EPISODE 7 ―追加クエスト!?―




「一応、君の希望通りターラまで護衛したけど、どうだろう?折角ここまで来たんだ、カイヌゥスまで行って見ないか?」
唐突にランドさんが若いパラディンに問いかける。
「カイ・・・ヌゥスですか?それってどこなんですか?」
若いパラディンは面を喰らった顔になっている。私は内心
『最初から連れて行くつもりだったんでしょ。確信犯だなぁ』
笑いがこみ上げて来るのを堪え苦笑いをした。しかし、もし本当にカイヌゥスに行くのであればもう一人赤装備以上の人物が必要不可欠になってくる。何故か?私もパトリア地区では初心者と同じでモンスターに触られるだけで体力の3分の2は削られる。勿論金装備でその様な事になるのだから若い冒険者達は即死なのは間違いない。しかし、若さゆえなのであろうか彼は
「ここまで来たんだから行きましょう!」
と。私はパトリア地区へは何度か行った事はあるが、必ず熟練者が数名で私を包囲しながら連れて行って貰っていた。今回の追加クエストとも言える行為はかなり無理がある。多分、ランドさんとお師匠様は無事カイヌゥスには行けるとして、私は護送と言うよりは護送される方になる。いくらディバイン装備のランドさん、赤装備のお師匠様でもかなりハードな筈。しかし、ランドさんは
「なんとかなるよ」
と、笑顔で答える。
「何かあったら朽岐さんもいるし何とかなるよ」
しかし、先ほど朽岐さんは居たものの、彼もこの世界には存在するが本当の世界に戻っている様子。伝言は残しておいたが、果たしてそれを聞きつけ、駆けつけてくれるかは疑問が残る。
「取りあえずなんとか守るから心配しなくていいよ」
ランドさんも多少は不安なのであろうが気丈に対応してくれる。
『この人に全てを任せよう』
私は心でそう思いながら彼にパーティのリーダーを託した・・・



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