FOOTBALLai

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1・開幕~現在までのJリーグブームの変化


(1)Jリーグ開幕ブーム

Jリーグ開幕前年は、日本サッカー界にとって大きな転機となる。
日本、中国、朝鮮民主主義人民共和国、大韓民国の4カ国によって行われた
「第2回ダイナスティカップ」で優勝、また「第10回アジアカップ」においても優勝し、アジアチャンピョンとなった。
またファッションショー形式で行われたJリーグユニフォーム発表会は、多くのマスコミで注目を集めた。
それまでJリーグに批判的だった論調なマスコミも、日本代表チームの活躍や、国内で高まりつつあるサッカーブームを見て、これまでとは正反対の扱いをするようになった。
開幕戦は、日本サッカー史上初めて全指定席で発売された。
チケットはそのまま記念品となるような工夫がされている。本人の名前のほか、両チームの写真を印刷。
中央のJマークは、特別な印刷処理が施されている。
また通常のチケットはミシン目が入っており入場時に一部が切り離されるが半券切り取りしない方式にした。
記念チケットが翌日から職場や学校で話題となり新しい顧客を生むと考えた。
また申し込みはがきによる応募限定にし、80万人を超す希望者だった。
そして落選した人には「テレビで応援してください」という井原とカズの写真を入れたはがきを出した。
印刷代など非常にお金がかかったが80万名の潜在的購入希望顧客を確保することを重要と考えたのである。
1993年5月15日、国立競技場を約6万人が埋め、日本初のプロサッカーリーグ・Jリーグが開幕した。
豪華なセレモニーなどにより試合会場は華やかに盛り上げられ、マスコミ注目度も高かった。
試合中継は高視聴率をマークし、たくさんのJリーググッズが生まれ、多くの選手がCMにも登場した。
その約2年ブームに押し出されるかたちで、Jリーグは順調に成長を続けた。

(2)開幕後のデータベース・マーケティング

各スタジアムごと、試合ごとへの観客動員などのデータを取るといったような、マーケティングの手法などのイメージはあまりなかったようだ。
分析できていれば極端に売上が落ち込まなくて済んだかもしれないという。しかしJリーグ共通のルールとしてはやっていなかったものの、気がついているクラブは初年度からやっていた。
 浦和レッズと鹿島アントラーズは地元に厚く売っていた。
しかも誰に売ったかということをずっと追跡データとして蓄積し、顧客マーケティングをしていた。
他のクラブは「ぴあに任せます」という感じだったそうだ。
どこで誰が何を買っているかがそのチケットではわからない。
しかし浦和レッズと鹿島アントラーズはそれをやってしまうと地元に優先できないということで、はがきにしていた。
今でも鹿島方式というのがあるが「10km」「20km」「30km」で「30km」の商圏の人は10回に1回、「10km」の人は10回に10回当選するようなマーケティング活動をしてきた。
他のクラブはお客さんが一杯になって「出せば売れる」と舞い上がっていたからそのようにしていなかったということだ。

(3)ワールドカップブーム

「開幕戦のフランス―セネガルの視聴率が35%を超えた時、これはとんでもないことになると予感した。」長年、W杯の放映権交渉に携わってきたスポーツプロデューサーの杉山茂氏は振り返る。団体球技では日本が絡まないカードで数字は取れない。これが日本のスポーツ中継の定説だった。
ところが今回のW杯は決勝のドイツ―ブラジルの65.6%(後半)を筆頭に、ドイツ―韓国、ブラジル―トルコ、アルゼンチン―イングランド、ブラジル―ベルギー、スペイン―アイルランドなど30%を超えるカードが続出した。テレビ関係者は「時差がなかったことというのもあるが、W杯がスポーツの視聴行動に大きな変化をもたらしたのは間違いない」という。(NIKKEI NET 2002年日韓共催ワールドカップ特集より)
連日テレビでは、どこのチャンネルもワールドカップの話題が流れ、日本サポーターがこんなにいたかというくらい盛り上がっていた。
日本が初勝利、そして決勝トーナメント進出したこともあっただろう。
街中では青のユニホームを着た人がたくさん歩き、日本中がワールドカップ一色になっていた。
しかしやはりブームはブームとして去っていった。

(4)ブームがブームで終わる理由

Jリーグ開幕ブーム、そしてワールドカップブーム。
日本中を巻き込みながらもやはりブームはブームで終わってしまった。
Jリーグ開幕ブームはチームで顧客をよんでいたのではなく、海外で活躍したジーコなどのスター選手や三浦一良選手など選手個人の人気でよんでいたのが限界にきたと考えられる。
ワールドカップもやはり短い期間ではサッカー本質の面白さより、どうしてもスター選手にしか目にいかず、日本人はお祭り騒ぎが好きだからそのお祭りが終わるともう興味をもたなくなるのかもしれない。
それがにわかファンというところだろう。
しかし海外サッカーがよりニュースで取り扱われたり、試合が放送されたり、今までにはない効果もある。
ではJリーグはどうか。
ワールドカップ効果は確かにあったがあれだけサッカーを見る人がいたのだから、より増やすことはできないだろうか。
代表のスター選手がどんどん海外へ移籍しているという問題もある。
しかしクラブによっては観客が増えているところもある。
観客を増やすためのマーケティング活動をしているクラブとしていないクラブの差がでるのではないか。


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