~Koharu日和~

~Koharu日和~

PR

Profile

tetsu373695

tetsu373695

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

June 12, 2007
XML
カテゴリ: 天使ママになって
小春が天国に行って初めてのお盆がやってきた。

私は生花店のお盆の準備などですでに疲れがピークになっていた。

小春の初盆。お骨がないのはこういうことね、お経をあげるわけでもなく遺影もない。

死産とは、そういうもの。誕生した瞬間に息をしているのと、していないのと‥。


お盆の13日、あまりの忙しさに私は小春のことも考えることもなく
死んだように眠りについた。

夢の中‥。
小春より数ヶ月前に天国に行った私のおばあちゃんの春子しゃん。
その春子しゃんが小春を連れてきてくれた。

そして私の胸へ小春を預けてくれた。

小さな小さな小春ちゃん。春子しゃんが少し遠慮がちに、優しく微笑んでいる。
私はずっと小春を抱っこしてあげたかった。

顔も見ずに抱っこもせずに天国へ旅出させてしまった卑怯なママ‥。

優しく、強くいっぱい小春を抱きしめた。

「ごめんね、ごめんね」何度も小春ちゃんに謝った。

もう涙でよく分からない。不思議なもので小春の顔を知らない私は夢の中でも
小春の顔は分からない。そこだけ靄がかかったように見えない。

こんなに近くにいるのに、抱きしめているのに顔が分からないなんて‥。

コレは夢なのか、現実なのか‥。

小春ちゃんの名前は生まれる前から、春子しゃんの名前をもらって春生まれということも
あって名づけた。きっと春子しゃんはすごく嬉しかったんだと思う。

子供が大好きで、長女のちあきたんも春子しゃんが大好きだった。

小春ちゃんが天国へ旅立ってから、私はきっと春子しゃんが一緒にいるって直感した。
案の定、春子しゃんは小春と一緒にいることがすごく幸せそうだった。

いつも迷惑をかけていた私だけど、本当に頭が上がらない。
私がいつか、魂の故郷へ帰った時にはいろいろいっぱい話そうね。

小春との再開は、思いがけずドラマティックだった。

そして、私は自分自身の泣き声と嗚咽で目を覚ました。

枕も涙でかなり濡れていた。どのくらいこうしていたのかと思うくらい。
‥疲れていた。そして言い表せないほどの感動を味わっていた。

もう、放心状態。限界。わなわなと全身が震えた。 

「ありがとう‥」この手にしっかりと小春の温かさが残っている。

ずっと小春を抱っこしてあげなかったことで自分を責めていた。
最低な母親だと、恥じた。小春は許してくれないと自分を恨んだ。

今までの罪悪感から、春子しゃんと小春ちゃんが開放してくれた。

‥その後、また小春との再開が待っているなんて。

今考えると、さらにドラマティックね。

つづく~





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  June 13, 2007 08:50:04 AM
コメント(0) | コメントを書く
[天使ママになって] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X

Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: