つれづれなる徒然奇行

私的厳選本 森博嗣

すべてがFになる
書籍名:すべてがFになる
著者名:森博嗣
出版社:講談社

感想:
第一回メフィスト賞受賞作です。
とても原稿の早い作家さんで、理系の助教授を兼任しています。HPも充実しており、「森博嗣」で検索すればヒットします。更新も早い! 
さて、本編。シリーズ作で全10巻。番外編あり。理系ミステリと言われているようです。ちなみに私、自分が理系か文系かイマイチ分かりません。抜きん出て成績の良かった教科は世界史・現国・数学でした。あと商業が水に合っていました。何系?
一作目の舞台は孤島。天才真賀田四季の研究施設のある場所にN大の人間がツテを使って訪れます。その日、博士は両手両足を切断されウェディングドレスをきせられた状態で殺されました。博士の部屋は密室の上、出入口をコンピュータで管理された上、カメラまで設置されており、彼女の部屋には誰も入っていない。では誰が? 
そして、私はトリックのとこで「ちょっと待って、今頭の中整理するから!」という状態でしたが、整理し終わったあと、「ほ~なるほど、理系じゃないと思いつかないトリックかも~」と感動。
主人公は、犀川助教授とその教え子萌絵。犀川先生がいわゆるホームズ役ですが、披露したいという気持ち以前に関わりたくないという意識が強い、茫洋とした先生です。「ステルス機のような先生だ」と何巻かで教え子が言っていますが、ステルス機?その後解りましたが興味のない方には縁の無い単語だとおもった。
私の知る範囲でのステルス機ですが、レーダーに反応しない、最先端の飛行機です。スパイ映画とか軍事映画とかに出てきます。
萌絵ちゃんは、可愛らしいご令嬢でしかもお金持ち。車のエンジンマニア。計算能力が異様に高い天才です。犀川先生が好きですが、先生はうやむやとごまかしています。叔父さんが警察のお偉方で、萌絵ちゃんは事件を仕入れては犀川先生に解決してもらううち、叔父さん自身も先生に協力を仰ぐようになりシリーズ続刊となるわけです。最後の巻を読むと「うわ~こうきたか!」というカンジです。
是非全巻読んでいただきたいところ。その後Vシリーズ(「黒猫の三角」~完結)も出ており、これも良い。そして完結したばかりの「四季」全四作に続きます。犀川&萌絵シリーズは浅田寅ヲ氏、Vシリーズは皇なつき氏がそれぞれ漫画化。一冊にきちんとまとまっており、活字が苦手な方はこちらをどうぞ。



斬新さ  ☆☆☆☆☆
理系度  ☆☆☆☆★
残忍度  ☆★★★★



黒猫の三角
書籍名:黒猫の三角
著者名:森博嗣
出版社:講談社

感想:
↓のS&Mシリーズ(犀川&萌絵シリーズの略)の次に出されたミステリシリーズでV(紅子)シリーズと呼ばれるものの一作目。
この一作目ではじめての経験をしてしまいました。過去こういう作品があったかどうかは知りませんが、とりあえず私は初めてです(これを言うと、ネタバレすぎるので書けません~)

没落貴族の令嬢・紅子は、バツイチで子持ちで美人で変人です。20代後半の彼女には小学校5年生のへっくんという息子がいます。そこで、まず、えっ!?
さらに、へっくんは全10作中、あだ名しか出てきません。とにかく、紅子はへっくんと執事のキチエイ(漢字忘れた)と暮らしています。
彼女の家(小屋?)の近所のボロアパートに住む紫子(むらさきこ・さん。通称しこさん)に華麗な女装少年・練無(ねりな)。そして、探偵の保呂草。
6月6日に11歳の少女が殺され、来年6月6日に22歳の女性が、翌年7月7日に33歳、その次の年に、紅子の元邸宅に住む夫人の下に手紙が届きます。予告殺人。7月7日に44歳に夫人はなるのです。
保呂草は、練無と紫子をバイトに雇い夫人を保護しますが、彼女は殺されてしまいます。しかも、彼女しかいない部屋で、首をビニールロープで縛られて・・・。邸には彼女を祝う客人が沢山いたというのに・・・。

捜査をする刑事は紅子の元夫・林。警部で渋い男前です。キャー!!って思ってたら、次回作『人形式モナリザ』で愛人が・・・! オーノー!!! 愛人に子供がいるわ、愛人・七夏とは職場が一緒だわ、紅子と七夏は対立するわ、保呂草は動きが鈍いわ・・・。

対人関係にもジレジレする作品ですが、ミステリーは森ミステリのお約束の理系! フワフワのワンピースを着て、にっこりと微笑んで、人形のような紅子がナゾを解いてくれます。彼女のようにエキセントリックな女探偵役は初めてです。

さて、この作品、出来たら、S&Mシリーズの次に見てほしいです。もしくはこれを見た後、S&Mを見るか・・・。
で、その後「四季」全4作まで、一気に行ってもらいたいです。



斬新さ  ☆☆☆☆☆
理系度  ☆☆☆★★
残忍度  ☆★★★★


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