新電人房 別室『十畳』

トカゲ?カナヘビ?

子供の頃、夏休み、冬休みはよく母親の実家(三重県伊勢市)に遊びに行ってました。

そこには小さいながらも庭に池があり、草むらには昆虫や爬虫類、両生類の類が潜んでいました。

で、子供の頃によく遊んでもらった生き物といえばトカゲ。
トカゲでも、ちょっと大きめのヤツは何故かカナヘビと呼んでいたのですが、まあトカゲです。

トカゲを捕まえては、シッポを切って、ピコピコさせては遊んでいました。

ここから書く内容は、下手をすると「動物虐待」といわれるかもしれませんが、子供のやった事ですから、動物愛護団体の方は大目に見てくださいね。

お菓子の袋に『食べられません』と書かれた小袋がありますよね?
そう、 『乾燥剤』 です。

年上の従兄弟に「乾燥剤は食べたら死ぬんで」と聞いて、本当に死ぬのか?と疑っていました。
でも、さすがに自分で試す勇気はなかったので、遊び友達のカナヘビ君に試してもらう事にしました。

私は乾燥剤の封を切り、中の粒を手にとって、カナヘビ君の居そうなところに撒いてみました。
しかし、カナヘビ君は中々姿を見せてくれません。
姿を見せても私からのプレゼントを受け取ってくれません。

業を煮やした私は、たまたま通りがかったカナヘビ君をひょいっと手に取り、粒をカナヘビ君の口に近づけてみました。
しかし、カナヘビ君は頑として口をあけてくれませんでした。

「遠慮すんなや~」と私も頑張ってみましたが、カナヘビ君は私からのプレゼントを受け取ってくれません。
5分ほど頑張りましたが、とうとう根負けしてしまいました。

「そんなに食いたないんか~」

私は、右手に持っていた乾燥剤の粒を捨て、左手に持っていたカナヘビ君の顔を乾燥剤の袋に押し込みました。

左手で暴れるカナヘビ君。
そのうち、ピクピクッ!としたかと思うと、そのまま二度と動かなくなりました。

従兄弟の「乾燥剤を食べたら死ぬんで」は本当でした。


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