さつきのママの部屋 ~一緒に子育てしませんか?~

さつきのママの部屋 ~一緒に子育てしませんか?~

子育ての部屋



さつき・・・

もう戻って来ない私達の娘

長男を出産し、5年経った冬、二人目を授かった。
順調だと思っていた。あの日までは・・・
妊娠7ヶ月の時の深夜 急にお腹が痛くなった
前日、産婦人科に行き「大丈夫」と言われていたので安心していた。

出血、即 病院へ。「ここでは無理、NICUのある病院へ」
救急車でとある大きな病院へ転送され超音波検診

「方手が骨盤まで下りています。救う為には帝王切開しかありません」

それから5時間後位に帝王切開、産声は無かった。
でも 確かに生きてはいた。そう あの時までは・・

次の日の朝、夫から赤ちゃんが亡くなった事を知らされた。
言葉が出ない。ショックを受けたのは同じはずの夫が
「一生懸命頑張ったんだよ」と言ってくれた。
「喜びも哀しみも一緒だよ」とも
その一言が私を元気づけてくれた。
夫は見送る準備を葬祭業者に頼まず、全部、一人でしてくれた。
私は、病室で泣いているしかなかった
鏡で見る自分の顔は まるで別人だった。

 医療ミス・・・かもしれない。私の不注意かもしれない。
 だがあの時入院させていてくれたらという思いは残っている。

 たった一日の命 守ってあげたかった。

 生きていれば、今年、年長さんになる筈だ。

 もうすぐひな祭りのお祝いをしていただろう。

 嬉しい筈の「ひな祭り」私にとっては、哀しい日である。

 もう、私には 二人目は無理なのか?過ぎた望みなのだろうか?
 悩む日が続いた。「さつき」戻っておいで。もう一度
 今度は元気になって生まれておいで・・・。

 そう願い続けて半年、結婚記念日が過ぎた頃
 第三子を授かった。嬉しかった。願いを叶えてくれた。

 私に代わって炊事をしてくれた夫に感謝で一杯だった。

 もうこの5月で七回忌が来る。

 今は 立ち直り 二人のやんちゃ坊主の世話に明け暮れている。
 やはり切迫流産と切迫早産とで難儀した長男も嘘みたいに元気

 それが何より嬉しい。
 「子供は宝」だから・・・


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: