の開花に想いをはせる孔 わたしの孔それは夜にひらく一億光年もの彼方からのように美しい青白い星をちりばめながらそのとき世界は死滅する
2006/12/13
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友よなぜおれたちは蝿の袋ではいられないのか?肉とは暴動なり暴動とは肉なり身体中に糞を塗りたくって鏡の前に座れおまえが正気を失うとき第七の門が開かれる
2006/11/28
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もし不幸な女の産んだ子が 世にも醜い畸形だったなら女は子にいうだろう「われらが愚かな神の化身よ いまなぜここに現れた?あなたのつくった人間の魂は ゴキブリのそれと寸分もたがわない不潔な足で大地をつかみ 天へ向かって羽ばたかんとする理解不可能なあれらの狂気を なにゆえあなたは見にきたか?だがいまに見ておれ「わたしはアルテミスと契約を結んだ やがて 女神のてのひらで世界は握りつぶされるだろう」とメシアはおっしゃる出来損ないの神の流し忘れたクソ溜めを胃液で消化するごとく メシアは教えを垂れたもうああ教えを垂れたもう
2006/11/23
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身体中からひかりが漏れる狭い湿地帯のあおざめたひかりがそしてある日 おれのまわりは鏡であふれはじめハエたちが糞へ向けて手を合わせる仕草で復讐するこの強烈な肉腫に接吻をささげてひかりは色を失ったはじまりもなくおわりもない歯型を心臓に焼きつけアルファとオメガが宇宙にそびえたつのが見えるおれの汚わいのつまった九つの孔を往来するものは尖った過去の表皮を撫でつけるものとおなじ金属でできているらしい慈悲深い涙のようにそそりたつ火柱へこの枯れしなんだゆびを差し入れておれのひかりを見失わせ そしてそれは ああ転調する眉間の暗がりのまえでは永遠が座っている一千万光年もの時を見通しているかのような微笑みをたたえながら何者でもないものの泥でできたため息が何のためにでもない硬直によって支えられたうつわの比重をのぼせ上がらせるいったい だれの手でそうされたのか数珠つなぎの星団のように浮かびあがる記号のむれがおれの視野に彫りつけられてある「あらゆる行為は力である」おれはその言葉の像をつかもうとしたができない言葉は生きていて 身をひるがえしながら訴えかけてくる 身体中のすべての孔があらがうように拡がっていくのがわかる声が聞こえる「よい人よ汝の鏡の裏側へ耳を傾けてみよ汝の頭蓋は火花となろうやがて汝は神の言葉で語りはじめ神の手で乳房をつかみあげ神の足で大地を敲くであろう そのひとつひとつの呼吸が宇宙をとりあげる助産婦の手だ 意識の周波数を変容させよ あらゆる行為は力である あらゆる行為は魔術である 非支配の谷間は体液で満たされている だが間違えてはならぬ その体液は汝のものではない まただれのものでもない だからそのなかへ 聖なる心臓を沈めるのはやめよ できれば放っておくがいい いつか真実の熱気に蒸発してしまうであろうから」かつて人の子の手のひらを通じて病める身体のカルマが彼の運命をとらえてしまったようにはおれの魂をとらえて離さぬこの力は流出することがないだろうこの恐ろしい沈殿物を払うには 同じ力によらねばならない気づくとおれは独り言をつぶやいている火柱の炎に身を洗われて血色がよくなったような気がするイニシエーションは終わったのだおれはおれの肉腫をもぎ取ることができるだろうか?そのためにいかなる悲鳴をそいつが搾り出そうともおれ自身が滅びることはないだろうこれからはおれの手は真実の液体をまさぐるばかりだ
2006/11/13
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眼が降ればくちびるが昇る失明の目的はバラの名星々の分け前夜空に埋められてはばかりながら眠れ過去に去りすぎた未来への帰還ひとつひとつの呼吸が世界をとりあげる助産婦の手だろう一億回、光は停止した命のあぎとにはさまれて彼女は運命に合図を送るパンダ夢に被爆したあるいは液体それとも…視姦の鏡をすげかえて夢の冠に投げ出された疲労が惑星をけしかけるだろう心臓を吊る眼差しのうえに…夜の皺にしばられてどこへ啓示は処女をあらしめる夜だろう歩く交接者のへその緒が底をついて離さない夜をひたいへ引きつけて逃げる空間免罪符は火を顔で洗う仕事とぎ澄まされた朝、嬰児の頭よりも脆い空間、が見えない夢をはらんだくちびるを追ってここまできてその本質の裂け目がふたりの処女である鏡のうえに彼女の髪は世界さえも払い寄せてしまう空に握られた傘、だれが拾うの?
2006/09/08
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眼のさまたげにのって、ながれるプールはさまたげられる。インコの畸形が歯をへらすように、月の意志もまたながれを把握せずにはいられまい。だとすれば、豚のひとつひとつのあしおとさえ騒がずに落下する栄えある明日の憎しみだ。これ遂行されるべきしずかな宴。なので、コブラたちの草食畸形は奇人の真似するかのように歯をとおして夜々、さまたげる。だれだ、これをさがしているのは。わたしのわたしとしての歯のうでならしにはまた、空たかく叫びをあげるうでしろく騒ぐ者たちのようすを腹をかかえずにはいられないのであり、空のすしろにむしろつがえをうつ電燈の胎にも似た星空が描かれようとしているとっくに君はハマグリだ。なぜなら空のすきまに滅んだ伝説の夜々がつまびらかにおまえの眼さきをならしているので歯並びの悪しき因縁をうつゆくすえのしろき火だまはおまえのみぞに折りたたまれるだけ。かといってわたしは君らのしろい日をもちがらささやくのは暮にしようと思うがどうか。
2006/08/11
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殺人教祖の姿を借りた殺人教団被害者の霊に顔中をなめられる夜おまえのことを思い出してしまうんだおれを待てずに永遠を飲み干そうとしたおまえ理由不明の傷跡を見せるために腕時計をはずしたおまえおまえの部屋の片隅に死神がいることをおしえてくれたおまえ(そのときおれは見えない死神を蹴飛ばしたっけ)おれたちのあいだをつないでいた電話線はある日突然切れてしまったああ おれもおまえみたいに妖精と話せたらいいのにおれには話を聞いてくれる相手が必要だからおれの耳は世界の腫瘍を飲みこんでしまうそれを口から吐き出すほどにまずい味なのにああ おれにもおまえみたいに妖精が傍にいてくれたらいいのにおれにはいっしょに羽をむしりとられる相手が必要だからおれの手足はふかい階級の底にへばりついている手足を離したくても離せない背中に巨大なスリッパが圧しつけられているから殺人教祖の姿を借りた殺人教団被害者の霊に体中を愛撫される夜薄眼をあけると男の肉体が見えたおまえには妖精がいるがおれにはこの吐き気のする肉体がある浮かばれぬ心を表皮下にかくしておれの肢体をかわいがるこいつまどろみの奥から弛緩した舌先をのばすが空をつかめないのがわかるおれには手垢まみれの核兵器にされたこの肢体を起こすことができないこいつの思う壺だ米兵にヤラレまくった直後の少女みたいに心が剥げ落ちるの感じる夜おまえのことを思い出す おれはいまでもおまえのことを思い出すんだ救急車でおまえの運ばれた後の答えのしない部屋にはあの死神がひっそりと片隅で沈黙を守っていただろうか?あのとき妖精といっしょに運ばれたおまえを待ち続けながらおれは肩をこわばらせていたいつかちがう形でいなくなるであろうおまえを想いながら
2006/06/09
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気兼ねもいらずに堂々と虐待できる世の中だぜ ヘイヘイいまや教室も職場も後悔を知らない奴らの吹き溜まりこれじゃあインドへ行きたがる連中が増えてくるってもんだ復讐に燃えるのは怪物君と決まってるもはや痛みをとおりこして気持ちがいいぜ ハァハァハァお腹のウンコを大事に抱えた妊婦たちがおれのような欠陥商品をまえにしてどんな顔をするかはわかってるひとまえに出せない品物はだれも買う気がしないってわけさだから親父もお袋もおれが焼却されればよろこぶにちがいない当然の報いに涙は禁物 あでやかで楽しい祝祭が挙行され世界はまたいっそう病める額をうつむかせるって筋書きさウチの便器にたまった水を猫がうまそうになめているおれにはここが砂漠のオアシスに思えてならなかったんだ水鏡に映る神にキスをくれてやる妊婦たちのように便器ごと抱きしめてやるおれにはここが砂漠のオアシスに思えてならなかったんだ「喫茶自己処罰」それがここの愛称さここにはいろんな出来の悪いゆがんだ幻覚が午後のティータイムとしゃれこむってわけ「喫茶自己処罰」それがおれの名づけた愛称さ売れない品物にはふさわしいところだよここにはいろんな出来の悪いゆがんだ幻覚がわれもわれもとおしよせてくるのさ いやほんとに!獣のように吼える小さな天使に握手をせがむ首なし兵隊背中に鼻先をおしつけてしゃべる巨大な女の顔に背後からのびてきて拍手する殺人教祖のてのひら四つん這いになった弟のボロ雑巾のような鼻をつかんでおれの名前を連呼するお袋の怖ろしい姿これがここの実態さ「喫茶自己処罰」それがここにはふさわしい愛称だいつかは便器から顔をあげるときがくるだろうこのイカレた世界では聖者になりたがらない方がおかしいってことがそのとき公然の事実となるにちがいないのさヘイヘイ ヘイヘイヘイ
2006/06/06
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トイレットペーパーにつつまれた、黒く臭いウンコからなる肉体をもつ嬰児キリストを後生大事に抱いている聖母マリア像が、素っ裸になったハーレムの黒人信者たちに輪姦されている。信者のひとりがキリストの黒い顔をぐちゃぐちゃに鷲づかみにして自分の顔中にぬりたくる。他の信者たちは聖母マリアを炎のように紅い熱い舌先で隅々までなめ尽くしている。男も女もみな一様に勃起している。「血と汗と泥にまみれた信者のみなさん」と黒人神父が語りかける。「聖母も主もあなた方のものです。敬虔な信仰者であるあなた方にはその権利があります。さあ、ただ救いを求め、願望の成就を請い、日々に積まれる己の罪咎を告白して懺悔するばかりでは主の機嫌を損ねかねず、主はふり向いてはくれますまい。力づくで、そう、あなた方自身の力でふり向かせなさい。あなた方信じる者ひとりひとりにはその力が宿っているではありませんか。聖母の抱いておられるのは聖体です。残らず食べてしまいなさい。主は言われました『俺はウンコとして、娼婦の腹からこの世知辛い世の中に排泄された鼻つまみ野郎だ! さあ俺の肉を食うがいい、たらふくむさぼり喰らうんだ! この肉はおまえらの力の源だ! 力づくで俺をふりむかせて見せろ! さあこれからおまえらに希望の雨を降らせよう!』すると主は、役立たずの息子をとりだし、高い台の上から小便を垂れたもうたと、聖書には記されてあります。その時の小便は黄金色に輝き、ひどくねじくれまわっていたとこの聖書にはあります。そう、まるで主のものにふさわしく!みなさん、主がいつでも見守っているなどと思って安心していては痛い目を見ますよ! この世はそんなに都合よくできてはいないのですからね。はあああっはっはっはっはっはっはっはっはっは!
2006/05/28
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あのしらじらしい東京タワーを見あげてその卑猥なイメージのために何人の男たちが誇らしげに鼻を鳴らすのか?そして何人の暗い過去を背負った女たちが思わず吐き気をもよおすのか?どんなムラ気を起こしたかは知らないが勃起する東京の功罪をあえて問うものは見あたらないナニの高さでは負けていないパリに対してそうであるようにおれの気分を悪くさせるのは高所恐怖症のためばかりなのか?そのためばかりにはできないなにかを東京は抱えているのではないか?ビジネス街を歩いていると特に東京のムラ気が伝染してビルの屋上へ登りつめてみたい気にさせるんだ時々あそこからなにかがこぼれ落ちるのは絶頂の代償なのだろう東京よおまえはどれだけの精虫をあふれさせ毎日どれだけアスファルトへこぼして汚すのか?その酷い汚れにどれだけの傍観者たちの気分を悪くさせるのか?東京よおまえの心臓のうえにいるだけでもおれは燃え尽きてしまいそうだひとびとに見あげられることを至上の悦びとするおまえよおまえのぶよぶよの胃袋は汚染された川の溺死者の陰嚢のように吐き気がする東京よおまえは変態野郎だおまえの妄想の生贄にささげられるのは男なのか女なのかそれともどちらでもあるのか東京よおまえの早すぎる身のこなしが禿げ鷹どもの眼にとらえられないとでも思っているのか?東京よおまえの顔もやはり尖っているその脂汗のひかる切っ先ではおちおち安心してねむれやしない東京よその切っ先はおまえのナニの高さとなにか関係でもしているのか?東京よおまえの風俗街におれみたいな駄作人間は常につきまとうのか?おしえてくれ東京よおまえはどこで病気をうつされたのか?そんなにアソコが気になるのか?痒いなら堂々と掻いてもいいんだぜ恥ずかしがることはないさ恥ずかしさにかまけすぎておれみたいになったらおしまいさだからほら掻いちまえよ これでもおれは東京よおまえにオカマのケツの穴を向けるのさ
2006/05/26
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じいちゃんごめんねあなたが死ぬまえに会いにいけなくてああ それよりもあのときあなたが死ななければいや あなたが不死身だったらよかったのにあの夜 暗闇の四方八方から手がのびて俺の体中をつねるんだインテリ気取りの手がいくつものびてきて俺の体中をつねるんだじいちゃん あなただけはまともかい?一家惨殺を夢見る俺は聖地ジュカイへ向けて跪拝する一家惨殺を夢見る俺は聖地ジュカイへ向けて跪拝する俺はバカだからあそこへ行く金すら稼げない片道切符を用意してるくれる親切なひとが身近にいないニュースを見ればバカなのにと笑われアニメを見ればバカだからと笑われるテレビなんて粉々に破壊してしまえ!「バカだからすぐキレる。ああああはっはっはっはっはっ!」じいちゃん あなただけはまともかい?あなたを信じてもいいのかい?「じいちゃんだってあの世で腹を抱えて笑ってるよ!ああああああっはっはっはっはっは!」一家惨殺を夢見る俺は聖地ジュカイへ向けて跪拝する一家惨殺を夢見る俺は聖地ジュカイへ向けて跪拝する俺は臆病だから今ひとつ踏ん切りがつかない俺は欲がふかいから後悔するにきまってるああ 今日もコドモ部屋の隅っこで怪人がヒーローに虐待される俺をさらしものにした犬の糞はあのこちこちに干からびた犬の糞は今でも風化せずに残っているだろうか?
2006/05/22
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屠殺業者たちの脂汗のしみこんだあぶらぎったまがい物の食卓似非インテリぶりをひけらかす親父眉間に皺をよせている料理上手の母親皿の水にむりやり生かされているかわいそうな椿の生首を発見して「これも食べられるの?」とつっこみをいれる認知症気味のばあさんばあさんは息子に怒鳴られて泣きそうになっているいじめられっ子でオカマでメンへラーのおれはざまあみろとばかりほくそ笑んでいる眠っているあいだに暗闇に心臓を鷲づかみにされて棄てられるゴミ屑同然のおれは己の前世に犯した業を呪いながら二度と生まれてくるつもりはないと血膿まみれになって居座りつづけているらしい運命とやらに言いきかせる自分は頭がいいとほざく嫌われ者の親父のようにさえなれないバカなおれはそして崇高な愛を説きながらも陰口をやめようとしないばあさんのようにさえ家族を持てないおれはいつかほんとうに棄てられちまうだろう隅田川でひろわれるおれの死体ははた迷惑なダイオキシンをもうもうと撒き散らしてひとびとを苦しませるのだろうあの世でも幻覚を見るだろうかこの世で幻覚となってよみがえり会いにきてくれるおれの猫は二重に見えるかもしれない二重になった猫とたわむれながら屠殺業者たちの脂汗のしみこんだあのあぶらぎったまがい物の食卓のことを忘れちまうのではないかきっとみんなも忘れちまうんだそういえばバカな奴がひとりいたなと笑いの種にする日まで
2006/05/20
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マーガリン色にかおるふたつの腫れ物が赤ん坊に血膿みをそそぎこむ勃起のように膨れていく赤ん坊もうだめだ みんな耳をふさげ!世界中に咲き乱れる無数の水爆アソコの傷と同じくらいの大きさの俺たちはあれらの光をいくつもくぐり抜けてきたんだ竹と糸の弓矢 割り箸と輪ゴムのピストルこれだけだ 身を守るにはこれだけしか残されていない文房具屋で手に入る鋏はアソコの傷を切り落とすのにもってこいだ世界が俺たちの体液に溺死する日人類普遍具をもがれた天使たちが翼で世界霊を盲目にするだろうその日を待ち焦がれながら俺はただむなしくコンドーさんを膨らませ続けるもうひとつの水爆実験こんなことしてもだれも見向きもしないだろうが東京の吹き溜まりにアソコが埃をかぶっている手術台のメスはおまえの裏側まで剥いでしまうにちがいない「水爆がほしいか?」ときけば鼻声でメスはうなずく だが一方で「あなたは醜いからイヤ」と返されるこうしてふたたびアソコは吹き溜まりに放りこまれるんだ埃ははずかしい殺意の色に乱反射しながら降りつもるだれの眼にもひとりの殺人者と映るだろうきょうからおまえは身に覚えのない犯罪者だそうだ 俺たちは犯罪者なんだ生きとし生けるものの罪過のために己の魂を売りさばくスケープゴート 聖なる殺人者な? これが水爆的赤ん坊の末路さ
2006/05/19
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おれは彼女の頭に巣食うエイリアンおれには彼女の姿が見えない美しいのか醜いのかすらもわからない彼女はよくしゃべるおれがカルト映画のワンシーンを反芻しているときもたのしかった少年時代をふりかえっているときも故郷の星の女とナニする妄想にふけっているときも女とヤれなくてさびしいときも彼女はやはりしゃべりつづけるしゃべることでおれの注意をさまたげるまあどうせくっだらねえことにしか集中できないのだけれどああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「不適応者や障害者は隔離してガス室送りにすべきよ わたしは鷹派なの わたしが政治家だったら絶対そうするわ」おれには地球人であるこの娘の気持ちが理解できない彼女がまともで俺のほうが変なのだろうか?おれには手がない足がない心臓がない胃袋がない考える脳もないただ意識だけが彼女にまとわりついている彼女はかつてそれをよろこんだそしていまもああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「あいつぅ気持ち悪いわねぇ あんなのが生まれてくるとわかっていたら わたしだったら間違いなく堕してるわ」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「頭の悪い奴は結婚できないのよ 生物は優秀な遺伝子を相手に求めるようにできてるんだから」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「鴉は人間のいないときを見はからってお墓の供物を奪うんだよねぇ 頭いいねえ鴉って だれかさんとちがって」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「おおおおおおおうよしよし あのひと頭おかしいねえ 頭おかしいねえ」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「うふふ おちんちんが樹海に向いてる」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「あいつの立ち入りお断りって書いて世界中の店に貼ろっか?」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「そんなに生きるのがつらいんだったら さっさと自殺しちゃえば楽なのにねぇ」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「なにやったって無駄! しょせんパーはパーなんだから 無能がしょせん無能なのといっしょ! いいかげんあきらめな!」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「わたし 相手を心のなかで笑ってやるの 街中で偶然鉢合わせしても 顔にはあえてださないのよ どう? わたしっていいひとでしょう?」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「あんな悪い奴はみんなで殺しちゃおおおお!」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「あいつもうひと押しで死ぬわねぇ わくわくする」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「ええええええ?! チャンネルはそのままで!」ああ 彼女は怖ろしい言葉を知っている「ぐるぐる回ったってやめてやんねえぞ!」おれには地球人であるこの娘の気持ちが理解できない彼女がまともで俺のほうが変なのだろうか?それとも俺がまともで彼女のほうが変なのだろうか?意識の灯がぶるぶるとさむがるおれがパンツ一丁ですかしっ屁をこきながらコンクリートの地面に自分をしゃぶらせる場面が浮かびあがるああ! ほんとうに変になりそうだ!彼女は怖ろしい言葉を知っている彼女は怖ろしい言葉を知っている彼女は怖ろしい言葉を知っている………知っている………知っている………
2006/05/17
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突然電話がじりりりりりりりんと奇声をあげるおれには受話器が胎児に見えるそのまがった背中をつかんで胎児のとじた瞳をほじくるように唾を吐きかけるすると胎児は口をひらいてこう言った「ムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリムリおまえじゃムリだよおおおおおおおお!はあああはっはっはっはっはっはっはっはっは!」おれは胎児を臍の緒で縛りつけるとその手で絞め殺してやったそれはひとつの奇声からはじまったのだ
2006/05/16
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「ねえ、この本知ってる?」「何?」「箙田鶴子の「神への告発」」「いや、知らない」「どういう本かって訊かないの?」「どういう本?」「箙田鶴子さんっていう自殺志願者の自叙伝なの。箙さんの恨みつらみがこもっている怖ろしいノンフィクションよ。彼女はね、とてもつらい人生を送ってるの」「具体的にいうとどんな人生なの?」「この人、先天的な身体障害者で、自分の姿を評して蜘蛛のようだって言ってるわ。少女時代に家族から虐待されて育ったの。母親からは飢え死にさせられそうになるし、女中からは髪をつかまれて引きずり回されたり、トランキライザー中毒の義父からは逆さづりにされて風呂桶に何度も沈められたりしたの。その挙句、薬による自殺未遂を繰り返したっていうから神に告発したくもなるってものね。でも、こんななかにも感動的なシーンがあるの。それはね、身体障害者だからトイレにいくにもいちいち這っていかなくちゃいけないので一苦労なんだけど、ある時、間に合わなくて廊下で糞尿まみれになるの。でも、ふと外を見あげれば、夜空では、それはそれは綺麗な星たちが瞬いていたのよ。それで彼女、少女時代の箙田鶴子さんは見とれて「綺麗だなぁ」って。糞尿まみれのまま星空を見あげて感動するのよ。どう?ちょっと素敵なエピソードじゃない?」「へえ、それはすごい体験だね」「でしょ? どう? この本よかったら貸すわ」「いや、いいや」「なんで? こんな素敵な本なのに……」「おまえになりたくない」
2006/05/15
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「あらぁ、奥さんとこのぼっちやん元気ですこと」「あらぁ、そちらのお嬢さんも負けてはいませんわね。子供の人間形成にとっては元気が一番。根暗は気持ち悪いし、イジメの対象になりますものねぇ」「そうですよ。元気が一番。そのためにはスポーツばりばりやらせて、勿論、勉強がおろそかになってはもともこもないから塾に通わせて、いいとこの大学へ入って、いいとこに就職してもらわないとわたしたちが養ってもらえませんものねぇ」「ええ、ええ、わかるわ。年金だけでは心細いしねぇ。やっぱり結婚できる側の人間は相対的に見ていわゆるエリートなんですから、子供にもエリートの道を歩んでもらったほうがわたしたちとしても育てた甲斐があるし、なによりも老後は安心ですものねぇ」「ったく、うちのかかあ勝手なこと言ってるよ。俺たちの気持ちも無視していい気なもんだ」「ほんとね。「根暗は気持ち悪い」だってよ。あなたのお母さん最低ね。うちのも最悪だわ。わたしたちの人生、おまえが勝手に決めんじゃねえって言ってやりたいわ」「おたがいつらい立場なんだな。まあ、仲良くやろうや」「うん、いいわよ。ふたりで親たちをがっかりさせてやろっ。お母さん、どんな顔するかしら。うふふふ。見ものだわ」
2006/05/14
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きょうは空が精虫くさいまたヌカルミが奴をはらむかもしれない奴を育てるのはいつもおれの役回り礼を言うものなんているわけない奴の代わりに花を育てようと思ったことがあるこれはほうとうだだがおれの神経症の指がいちまいいちまい花びらをちぎってしまうんだ終わりのない答えをもとめてちぎってしまうんだおれには奴がお似合いってわけさきょうは空が精虫くさいだからおれはズボンとパンツを脱いで汚いケツの穴を見せてやったああ ヌカルミが追ってくるヌカルミが追ってくるヌカルミが追ってくるヌカルミが追ってくるよひとの叫びを払いのけながら
2006/05/13
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意外に人通りの多い街なかを柩に巨大な男根をつめて少女はひとりでひきずっていく「柩よねむれ ついでに この臭いつめものを おまえの胃液に濡らしながら わたしの後悔をも美しく消化しておくれ ふたたびこの醜い生き物がふくれっ面をして わたしに吐き気を催させないうちに どろどろの下痢にしておくれ ジャスミンがいいかい? それともラベンダー? おまえの好きなオカズをねだるがいい だからさあお願いよ」歌い終えると少女の虱の這った陰毛のようにそよいでいる黒髪のなかへ冷笑型の恥部をひらいたように燃えている見るのもいやらしい太陽があら探しのゆびをそっといれる少女はふたつに裂傷するそして裂け目からあふれでる血膿みのよだれがいまにも崩壊しそうなほどにやわらかい裸体を汚す少女はひとつの騒々しい電話と身を変えたのだだれもがそのせむしの受話器をとる苦労をいとわねばならぬほどに騒々しい電話永遠に出るものの見つからない痛々しい冷たい機械少女の目指す花畑はまだ遠い
2006/05/12
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あるとき教室で奴らにジャンケンを強要されたんだチョキを出すつもりがおれは間違えて中指だけ立てちまったジャンケンに負けるどころか悪くするとまたリンチが待っているだが驚いたことに奴らは笑い話ですませてくれたおれは危機をひとつ切り抜けたんだいやまだ終わっちゃいない家に帰るまでがおれの危機だああ早くチャイムが鳴ればいいのに
2006/05/11
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山田花子も言っている学校は刑務所なんだってドストエフスキーも言っている俺たちゃ徒刑囚なんだって注意しないインチキ教師に腕自慢の男子生徒たち同情よせるしか能のない女子生徒に泣き虫のぶざまな俺俺が朝から座席に座ればわれらが教室ファシズムのはじまりだ泣くとみんな言うのさこのアホの俺に!おまえが悪い おまえが悪いおまえが悪い おまえが悪い
2006/05/09
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「うええええん@※§¥#!」「イエーイ、こいつまた泣いたぜええええ!マニュアル通り。ひーひっひっひっひっひ!「@※§¥#!」ひーひっひっひっひっひ!」あたしは幸子 中学生だよみんなからサンドバックって呼ばれてるの毎日学校で殴られてるからいつのまにか痛みを感じなくなっちゃったこれでも泣き虫なのあたし悲しくなって泣いちゃうんだけど素材が悪いからよけいにキショイ面構えになっちゃってみんなから失笑買う始末でもねでもね みんなもキショイんだよ頭がひしゃげてて目玉がぎょろんと上に出っ張って口の大きいこと大きいこと それから肌が緑色にぬるぬる光っててカエルそのものそのカエル共がげこげこ笑いながらさっさと中央線に飛び込んじゃえば楽になれるのにねって頷きあうのあたしはよく自分の部屋でカエル共のすがたかたちをイメージしながらカッターナイフを振り回しちゃうのカエル共は無様な悲鳴をあげると花火みたいに血潮や贓物まき散らしてあたしのかわいらしい部屋を汚すのほんと汚い花火なんだからカエルってケツの穴にストロー突っこんで息を吹きこむとプクーって膨らむんだよねそこを踏みつけるとパンって割れちゃう汚い花火ねいつかほんとうにやってやろうって思っていつもカッターナイフ持ち歩いてるんだけどチャンスが訪れるたびに腰がひけて今日のところは許してやるか命をひろってよかったなまたあたしのこと殴ったら今度こそやってやる!って心のなかで相手にきこえるくらいに精一杯叫ぶのこんなことがもう何度も続いてるわこのあいだ昼休みの校庭で特殊学級の子が慰み物にされてたのその子まるであたしみたいに無様だったでも同じ無様なあたしはなにもできずに教室の窓から傍観してただけどお?最低の女でしょ?カエル相手になにもできないバカなんだよ内ポケットのカッターナイフが泣いてるわこれじゃあ男子トイレで便器の底に顔面押しつけられながらどろどろの抜群にくっせえぇウンコ食べさせられてそのうえウンコで汚れた面のままカエル共と記念撮影させられるのは自業自得だねあいつらのそのときのポーズったらないの!ウルトラマンの猿真似であたしに向かってスペシウム光線発射する仕草してるんだよあたしがどんな眼で見られてるかを象徴してるみたいねエイッヤートゥ! 大怪獣ウンコめこれを喰らえ!ビー! ギャオオオオン! うわあやられたああああ!あっそうだ そういえばあたしホームページ開いてるのブログ名は人類滅亡教本部ハンドルネームは慰み物のグルちなみにこんなあたしにも話し相手がいるんだよ実の祖父から性的虐待されてる少女花を虐殺するミスフラストレーション奇形の赤ちゃんの母親百合の花に向精神薬をまき続けるノイローゼの男それからいじめられたのが原因で多重人格になったひともいるこのひとたちといつも掲示板で傷をなめあってるの夜ねてるときのほうが幸せだけどねいやそうでもないかな死刑執行を待つ囚人のような眠りに幸せだなんておかしいもんね(時折うしろをふりかえらずにはいられないいつ殴られるかとそればかりでもそんなときに限ってだれもいないのああ あたしってほんとバカあたしってほんとバカ……)
2006/05/08
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あなたのとじた傷口が何かいいたそうにしているそのまだるこしい舌先がわたしの眼をなめるその封じられたことばたちがだるい沈黙をくぐり抜けてわたしのこころへたどりつくあなたはつまらないものを見せるように袖をまくりあげているそして何も言わない封じられたことばたちをふたたび底冷えのする剃刀にすべらせるときなまあたたかい真実を漏らすようにあなたのやさしさがよぎるだれにでも焦点をあわせることに疲れを感じているあなたのやさしさがふたたびわたしの眼をなめてこのこころへたどりつくときわたしたちは手をとりあって傷口よりもふかい地の底へ罪にふくれた思いを沈めてしまうそこではあなたの醒まされた眼が自身の面映さにかくれなければ生きてゆけないそこではようやくにしてあなたはあなたをつかみとるのだけれどもでももうそれはあなたじゃないかもしれないだれとでも焦点をあわせることに疲れているそれがとりあえずのあなたならわたしがそのやさしさを抱きすくめて癒してあげたい
2006/05/07
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オレはバカでドジで能なしでドモリでウンコでベッチョで役立たずそのうえみんなに迷惑かけまくり今どき中学生からシーディーデビュウかましてる女の子がいるっていうのに彼女と同じ歳のころ オレときたら 当然のようにクラスぐるみで虐待されてた今でも親父にけなされっぱなしだよ ハハハああ オレは親父の失敗作 オレは親父の失敗作(*繰り返し)オレはバカでドジで能なしでドモリでウンコでベッチョで役立たずそのうえ世界一の嫌われ者今どきベンチャー企業起こしてる二十歳の若造がいるっていうのに彼と同じ歳のころ オレときたら将来隅田川公園のホームレスのあいだでイジメにあわないかどうかばかり心配してた今でも親父からボロ糞に言われてるよ ハハハああ オレは親父の失敗作 オレは親父の失敗作(*繰り返し)
2006/05/03
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わたしの真っ赤なのどの奥から産まれた悲しみは見て こんなにもぐじゅるぐじゅるの面構えこの子を抱いてわたしは願う泡のようにまどろむ地平へ身を投げながらもう二度とこんなにも醜い姿の悲しみを孕んでしまうくらいの食べ物を皿のうえに横たえないでくださいとでなければ わたしの貧しい指たちがそいつをナイフで引き裂いて硫酸まがいの血しぶきがわたしの顔にかかってしまうから
2006/04/24
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ぼくの吐息のひとかけらで 東京の街のあかるさに汚された夜は 街といっしょに血を吸われたように真っ白になるあまりのしろさに朝食をとらなかったために崩折れてしまった日を思いだした皺のよった記憶に追われる身を案じながらこれをゆびでぬぐったときマクドナルドの二階のガラス張りにぼくのたよりない姿 そしてぼくの背後の席にいる うわくちびるの裂けた少女の姿が映し出されているのに気づいた少女は母親のいるまえでいったいだれの姿を見てそうしているのかプーのなにもない股間をおもいきり蹴飛ばしたりプーの鼻さきを椅子の突起にぐりぐりおしつけたりプーの首根っこをぐちゃぐちゃに折り曲げたりプーの耳に齧りついてそのままの姿勢でからだをめちゃくちゃに振り回したりプーの尻尾をつまんで逆さ吊りにしてそのからだを大車輪にしたりプーを椅子のうえであおむけに寝かせて連続でジャンプ台にしたりプーの首を胴体から引き裂こうともがいたりプーの眼をひとさしゆびでほじくる仕草に熱中したりプーの片足をつかんで逆さ吊りにして後ろを向かせあらわになったその尻に唾を吐き捨てたりしている母親は眼もくれずフィレオフィッシュにご執心だ周りではあえて関心を示さないように配慮しているらしい遠い声のフェンスが 母娘のための禁猟区をさしだしているプーの右眼はどうやら義眼らしいその片方のちがう世界では彼の主人はどんな姿をしているだろうかやはりうわくちびるが裂けているのか凶暴さは失われていないかそこでも彼は尻に唾を吐き捨てられているかやはり彼女の奴隷にすぎないか彼女は奴隷の憎悪の炎に焼かれているか焼かれる苦しみに全身を握られもだえているかその炎はむれなすゴキブリのブッラックパワーに蝕まれるアメリカ白人のかよわい心臓のようであるかそれとも催眠ガスのやさしさに縁どられた娘か遊び相手につくしているかうわくちびるの裂けていない美しい少女かだぶだぶのウェディングドレス姿でウインクしているかそうでないか そうであるのかそうであるのならあのなにげない義眼にはどんな見とおしのやわらかな祈りがこめられているというのかだがふたつのたがいに異なる世界のどちらにもつねにひとり欠けている影があるようだぼくにはそればかりが怖ろしいだから ふたたびそれらをぼくの吐息のひとかけらですべて真っ白い灰に帰してしまおうかそれとも ひとりの影以外になんら思惑をしるさぬ瞬間のささやかな生き証人としてこのままじっと見守っていようか永遠にあわされないてのひらのあいだで重たい花冠がよろめいているやがて少女はさすがに疲れたのかプーを抱きしめたまま椅子にもたれて眼をとじたプーはついさっきまでひどい仕打ちにあっていたとは思えないほどおだやかに微笑んでいるいたいたしい右眼半ばちぎれかかっている鼻 耳 首 尻尾歴戦をくぐり抜けてきたようなからだ中の汚れ主人に抱かれることですべてが癒されるかに見えるぼくは拍子抜けしてしまった!そうしてセレネース錠をあおってから席を立ったのさ
2006/03/27
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わたしのやわらかい切れやすいてのひらでボゥルをひろうようにしてひろった あなたのボゥルのような首 とても重いので 落としてしまいそうになるのを赦してほしいあなたのつめたく澄んだ微笑のかげになんまいものやさしい貌たちが埋められているその重さが身にこたえる いつ それらの貌たちはよみがえるのだろう?そのとき だれがはじめに視ることができるのだろう?あなたの首からあふれだす液体にわたしのふたつの世界は濡れているひとつは 泣きはらしたこころのために涙をすくいとってやれぬくらいに不毛な世界もうひとつは そのこころを愛撫してやれぬくらいにうつろな世界それらふたつの世界のはざまで 液体はながれるひかりをどれくらいの高さから引き裂いているのだろう?ひかりといっしょに裂けてゆく記憶はあなたの首をひろえなかった紫陽花たちになにいろの歌を降りそそげばいいのだろう?でも その記憶は歌を知らないはずだって このくちびるの欠落した街では わたしに歌いかたをおしえてくれるあてがないからそして このくちびるの欠落した街ではわたしには歌がどんなものなのかさえ知るすべもないからやがてあなたの首も この街に引き渡さなければならないときがくるそのとき わたしのてのひらはやわらかくて いまにも切れそうなてのひらはなにをひろえばいいのだろう?だから せめてそのまえにつめたく澄んだあなたの微笑よわたしにだけでも歌いかたをおしえてそれがあるだけでひとがひとを殺す理由を失うとされる歌というものが どんなものなのかをおしえておねがい
2006/03/26
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公園の少年は見つめている 奇妙にひしゃげているペニスの 絶えいる間際のようにひらきかけたくちびるそのだれの眼にも映らない陰鬱な涎は見つめているもとのすがたをとどめないほどに溶け崩れた原子力発電所のあらわにされたはらわたからたちのぼっていく 排卵いろの煙であまれた布が 死に絶えた市街地の貌にやさしくかかっているのをひろびろと爛れていく足うら 悪しき腕ならびを突き刺すひかり たおやかに脈打っている瓦礫にあたためられて 体液に沈んだ悪夢がひそかにくしゃくしゃにまるめられた髪かたちを瞼のうらがわにしらじらと燃やしている まぼろしと見まがう光景を ウツクシイ――とただひとこと 少年の頬にせせらぎのあと感じやすい舌さきのように肌をつきだしたドブネズミたちがみそぎにあらわれるまえに それは尽きてしまった 午後十二時を告げる針はつらいほこりをかぶった奇形の影そのふるえるさきでは見えない傷がひろがっていくまだ知られていない もうひとつの世界がひろがっていく もはや失われた瞬間をさえぎる風はいかなる怖れをもはこんできはしないかわりに風はいう さあ安心していいんだよ 安心してお遊び ようやくきみはひとりになれたねあおじろい予感にささえられてたちまよう公園の老いた楓には とだえてしまった約束があるらしいそよいでいた枯葉が醜いひたいに吸われ少年はその手紙をうけとったそして ゆびのいろを失わせてしまうかげをつつみこむ けむる微笑みをあげながらブランコへくるくると近づいていくもはや失われた瞬間をさえぎる風はいかなる怖れをもはこんできはしないかわりに風はいう つまびらかな嫌悪と怖れとをあつぬりされた 寝室の毛孔たちは もう きみの心とつながっていはしない だから 安心してお遊び 少年はステレンスをけりつけたあとのようなひきゆがんだつまさきで煙にきしむ青空をかろうじてけりつけながらおもいきりブランコを揺らしだす いきおい青空が遠くへはじかれるのではないかとさえ思われるほどに トンデイッテシマエバイイ ダレカノココロノアルアタリヘ そう思う少年の眼球はとびだしているほんとうは青空をもっと間近でとらえたいからもはや失われた瞬間をさえぎる風はいかなる怖れをもはこんできはしないかわりに風はいう きみに美しい病をとどけよう風が少年のおもたい胸裏をおしあげながらそろうりくぐりぬけていくゆびをさしいれられたみどり児のこぶしのように命のひだが握りかえした 握られたものはしらじらと燃えている少年はいつまでもブランコを揺らしているだれかを待ちつづけているようにだれもくるはずのない 無理に継ぎ接ぎされたためにあかくにじんで物象たちをかなしませている季節のほとりにとりのこされた ほかにひとけのないさびしい公園で
2006/03/25
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わたしは彼女の頭に巣食ったイーティー彼女のはるかな病に見つめられて視線を逸らすことができなでいるなんとも愚かなイーティーわたしは沈黙に背負われてゆくけれど浮かびあがる叙情の貌に微笑みかえしてばかりいるなんとも愚かなイーティーわたしがうたえば彼女が狂うわたしはへたくそな歌をうたう彼女はへたくそな狂いかたをするお笑い種のシーソーゲーム時折話そうとするけれど彼女はわたしの星のことばをご存知ないそれよりも地球のことばを知らないわたしが悪いのか?なんとも愚かなイーティーなんとも愚かなイーティー……
2006/03/23
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いつからだったかおれは水槽にそいつをふりまくようになった神は声帯のないプランクトンだったからいつかピラミッドをよじり登って処女たちを孕ませるだろうおれは歌う「ジェラをわけてくれ」
2006/03/21
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日々食膳に祈ろう「楽に死ねますように」とああ そのあとでいいからほんの一瞬でいいからすべてを吹き消してもいいかい?それには二十二本もの蝋を垂れ流してきたすでに そして一度に一回きりでべちょべちょとああ 耳を置き去りにしたいほどアジャータサットゥのママに祝辞をつぶやかれてるすなおにこう言おう「契約書でケツぬぐいました」と
2006/03/20
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いつも洗われないわたしの黒髪は 悲鳴のすがたかたちをよせあつめ罪にふくれあがったものもらいを陽だまりのねむりのしたへしずめてしまう背後からはひろい翼に抱きすくめられ両の腕が黒猫の屍骸に染まりはじめあおざめたかおつきの奥で けものの折れ曲がった四肢が凍りついた車輪をはしらせているぐるぐるぐるぐると眩いほどにけっしてあけられることのない扉の明暗をかすかに反芻しているこの瞬間がさがさした藁の手のすきまから少しづつこぼれていく海よりもふかい青空が ただただ手だゆいばかりのこの毎日そしてまた積みあげられた崩壊のゆくえには射精を礼賛されしゆくえには脇腹をおさえながら一方だけがどうしてもつま先から離れてくれないこの毎日 こうしてわたしはあいまいなくちびるの先に燃えるヒバリを追いしれて ひとり 道を抱きしめる さし迫る足跡の散らされたながい道をああ こんなわたしの半生は水たまりの痙攣にもひとしいのではないかいたずらにかけられたため息へのありあまるいらかえにすぎないのだからきょうも 糞尿のながされたあと 胎内のような便器の底に花をたむけてでられない夢のぼんやりした皮膜のした 谺のように管を降りていくだけいつか膿み汁となり 傷口から外界のひかりのしたへ逃れる日まで
2006/03/19
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そのかわいらしいちいさなさじに 夢のひとしずくがこぼれればやわらかく握りかえしてくるみどり児たち けれど かれらはゆめを病んでいる ショートケーキが口中を侵してゆく裏切りの味わいひろがる世界のいろに まださらされたことのないかれらの瞳が そのために 不安のあなぐらへほうりこまれてしまう そこでは ゆめの病をしぼりだす絞首縄が ニンフォマニアの精虫くさい膣のようにぶらさがり 空間いっぱいに怯えの谺が ぬれた陰嚢のように ぶよぶよにふくれてゆく こうしてかれらの燃える頬のうえには醜く腫れあがった屈辱がたれさがり啼きながらそいつに齧りつくはめになる わたしもかつてあなぐらへほうりこまれたとき 眼球から血涙をしぼりとる手つきで病気がふりそそぎ 地上がそれを吸った また 地上がそれを吐きだした際 それまであなぐらにいたほかのみどり児たちとともに ゆめによごれた顔ごとあらい落としてしまった両の手がだんだん暗緑色にただれてゆくのを禁じえなかったそしていま 怖ろしい朝がくるひとつひとつ 薄い胸に朝を積んでゆくかわり映えのしない朝はどれもみなおなじひかりにいろどられ おなじかたちにまどろんでいる窒息に抱きついたまま わたしは眼をひらく胸から朝をはらい落として はじめてのように世界のいろに眼をさらすあの暗がりへのみこまれていった顔をさがす手立てを案じながらわたしは自分の顔がどんなだったかを思い出せない生まれたばかりでエイリアンに似ていたかあるいは 眼やくちびるや鼻の欠けている片輪だったかもしれないでもいまでも顔のない片輪者ではないかいまある顔がなにでできているかは知らないこの顔は わたしのほんとうの顔ではないからこの失われた眼ではないもので世界のいろをなで失われた鼻ではないもので世界を呼吸し失われたくちびるではないもので世界に接吻するこれでは 手垢にまみれた世界越しにどんな思いでひとに手をふればいいのか?ほかのひともあのあなぐらのなかでみどり児だったならわたしだけではないのかもしれないがこうして部屋にひとりでいるとせわしない秒針のさきっぽで亀裂をはらむのではないかと気が気でないのに どうでもいい数字ばかりかすめてゆくああ あのときどんな顔をしていたのか?いまでも両の手のいろはもどらない顔がもどらないのとおなじようにそしてそのために 朝がいっそう怖ろしいああ あのときどんな顔をしていたのか?ひとの気にいる顔か? それとも 気にいらない顔か? でも時折思うことがある 真昼の喫茶店でレモンをしぼるとき 血涙がこぼれはしないかとはぁ‥‥わたしはだめだ
2006/03/18
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ある雨の日の死体写真横にならべられた焼死体はうえから見ると みんなでダンスパーティーを催しているように見える双手を頭にかざしているのや股をひらいているのやなんだかたのしそうだぼくも仲間にいれてよツッツッ ツツツッ ツッ ツツツッテーブルを爪で打って拍子をとってみるつめたいココアが飲みたくなってきたある昼下がりの死体写真交通事故で首を刎ねた男の顔は砂風呂に埋まってのんきに鼻歌を歌っているかに見えるぼくも埋まって となりから手負いの詞を鼻から吹きかけてあげたい気分だでもヘタだから台無しにちゃうかな?タン タタタン タン タタタン タン床を踵で打って拍子をとってみるバニラアイスがとけだしてしずくが手に付着したはやくなめなくちゃある雪の日の死体写真車内でガス自殺した老人の半開きの眼は天国のジュークボックスにコインをいれる天使の幻でものぞいてるみたいだ神様は 意外にニック・ケイブとか聴くんじゃないか?いや この世界をおつくりになったそうだから きっと グランジとか好きかもしれないぼくのことだからもちろん天使は見たことあるけどかれらがコインもってるかどうかまでは知らないよ案外 世界をおつくりになったのはコインかもしれないけどコイン様よ ジュークボックスが壊れたらおしえておくれ ぼくのちいさい胃袋ととりかえてほしいからでもそしたら空からウンコが降ってきはしないか?ん?カンカン カカン カンカカンコップをスプーンで打って拍子をとってみるそろそろ見たい番組の時間だなある熱っぽい深夜の死体写真実の母親につき落とされて顔のつぶれた赤ん坊の死体はぼくの幼い頃 布団のなかで母さんが絵本の朗読をする声をいっしょに聴いた熊の縫いぐるみ(テディベアじゃないよ)を思わせるゴフ ゴフ ゴフ ゴフ ゴフ ゴフ部屋の壁を額で打って拍子をとってみるなんだか 死体がうらやましくなってきたな
2006/03/17
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ここは まっしろに惚けたような ひとたちの話し声であふれるだれかの頭蓋 まぶしい闇 くろい眼をなじませて ぼくはだれの野原を あるいているのだろう?だれのナイフで自分の腸をひきずりだしているのだろう?泉があるすかさず身を洗うだんだん自分が透きとおっていくのがわかるもう見わけられない手にすくいあげる硫酸‥‥火のついたタバコのかたちにくずれていく微笑なんだか変だ 息がくるしい切りとられた自分のペニスでのどを塞がれたようなくるしさにみもだえる のどのつめたい葉ごもり追いすがるようにかぎりなくひろがっていくペニスなにも描かれていないうすっぺらな体液の壁をにぎりしめてすべてのうらがわを盗みとり透明さをふくらませてぼくになりかわろうとするぼくのペニスいま ぼくは ぼくのペニスになる透きとおったペニスにぼくは 身もこころも死に絶えた排泄機能でいっぱいだ眼や耳や口や毛孔や肛門からもいらないものがながれないだから いつまでもいるものになれないそこで一生ペニスになってな!だれかの声こんなに声があふれているのにだれもいないのだろうか?どうしてぼくは独りなんだろう?ああ 自分の背後が透けて見える花たちが首をくくってるくたびれた影のうでのしたツキミソウがくくってるアヤメがくくってるスイセンがくくってるデイジーもくくってるヒマワリもタンポポもみんな首をくくってる風もないのにゆれてるよゆらり ゆらり なんだかとても眠たげにゆれてるよでもぼくの首は たぶん風があってもゆれることはないなぜだかわからないけどそんな気がするんだそのとき蝶が一羽 いまにもばらばらに壊れてしまいそうないろに ささえられた羽で闇をうちすえながら絞首縄をくぐりぬけていった
2006/03/16
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あなたの絶えいることを知らぬやさしい世界に いつもぼくは 乾いた義足をくべてしまうそうしてひとたび世界がゆらぎにのまれればあなたとぼくとのひとつの しろいかげ移ろう部屋の あらゆる片すみから片すみへと 生臭い血流をかよわせながら 眼に痛いてのひらをひろげてしまいそれが散乱した身の破片のいろいろのひかりをなめていくいまやふくよかな思い出となったはるかな瓦礫いろのうつむきかける太陽へせりあげるようにはらんだ死児に胸に薔薇を挿したひきとりては永遠に訪れない窓をつたいながれては底にたまっていくやさしいぴあのの音色がこころなしか うぶごえを思わせたどろりとした眼球のようなかれぇらいすぼくの蒼いほこりでできたひとに払われやすい皮膚を あわれんでいるように見える だから銀いろのすぷぅんで見えなくなるまでぐちゃぐちゃにしたクスリ漬けの脳が ふたたび にぶい音をたてて倒れたいまここにあることに ふりつもる疲れが層をなして うずもれていくぺにすのつめたい輪郭が なぞるようにかゆい耳をすませば 血の透明に染まっていくさけびが記憶のうすよごれたページをくしゃくしゃにする両腕にかかえているいくつもの義足が疼きを訴えはじめああ ぼくのコドモタチ!こうしてきょうも ふたたび乾いた義足をくべてしまうそれでもかわいい義足の蒐集をやめられない両腕がふとい尾をひくおもたさに醜く軋む悲惨の位置をしるされた地図のうえひとりで義足を拾いあつめるこのすがたは返り血で全身黒ずんでいるあの鴉に どこかしら似ていると思った育たない卵をそれと知りながらひっしにあたためているだけなのかもしれない目覚まし時計 辞書 ゴミ箱 雑誌 ぼぅるぺん すけちぶく あこぅすてぃくぎたぁ‥‥不治の病のようによこたわっている破片たちのまえで ぼくはあなたに謝りたいと つねづね思っている
2006/03/15
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もしこの地球が故郷だったなら公害にまみれたこの街でこころを病んで女々しい詩を書き蒼白な額をベッドに沈めて永遠の夢にすがりついていたにちがいないもしこの地球が故郷だったならやがては愛しいシェルターを追われ道を歩けば挨拶代わりに唾をかけられおのれの不甲斐なさに打ち震えていたにちがいないもしこの地球が故郷だったならついには嫌な奴を包丁でめった刺しにしてそいつの女を犯してマンコを食いちぎっていたにちがいないもしこの地球が故郷だったならとうとう囚人の生活を余儀なくされ腕の太い黒人に犯されリンチにあいついに狂死していたにちがいないだから わたしのほんとうの故郷よありがとうもう何も言うことはない
2006/03/14
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ベッドの甘い口腔に溶かされていくどろどろの夢を もてあそんでいたとき突然 わたしの腕を乱暴に踏みつける力に出会った「ごめんなさい ごめんなさい」あやまりながらわたしは 目に涙をためてさまよえる夜の冠を打ちすえた精一杯に打ちすえた(耳は工場の裁断機のうえで切り落とされるのを待っている)やがて 腕を踏みつけていたものは去っていった夜は女の下着のように透けていたから袖をとおすものはひとりもなかったわたしのほかには(もはや耳は 裁断機のうえにはない)腕には足の圧力ばかりなじんでいるだけ夜空では 三日月の鋭い刃が 民家の静謐を切り裂いているらしい音(いま工場は――廃園 緑のいろめきにくれる廃園 切り落とされた耳は――羽 廃園に舞い乱れる蝶の羽 かたわらには――せせらぎ とまどいながらも流れる永遠のせせらぎ)わたしはふたたび ベッドの甘い口腔に溶かされていくどろどろの夢を もてあそんでいることにした
2006/03/11
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