diario de Mikkinha

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夫の検査スタート


もともと自分の方が子供が欲しい願望が強かった事もあり、
恥ずかしがってはいたけれど、快く検査には行ってくれた。
数日後に結果が出た。
それを見た私たち、横に乗ってる平均数字より色々低いところが
あるのが目に付いた。
全部ポルトガル語で書いてあるので私には良くわからない。
はじめての経験で緊張した~なんて夫は言ってるし、
とにかく私の担当医に見せようと、気軽な気持ちで病院に行きました。
しかし結果を見た先生はすごく渋い顔をした。
そして「これじゃあ子供は出来ませんよ。」と言った。
精液の量も精子の数も平均よりずっと低かった。

夫の検査生活が始まった。
10月後半、紹介で行った泌尿器科で色々な検査をした。
なんと言ってもポルトガル語なので、日本語での専門用語は分からないけど、
精液の再検査、超音波、血液、レントゲン、なにやらお尻の方からの検査、等々。
結構若い日系人の先生でなかなか感じのいい先生だった。
結果、精策静脈瘤が見つかった。
これは手術で直ると先生はおっしゃる。
じゃあ一日も早く手術を!
私の気持ちは焦る。
しかし泌尿器科の先生は自分は不妊治療専門じゃないから、他に色々調べて
からやった方がいいと専門医を紹介してくれた。

2004年12月はじめ、今までやった検査結果を持って不妊治療専門の病院に行った。
担当医はやっぱり日系人。
だけど何だか無愛想で淡々としている。
医者は全ての結果を見た後に説明をはじめた。
ポルトガル語での説明は私には難しくて9割方わからない。
だけど1つだけはっきり分かった。
医者は夫に”100%自然妊娠は無理だ”と告げた。
そして顕微受精の説明をはじめていた。
私はその時はあまりショックではなかった。
簡単にあ~そうすれば出来るんだ~なんて心の中で思っていた。
人工授精の事はホームページなどで読んで、やり方だけは知っていた。
なんだか少し光が見えたような気がして家に帰った。
帰った私は早速ネットで顕微受精について色々調べてみた。
頑張ってる人のみんなが痛さ、辛さを語っている・・・・
その夜はなかなか寝られずに考えた。
次の日私は夫に言った。
痛いのは嫌だ、辛いのは嫌だと。
半泣きだった。
夫はつらそうな顔をしてだまって私の話を聞いていた。
そして僕はそれでも子供が欲しいと言った。
彼をせめてもしょうがないと思った。
でもぶつける場所の無い私の感情は彼の心をたくさん傷つけた。





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