DINDINの日記

ブラジルで子連れで歩く場合


どこへ行っても、子供を連れていると、実に多くの人が話しかけてくる。  
かわいいねえ、なんていう名前?と、店員、お客、街行く人々、
銀行の列に並んでいる間も、子供からお年寄りまで、
何の気兼ねなしに、話しかけ、娘に飴を下さったり、
何か食べている人は、自分の食べているものをちぎって
分けてくれたり、とてもかわいがられる。

子供が、人が食べているのをじーっと見ているのに
(子供は大体そういうもんだと思うが、、)あげなかった場合、
お腹に虫がわいてよくないから、と、迷信めいたことを言う人もいる。

ここブラジルでは、子供たち、そして、これから生まれてくる赤ちゃんたちは、
社会の宝、いらっしゃいいらっしゃいと、みんなでおもてなしする傾向がある。  
それは、お腹に赤ちゃんがいる妊婦にしてもそうだ。好待遇になる。 
妊婦が乳幼児連れでバスになんか乗っていようものなら
みなさん、大変気を使ってくださって、席は譲ってくれるし、
子供の相手をしてくれたり、人によっては抱っこしてあやしてくれる人もいる。

もし誰も気づかないと、運転手さんが、
「ちょっとー、妊婦さんが来ましたから、席を譲ってあげなさーい!」
と乗客に声をかけてくれ、すぐさま席を開けて座らされる。

一度、メトロ(地下鉄)に、二人の子を連れて乗ったときも、そんな感じだった。
ラッシュアワーの中を、幼児二人連れで移動する無茶な私を、
スイスイと通らせてくれ、何人もの人がここへ座んなさい!
と席を立ってくれて、恐縮した。

咎めるどころか、大変ねえ、と、話しかけられ、
空きのない上の子を、全く見知らない乗り合わせの女性が
ひざに抱っこして座らせてくれた。
道中、ずっと子供相手に、ほかの乗客も交えておしゃべりしてくれ、
地下鉄を降りて、次の乗り換え口で別れるまで、
娘の手をつないで一緒に来てくれた。
後は笑顔でチャオを言ってお別れした。

この点について、子連れ=ダサいとか、
ひねくれた考えを持った十代の子や
独身の方々というのを見たことがない。
みんな笑顔で気分よく接してくれるのだ





© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: