June bride 5



「ああ・・・」
短く答え窓際から動こうとした三蔵だったが、いきなり後ろから八戒が腕を絡め抱き着いて来たために、逆に動けなくなってしまった。

「おい!!八戒っ。」
『重いっ』と、言ようとした三蔵は次の八戒の言葉で黙ってしまった。

「すみません。でも、しばらくこのままでいさせてください。」
三蔵の肩に顔をうずめてしばらくそのまま動かなくなった。

「ふっっ・・・」
ため息を付いて三蔵は普段ならけしってしないだろう、『ポン!ポン!』と八戒の頭をかる~く叩いてあげた。

抱きついた三蔵の体から、ほのかに匂うマルポロが心地よくって八戒は、段々と気持ちも落ち着いて来たみたいだった。

「すみませんでした。もう、大丈夫です。」
顔は上げたげど、腕はまだ絡めたまま離そうとはしなかった。

「・・・・・おい」

何か話そうと口を開きかけた三蔵は、視界に八戒の顔が目にはいったと思ったらいきなりキスされてしまった。

突然の事で自分に何が起ったか解らず、ぼーぜんとしている三蔵に微笑んだ八戒は、
「それじゃ、もう寝ましょう。」

別に何にも無かったような顔で腕を離して、
「三蔵、おやすみなさい。」
ベットに入って寝てしまった。

我に返った三蔵は『はっかいっっっ!!』怒鳴ろうとしたけど、もう、とうの本人はこっちに背中を向けて寝てしまっていた。

「ちぃっっ!!」
舌打ちして三蔵も仕方ないので空いている方のベットに入った。

少し経ってから
「・・・・三蔵、もう寝ましたか?」
先に寝てしまったと思った八戒がいきなり背中越しに声掛けてきた。

「実は僕眠れないないです。良かったらこっちのベットに入れてくれますか?」
けっして大きいとは言えないシングルベットに、入ってきた。

「それにこうすれば、2人で寝ても大丈夫ですし。何もしませんよただ、添い寝だけです(w」
そう言って



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