品川ダイヤモンドバックス

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2007.03.14
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カテゴリ: プロ野球
ドラフト制度の希望入団枠撤廃が確実となった。13日、都内のホテルで12球団代表者会議が開かれ、ドラフト改革について検討された。暫定制度のまま維持する方向だったが、西武の不正発覚を受けて事態は変わった。日本プロ野球組織(NPB)は「白紙」と表現したものの、今後は撤廃を前提に検討していく。16日にはアマチュア側から意見聴取するが、アマも希望枠の撤廃に賛同している。それに伴うフリーエージェント(FA)短縮については意見が分かれているが、不正の再発防止を最優先としていく。21日の代表者会議で方向性が出る。

「白紙」といっても真っ白ではない。本来ならば、この日にドラフト制度の現状維持を発表する予定だった。だが、西武の不正発覚で状況が一変した。選手関係委員会の野崎委員長(阪神取締役)は「現状維持の方針は白紙に戻すことで合意しました。今後はアマチュアの意見を聞いて結論を出していきます」と説明した。アマが希望枠の撤廃を強く希望していることは承知しており、事実上の撤廃宣言といってよかった。

希望枠の維持を主張してきた球団も「撤廃やむなし」の態度を示した。巨人清武代表は、独自のウエーバー方法とFA短縮という具体案を示した。ソフトバンク角田代表は「希望枠イコール不正という考えはどうかと思う。ただ、うちは撤廃はNOではない」。広島鈴木本部長も「希望枠に起因して問題が起きているのは事実で、今の制度を残すのは疑問。今後はどういう制度にするか考えないといけない」と語った。他の球団は、かねて撤廃の意思を明確にしていた。

それでも即座に撤廃を発表できなかった理由は、その先の議論にある。単に希望枠を撤廃するという意見もある一方で、入団時に選手の自由を奪う代わり、FAを現行9年から短縮すべきという意見もある。希望枠撤廃を主張しても、FA短縮に嫌悪感を示す球団が多い。暫定ドラフトを決めた05年にも、この点で各球団の意見が割れて合意に至らなかった。苦い経験があるため慎重になった。

だが、今回は事情が違う。倫理行動宣言をしても不正を防止できず、世間に大きな不信感を与えてしまった。アマは日本高野連、大学、社会人の各連盟が一体となって希望枠に反対している。FA短縮の問題で意見が割れたとしても、この日の「白紙」から希望枠の維持へは戻りにくい。撤廃を大前提にする以上、FA短縮に反対する球団も今回は妥協する必要がある。国内移籍に限り、1年もしくは2年の短縮で落ち着く見込みだ。

新しい制度の選択肢は無数にある。完全ウエーバーだけでなく、独自のウエーバーや抽選なども考えられる。広島鈴木本部長は「個人的には具体案を持っている」と語っており、今後は巨人案以外にもさまざまな案が出てきそうだ。取り返しがつかないほど大きなダメージを受けた球界だが、自浄しようとする限り、見放さないファンはいるはずだ。【飯島智則】





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Last updated  2007.03.14 20:41:23


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