EPISODE 9 ―ランちゃん助けて!




「ふぁ~・・・。さてと・・・。ん!?」
長い休憩を終えていつもの崖からカイヌゥスの町へ戻りターラの村へ帰ろうとしていた。
ふと、マエルの前で先ほどまでパーティを組んでいた+Lloyd+が右往左往している。
「どうしたの?」
「あっ、Wiz!丁度良かった、助けてくれない?」
彼の話を聞くと、『マエルがゲートを開いてくれない』とのことだった。たまに起きるこの世界の異常。皆はこの異常を[バグ]と言う。
「もう、6回お願いしたんだけど、マエルが僕を元の世界に帰そうとするんだ・・・」
そう、彼はこの世界の異常[バグ]に陥ってしまった。
「どうしよぅ・・・」
私の思考回路を総動員して幾つかの案を提案してみた。しかし、全て試したが結局無に帰った。
「残るは歩いて帰るしかないな・・・」
+Lloyd+の顔がこわばる。それもそうだろう、カイヌゥスは私ですら一人では来れない所。しかも帰り道となると尚更、帰れない。それを私と+Lloyd+とでパーティを組んだ所で到底無理。
やはり帰り道も護衛を付けねば。私は思い切ってカイヌゥスの町に響き渡る様に大声で叫んだ。
「すいません!ターラに帰りたいのですが、誰か護衛をお願いできませんか?」
ターラの空に私の声が吸い込まれる。誰も返事がない。落胆した私と+Lloyd+・・・。しかし、唐突に事態は急変する。
「どうしました?」
一人のディバイン装備のパラディンが声を掛けてくれた。どこかで見た人だ。
先程マ=ドゥバラスで私達がモンスターに囲まれた時に助けてくれた方だった。その方の名は【聖騎士パラディン】のG28さんだった。
「実は、・・・」
事の全てを彼に話した。
「よし、分かった。私が護衛しよう。」
言葉は少ないが心の中は『正義感に燃えている』そんな言葉だった。
私達は彼に全てを託しカイヌゥスの脱出を試みた。しかし、いくらパラディンの彼でも体力、防御力が極端に低い私達を守りきれず、私そして+Lloyd+はモンスターの攻撃に倒れた。流石のG28さんでも手強いモンスターを倒し私達を守るのは辛いのが手に取るように分かった。
「もう少し人を呼んで見ましょうか?」
「そうだね、私一人だとちょっと大変だね」
一旦カイヌゥスの町に戻り私の所属するギルドに会話を持ち掛ける
「ランちゃん助けて!」




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