【1】アクリル板を切る
①
アクリル板の保護紙にカットサイズに合わせて直線を引きます。(上図はカットの図
)
②
アクリルカッターの先端を使って、保護紙を切り、アクリル板に傷をつけます
③
カッターの手前の刃を使い、繰り返しアクリル板を削ります。
キリキリ音がして切り屑が糸のように出て来ます。
2mm
厚のアクリル板を使いました。厚みの
1/3
くらいまで傷を入れるといいでしょう。特に両端はしっかり傷を入れてください。折り取るときに斜めに割れます。
④
机のはじに折り取る傷を合わせ、一気におります。机面を左手でしっかり押さえて、右手のひらで上から押し込んで割ります。このとき躊躇せず「一気に」です。「バン」と音がして綺麗に折れます。恐々やると、思わぬ方向にわれてしまいますよ。気合が大事です。両面の保護紙のうち1面がはがれます。また貼り直しておいてください。次の作業まで、傷や汚れを防ぎます。カット作業は以上です。
【2】アクリル板を曲げる
アクリル板は
80℃
で軟化します。この性質を使って綺麗に曲げることができます。
①
ニクロム線ヒーターを用意します。写真は自作のもの。電源(実験室にあります)に繋いで、
12V
で
1.4A
くらい。すぐに赤熱し、使用可能になります。
②
アクリル板を加熱し、曲げます。曲げる位置に直線で印の罫書き線を入れておき、ヒーターの真上におきます。ニクロム線が赤熱し、乗せてから
80
秒弱で、指で押すとちょっと熱い)クニャと曲がる感じがします。すぐ取り出して、木片の
90°
の角に当てて、しばらく保持しますこれで、直角三角柱(斜め切り)のパーツが出来上がりました。あとは、これを貼り付け、箱にします。
【3】貼り合わせてケースに
①底面の直角三角形に曲げたアクリル板を接着します。準備として、セロテープで
2
箇所仮止めしておきます。接着剤のジクロロメタンがセロテープにしみあがるとアクリル面を溶かして、汚れになるので、接着剤を少し流して一部を接着してからテープを剥がし、全体を接着すると綺麗に仕上がります。
②ジクロロメタンは蒸発しやすいので、容器本体を持つを体温でピュッと駅が飛び出し、アクリル面を汚します。(上写真中)のように容器の首を持って、手の内側の体温で、流出量を調整するようにしてください。
(上写真)は正面のアクリル板を接着し、三角柱の容器を作ったところです。
まだ、スチロール球を納めていないので、上の三角形のふたは接着してません。初めて作ると多少のずれや汚れが気になるところですがスチロール球を納めると目立たなくなります。安心して、続けましょう。
【4】中に入れる発砲スチロール球を切る
発泡スチロール球を切断します。難しいのは、塩化物イオン直径7
cm
球を
45°
の角度で切断すること。
①
まず半分にします(上写真)。ちょうど
7cm
球は
200mL
ビーカーが切り型になります。球には半分のところにうすい線がついているのでそれに合う、ビーカーを探し、切り型にするといいでしょう。
②スチロールカッターで切ります。一回カットしたら、合わせて
90°
回してビーカーにはめ直す。写真の②の線がビーカー面に垂直になるようにしてセットして、ビーカーの縁をガイドに切ります。
さらに、2本の切り線をそれぞれビーカー面に垂直にして切ると
1/8
球ができます。
1/8
球を
45°
の角度で切って
1/16
球を4つ作ります。この時も、
1/8
球をまとめてビーカーにはめ、三角定規で
45°
を確認し、縁をガイドに切ります。 必要な原子は
1/8
球4つ、
1/4
球2つ、
1/2
球
1つ(=
全て
7cm
球
)です。
作ったアクリルの箱の中に詰め込んでみましょう。
ピタリと合わなくても、気にしない。特に、
1/16
球はまずあいません。あふれると思いますが、押し込んでください。
【5】完成へ
後は、蓋をして、貼り付ければ出来上がりです。蓋は発泡スチロールに触れないところを何箇所か接着すれば十分です。
上蓋を接着前、接着面に触れそうな発泡スチロール球にメンディングテープを貼って保護します。接着液が少量でも発泡スチロールに触れると、醜く溶けていきます。
蓋は発泡スチロールに触れないところを何箇所か接着すれば十分です。