里の種

里の種

2022/11/26
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少年の頃を回想して
介護をしている祖父の世話をしているとき
尿瓶の底に響く小水の音を
谷川の清水の音
と表現したけれど

気分がふさぎ込んだある日
座って用を足している
とき
自分の小水の音が
余所の
自分から離れたところ
から聞こえて来る
ように思う時があった

遠くとも近くとも
思える
不思議な感覚

空耳のようで
まさに
小川を流れる
清水の音を
空耳に聞いている
気がした








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最終更新日  2022/11/26 01:10:06 PM
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