里の種

里の種

2008/12/13
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カテゴリ: 記憶
小学生の高学年くらいの頃に読んだ児童小説で、研究室の中で宇宙を造り出すという話があった。挿絵があって、上下に挟まれた装置の中に銀河のような宇宙が浮かんでいた。宇宙というより、そこに小さな夜が出来ていて、微細な光が渦巻いている。そんな挿絵だった。その挿絵を見ているとき、今居るこの宇宙も誰かの実験で出来上がったものかも知れない、と思った。その誰かのいる世界もまた、それより大きな誰かの造った宇宙かも知れない。その上もまた、と次々に考え続けると、目眩を覚えるような、先の見えない怖さを感じた。永遠について考えた初めての体験だったかも知れない。

耳鳴りと思えば静かちりちりと蛍光灯の音のみ聞こゆ

永遠と同質になるその刹那間遠く響くひとつ靴音

シリウスの煌めく冬の南空 数え歌聞く夜の公園





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最終更新日  2008/12/13 08:38:20 PM
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