里の種

里の種

2023/02/18
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指で目をマッサージする
目をマッサージするとき
眼球を感じると
ふと
考えることがある

谷崎潤一郎の小説に
春琴抄という作品がある

盲目の美少女と
彼女に使える
青年の恋の話

青年は少女を
慕うあまり
自らの目に
針を突き刺して
自分も盲目になる
そんな話だったと思う

指で瞼の上から眼球を
触っているとき
このまま針で刺したなら
どうなるだろうか

などと変な考えがよぎる
馬鹿げているけれど
破裂する眼球を
空想したりする

人間の臓器というか
機能は
簡単に失うことが出来る

そうして
一度失ったものは
簡単には取り戻せない

当たり前のことが
突然
唐突に
実感させられる






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最終更新日  2023/02/18 01:20:08 PM
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