眠り姫&毒りんごのきまぐれ日記

眠り姫と毒りんご其の1~10


眠り姫との出会いを綴っています


-其の1- 2004年1月20日の日記より


眠り姫との出会いは1989年夏、札幌市某区の保健所。
子犬を求めて行ったところ、生れて一週間にも満たない子猫に遭遇
やっと開いた目と目があったその時、二つの運命が一つに・・
猫を飼うのはこれが初めて・・
本屋によって「猫の飼い方」を購入!どうなることやら・・



-其の2- 2004年1月21日の日記より


保健所で譲り受けた子猫を自宅に連れ帰りまず「牛乳」を与える。
が、自分ではまだ飲むことができないのだということに気づいた。


引き出しの中をかき回しスポイトを見つける!
与えてみるけどうまくいかない・・困った


近所にペットショップがあったことを思いだし出かける。
お店の人に相談しほ乳瓶と猫用粉ミルクを購入。
人間の飲む「牛乳」は与えてはいけない物であった。


おなかを空かせているであろう子猫を一旦放置し
「猫の飼い方」本を読むことにした。


-其の3- 2004年1月22日の日記より


さて、本を読んでいるとさすがにおなかが空いたのか
子猫がピーピー泣き出した。

お湯をわかしてミルクを作ることにした。
哺乳瓶を口に持っていくと前足をゴムの部分にもってきてもみもみしている。
なんともかわいいしぐさ・・
ミルクを与えながら名前を考え始めた。

「ひめ」という名前がうかんだ!

ちょうどメスだし良い名前だ。
拾った命、大切に育ててあげたいと思った。


-其の4- 2004年1月23日の日記より


ミルクを飲ませたら排泄をさせなくてはいけないらしい
ティシュを湿らせ肛門を刺激してあげる・・
ティシュが黄色く変色(^_^)成功したようである

その後は即席で作ったベッドですやすやzzz
手も足もまだ毒りんごの小指ほどの太さ

かわいいの一言である


-其の5- 2004年1月24日の日記より


我が家に来て数日経過。
よたよたと歩くようになった。

そろそろトイレを躾なければならない・・・
日中一人(正確には一匹)でお留守番を
しなければならないわけだから必要不可欠!

トイレ用の砂を用意し準備万端。

いつものように肛門を刺激したあと砂の上に置く・・・
わずかに砂の色が変わった

これを繰返せば覚えるのだと本に書いてあった・・
上手くいくといいのだが


-其の6- 2004年1月26日の日記より


ミルクの後トイレの上に放置すること数回

排尿を済ませるまでは目を離すことができない。何日か繰り返した。
が、眠り姫は2回失敗(砂の外で排尿)したのである。

毒りんごはそこで「もう一回失敗したら保健所へ逆戻よ!」
ときつい一言をあびせた。。。

次の日、嘘だと思われるかもしれないけど、眠り姫はよたよたと
自らトイレに入って用を済ませたのである。

毒りんごは感動で思わず眠り姫を抱きしめた。


-其の7- 2004年1月27日の日記より


ある夕、眠り姫のようすがおかしい!
くたーっとしたまま動かない!

慌てた毒りんごは即行眠り姫を車に乗せて犬猫病院へ・・
様子を伝え、いざ先生の診察が始まろうとしたその時
毒りんご以外の人間に初めて接した眠り姫は驚きおののき
診察台を転げ落ち、部屋中を駆け巡った。

ついでに貯まっていたウンチをまき散らしながら・・
単なる便秘だったのである。。

先生は「大丈夫ですよ」とは言ってくれたものの
壁に張り付いたウンチをこの後掃除して貰うのかと思うと
あまりの申し訳なさに毒りんごはお詫びもそこそこに
帰路車を走らせたのであった。


-其の8- 2004年1月28日の日記より


寝る時はそれぞれのベットで眠るようにしていた。
ある日眠り姫が毒りんごの枕元に来て、
「ねえ、ねえ」という感じで
毒りんごの顔を撫でてきた。

ちょっとだけ布団の端を上げてあげるとスルスルと中に・・
それ以来、眠り姫と毒りんごの添い寝がはじまった

が、朝方目が覚めると眠り姫は毒りんごの首に襟巻き状態で
横たわっていたのである・・(猫の襟巻き)


-其の9- 2004年1月29日の日記より


いつまでも猫用ミルクを与えているわけにもいかない・・
離乳食を用意した。コーンフレークみたいなものに
ミルクを混ぜて軟らかくして与える。
すごい食欲で、おかわりを要求・・

その離乳食に少しずつ普通のキャットフードを混ぜていけば
離乳できると「猫の飼い方」本に書いてあった。

キャットフードも本に書いてあったお薦めの物を選んだ。
今はもう販売されていない「ピュリナのキャットチャウ」
それ以来、十数年それを与え続けた・・

どうしてか分からないけど・・眠り姫は人間が食べるものを食べない。
というか食べようとしない。
お刺身とか鼻先に持っていっても無関心
お陰で、食卓の上に食べ物を広げておいても全然安心


-番外編・毒りんごの独り言- 2004年1月30日の日記より


眠り姫が言葉を話せたらといつも思う。
聞きたいことが山のようにたまっている・・

眠り姫に出会って良かったと毒りんごはいつも思っている。
眠り姫を捨てた人に会うことができたら「捨ててくれてありがとう」と言いたい。
「あなたのお陰で毒りんごは眠り姫に出会うことができました」と・・


-其の10- 2004年1月31日の日記より


10ヶ月もすると眠り姫はずいぶん成長した。
1年で骨格、体の大きさがほぼ決まるらしい・・

そろそろ考えなくてはいけない時期・・避妊を
以前お世話になった病院に電話をして聞いたみた。
最初の発情が始まる前か、後にとのこと・・
1泊の入院が必要で1万5千円(確かそのくらいだった・・)

手術の日、初めて別々にむかえる夜である。
「がんばってね」と励まし病院を後にした。

翌日、迎えに行くと先生が
「なんかものすごく興奮していますので、気をつけてください」と言う・・
不安を抱きながら「ひめちゃん」とカゴのそばに行くと
「にゃぁ~ん」と一声発しながら擦り寄ってきた。

先生が「おぉ~ わかるんだねぇ」
   「私たちが手を出そうとすると大変だったんですよ・・」

なんかものすごく嬉しかった・・(^^)

家に帰ってきて眠り姫を良く見ると
わきの下から足の付け根まで毛が剃られ
かわいいおっぱいが丸出しであった・・

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