ダンの部屋(B'z 大好き)

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☆お星さま☆


  ~お星さま~        

                 by ダン

 そのロケットが宇宙へ出て・・・
もう20年・・・・・

彼女は・・・
・・・少しでも
星になれただろうか・・・

・・・おれは・・・
・・・今なら・・・
はっきり答えを出せるよ・・・



彼女と知り合ったのは、友達からの紹介だった。
紹介と言っても、顔も知らないしただ、メールアドレスを
交換しただけだ。
最初はメール友達だったけど、なんかのきっかけで
会うことになった・・・・・

は・・・ はじめまして川井さん!!
「相手の子の名前は知らない・・・ただQちゃんって呼んでっていわれたから
オレはQちゃんと呼んでる。」
君が・・・ Qちゃん???
オレは素直に「可愛い」と、思った。
 歳いくつ?
相当 若く見えるけど・・・
そ! それは・・・ 秘密です・・・
「えぇ~!? 中学生だったや高校生だったら
犯罪だぞ~!!!」
 その後、自己紹介が終わったら、2人で食事に行った・・・

 Qちゃん・・・ お酒飲んでも OK!?
オレは 21歳なんだけど☆★☆
だ・・・ 大丈夫です!!
20歳は とっくに過ぎてますから!!
え!?
オレより年上!?!?
「全然見えないょ」(苦笑
エ・・・ エヘヘ☆☆☆
「じゃ・・・ 乾杯!」
「か・・・ 乾杯♪」
またその時、オレは思った「笑った顔、可愛い!!!」って。
 その後、カラオケでさんざん歌った。



「遅くまで 遊んじゃったなっ☆」
「楽しかった♪」
 一つ疑問に思ってたことがあったんだけど
どうして急に、僕に会おうと思ったの?
「・・・同じ時間を生きてくれる人を探してて・・・・・・・・・・」
「あ! 見て! お星さまが きれい♪」
人は・・・ 
・・・死んだらお星さまになるっていうよね☆☆☆
「お星さまに なりたいなぁ あたしも・・・」
縁起でもない事 いうなょ!!!
なんてねっ☆
アハハ・・・
 もうすぐ夜が明けるよ・・・・・うちに来る?
い・・・ いえ! あたし帰ります!
そ・・・・・
そうだよね・・・
「会って、いきなり 下宿にさそうなんて
非常識だよなっ  アハハ・・・」
「おやすみ☆」
「おやすみなさい♪」
・・・おれは・・・
すっかり彼女に夢中になっていた・・・・・

 それから・・・
何度も彼女とデートした・・・・・
 でもいつも 夜だった・・・

「ひ!・・・ 昼間に!?」
あぁ
ディズニーランドとか・・・
水族館とか・・・
君ともっと、いろいろと遊びたいんだ・・・
「・・・・・・・・・」
「Qちゃんは、オレに秘密が多すぎる!!!!!
H・Nだけで・・・ 
キミの本名だって知らないし!!!!!」
とたんに、彼女は泣き出した。
Qちゃん・・・・・
あたし・・・ やっぱり恋愛とか・・・
むかないのかなぁ・・・
 ほんとの・・・
ほんとの事、いっても嫌いにならない?
「当たり前じゃないか!!!」
じゃぁ・・・その・・・
こ・・・ 告白します・・・

「あ・・・ あ、あたし
吸血鬼なんです。」
「は・・・?」
きゅ・・・ 吸血鬼だから、Qちゃん・・・
エヘヘ☆☆☆
 本名 忘れちゃったの・・・
もぅ三百年ぐらい昔のことだし・・・
「たぶん、350歳ぐらいだと思う」
「・・・・・・・・・・」
吸血鬼になったの・・・10代の頃だったから・・・
・・・たぶん・・・
齢しは それからとってなくて・・・・・・・・・
昼間・・・ 出歩かないのは。
・・・太陽の光がにがてで・・・
もぅ・・・  いいょ・・・
「ウソなんて、つかなくて!」
 「ち が う !!!」
「 ! 」
い・・・ 行かないでよぉ~
あたしをまた一人にしないでょ・・・
 だ・・・ だから・・・
だから内緒にしていたのにぃ~~~~~
「Qちゃん・・・・・」
オレはQちゃんの体をそっと近寄らせて、抱きしめた・・・
「川井さん?」
いいよ・・・
もぅキミが何者かなんて、気にしない・・・・・
「あ・・・ ありがとう♪」



彼女の言った事はウソだと思っていた・・・
でも・・・ そんな事は、オレの気持ちとは
関係のない事だから・・・
「オレはその後、彼女を抱いた・・・・・」

 死なないから・・・
だから・・・
お星さまにはなれないの・・・
「Qちゃん・・・」
ねぇ・・・ 川井さんも・・・
なりたくない?  吸血鬼?
同じ時間を 生きていかない?
「 !  おれは・・・ そ・・・ その・・・・・」
・・・そうよね 川井さんだって
お星さまになりたいよね。
「ニコッ♪」
「Qちゃん!  Qちゃん!!!!!」
彼女は笑って、走り去っていった・・・・・・・・・・
おれは、その時 答えを出せなかった・・・
・・・彼女のいってる事が、信じられなかった
からだけじゃない・・・・・
それから・・・
彼女は、オレの前から姿を消したんだ・・・
 彼女の行方を知ったのは、10年後だった・・・・・
「きゅ・・・ Qちゃん!?」
うん・・・ 今ね・・・・・・NASAにいるの。
これ・・・ 極秘なんだけど・・・川井さんだけに教えちゃう♪
「な、なんだよ そりゃぁ」
あれ かなぁ・・・
この時刻・・・ 日本上空の・・・
西の空を通過するって。
Qちゃん・・・ お星さまになりたいっていってたもんなぁ・・・
夢・・・ かなえたんだね・・・


それは・・・ 冥王星への有人飛行・・・
地球へ帰ってくるのに20年はかかるそうだ・・・
もちろん成功すればだが。
 彼女は不死という特異体質であるためこの任務に抜推されたそうだ・・・
冗談のような話だけど・・・

 そして・・・
20年の歳月が流れた・・・
Qちゃんは・・・ お星さまになるって夢・・・ かなえたけど・・・・・
 ・・・オレは どうだろう・・・
結婚もしてみた・・・ 望む仕事にもついた・・・
でも、何かなりない・・・
 オレにとって
・・・ほんとに・・・
大事な夢って・・・

それは・・・ あの頃の想い・・・・・・・・・・
忘れられないキミへの・・・・・

ただいま☆ 川井さん☆
答えは、決まった?
「 あぁ 」
かるく、キスをかわして。  かぷっ!


・・・・・・・・・・・・
キミと・・・悠久の時を歩もう・・・・・
同じ時間を生きるんだ・・・


     THE END





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